ローゼンベルクオウゴンオニクワガタ、最後のオスの羽化

みなさんこんばんは、鷹です!

10月も1週間を過ぎると朝晩はかなり過ごしやすく、と言うよりかなり冷え込むようになってきましたね。

9月は夏の余韻がまだまだ残っていましたが、そろそろ『個人的には苦手な^^;』冬が近づいてきているのを実感してしまいます。

さて今回は『またしても』少し時間が空いてしまいましたが、ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの羽化報告です。

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目次

飼育の経緯

昨年はかなり気合を入れて、春先から『R-4』・『R-5』・『R-6』という3ライン体制でローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードに挑んで参りました。

それぞれの産卵数は10個前後とそれほど多くはありませんでしたが、3ライン体制ということもあって、昨年の12月からそこそこの数が羽化してくれました。

ということでここまでの経緯はカテゴリーの『オウゴンオニクワガタ』、もしくはこちらからご覧下さい。

『オウゴンオニクワガタ』

さて、前回の記事で最後に羽化してくれたのは3月17日の60㎜のオスだったのですが、残りはこちらの4頭のみとなっていました。

R-4ラインが1頭、R-6ラインが3頭です。

最後のオスたちの羽化

画像の日付を見ていただければお分かりのように、この4頭は前回記事のオスが羽化してから、約3ヶ月が経過しています。

実はこちらの4頭、『蛹室を作ったと思ったらまた動き出す』という行動を繰り返し、その行動を見守っているうちに時間ばかりが過ぎていきました。

ただ4月下旬に『さすがにこれはまずい』と感じ、ネット等で情報を集め考えた結果、これまでの管理温度(約23℃)を、20℃まで下げることにしてみました。

すると、

そこから一斉に蛹室を作りはじめ、5月中旬ごろまでにはすべてが蛹化してくれ、6月下旬から順次羽化が始まりました。

6月19日 R-6ライン

まず最初はこちら。

羽化から3日目の画像ですが、少し大顎に違和感がありますね。^^;

実はこのオス、さなぎの時から大顎の大きさが左右で違い、

そのままの状態で羽化してしまいました。

これはちょっと『羽化不全』とも違いなんとも不思議な現象ですが、その後観察を続けていると、

徐々に体も固まっていき、符節の麻痺も見られず順調に成熟に向かってくれました。

ちなみにこの大顎を角度を変えて見てみると、

左の長い方は短歯の特徴を表しており、右の短い方は先が二股の形状をしており、長歯が育ち切れなかったような形状をしています。

まあいずれにしてもそれ以外の部分は普通ですし、何より元気なため羽化不全とは違って寿命にも影響はなさそうです。

ちなみにこの個体は左の大顎で測定すると54㎜、右だと51㎜でした。

6月21日 R-4ライン

続いてはこちら、

R-4ライン最後の1頭は、6月21に羽化してくれました。

ただこちらのオス、羽化直後はしばらく逆さまになってしまっており、

上翅に少しくぼみができてしまいました。

うまくいけば綺麗に伸びてくれるかもと期待していましたが、

残念ながらくぼみは消えてくれませんでした。

ただこの個体も非常に元気で、

体長は約60㎜でした。

6月29日 R-6ライン

お次はこちら、

6月29日にR-6ラインの2頭目が羽化してくれました。

こちらもさなぎの時点で蛹室を天井掘りして様子を観察していましたが、蛹室の状態も良く非常に綺麗に羽化してくれました。

その為、そのままの状態でしばらく放置し、

7月9日にいよいよ掘り出しです。

この個体はシワやくぼみもなく非常に綺麗に羽化してくれており、大顎も上方にそりながら先端が二股に分かれていて、いかにもローゼンベルクオウゴンオニクワガタといったフォルムです。

ちなみに体長は約62㎜でした。

7月9日 R-6ライン

そして最後は7月9日、昨年ブリード分の最後の1頭です。

ただしこちらは少し問題がありました。というのも、

これは明らかに私の管理ミスですが、蛹室の状態が悪く羽化時の動作で周囲が崩れてしまっています。さらに崩れたオガが上翅と腹部の間に挟まり、非常に危険な状態です。

ということで急いでこちらへ移動、

移動時に挟まったオガはほぼ綺麗に取り除くことができましたが、羽が綺麗に伸びていません。

ただここからはどうすることもできませんので、しばらくそのまま放置してあとは祈るのみ!

そして約5時間が経過した19時過ぎに再度様子を確認してみると、

奇跡的に羽が綺麗に広がってくれていました。

あとは羽が綺麗に収まり、頭部がまっすぐに伸びてくれればOKですが、

翌朝確認してみるとこのような状態に。

ここまでくれば一安心ですね。^^

ということでこの個体は人口蛹室でそのまま管理し、7月30日にいよいよ移動させることにしました。

すっかり体の赤身も消え、ほぼ固まってくれたようですので、早速体長を測定してみたいと思います。

すると最後の最後で約66㎜!

これまでのローゼンベルクオウゴンオニクワガタ飼育の中で、最大のオスが羽化してくれました。^^

ということで角度を変えて、

胸部と上翅にそれぞれ気泡が出来てしまいましたが、羽化時の状態を思えばかなり綺麗に固まってくれました。

それになんと言っても、この大きさになると迫力が格段に違いますね。

この時点では羽化から約3週間で、生体の負担を考えて乾燥していない状態で撮影を行いましたが、その後約2か月間の休眠期間を終えて9月11日より後食を開始してくれました。

そして活動を始めた最新の様子がこちら、

独特の黄金色と大顎の形状!

個人的には『かっこいい!』の一言しか思いつきませんね。^^

最後に

ということで長かった昨年ブリード分のローゼンベルクオウゴンオニクワガタも、全ての羽化が終了致しました。

思い返せば昨年2月からブリードを開始し、一番最初に羽化してくれたのは11月のR-4ラインのメスでした。

ただこの1頭はとびぬけて羽化が早く、大半は12月~3月の羽化となっており、おおむね孵化から10ヶ月前後での羽化ということになります。

また各ラインの羽化状況を見返してみると、オスとメスでは約1ヶ月の羽化ずれが見られました。

もちろんこれは管理温度や飼育状況によっても大きく変わってしまいますが、それは4頭のオスが他の個体から大きく遅れ、6月下旬から7月に羽化したということが物語っていますね。

最後の最後に最大のオスが羽化してくれ、ますますローゼンベルクオウゴンオニクワガタの魅力に魅了されてしまっていますが、実は今期、ローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードはことごとく失敗に終わってしまっています。

春先から昨年と同様3ライン体制でブリードに挑んできましたが、様々なミスが重なり現時点では全く幼虫が確保できていません。

そうこうしているうちに種親のメスも全て☆になってしまい、ブリードを継続するにはメスの補強が必要な状況です。

いろいろ考えるところはありますが、確保しているオスも後食を開始してまだ1ヶ月ほどですので、もう少し悩んでみたいと思います。

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コメント

  1. 38 より:

    taka様
    いつも楽しく、そして飼育の参考にさせて頂いております!
    ありがとうございます^_^
    R-6ライン、最後に登場した蛹室崩れの子の為に作ったであろう・・・、オアシスの人工蛹室の仕上がり具合で少し吹いてしまいました。(子供と一緒に「あんなになったら焦るよね〜、きっと大慌てで作ったんだよ⁉︎」って勝手に想像してました^_^)
    何にしても、無事に羽化してくれた事が一番良かったです。
    これからも、ブログ楽しみにしていますp(^_^)q

    • taka より:

      38様
      こんばんは。コメントありがとうございます。
      今の今まで、コメント頂くまで気づきませんでした。^^;

      確かにあの時は慌てたどころの騒ぎではなく、
      とにかく無事に羽化してあげることで精一杯でした。

      ただその後、羽が綺麗に伸びてくれたことが何よりも嬉しく、
      安心しきってしまい蛹室の形状なんて全く眼中にありませんでした。

      ただ改めて見直してみると、、、、
      これは確かに笑えます。^^

      私は基本的に人口蛹室はあまり使わないのですが、
      もしまた機会があれば、その時は『映える』蛹室を作りますね。^^