大阪梅田の暴走事故 大橋篤さんが車を停車させたという事実

2月25日、大阪梅田で起こってしまった車の暴走事故

死傷者あわせて11名という大きな被害を出してしまいましたが、
その後の捜査で様々な事実が明らかになってきました。

もう既に、多数の報道でご存じだとは思いますが、
事故車両を運転していた奈良県橿原市の
ビル管理会社経営・大橋篤(おおはし あつし)さん(51)は亡くなられ、
その死因は事故とは関係のないものでした。

そしてこの交通事故そのものが、
悪意の元に起こったものではなっかたのです。

しかしネット上では、
様々な情報や意見が飛び交っているのも事実です。

そこで今回は、改めて事故の詳細を見ていくと共に、
この事故について考えていきたいと思います。

スポンサーリンク

事故当日の大橋篤さんの行動

この日大橋さんは、いつも通り会社へ出社。
午前9時過ぎに車で会社を出たということです。
そして講演のために奈良県王寺町の公立幼稚園に立ち寄り、
その後、大阪・梅田に向かったと見られています。

大橋さんは奈良県内から西名阪自動車道を使い、
正午ごろ柏原本線料金所を通過、
その後、阪神高速松原線環状線を経由して
午前0時半ごろ梅田出口から一般道に出たと見られています。

柏原本線料金所から梅田出口までの軌跡が下記の地図になります。

その後大橋さんは、一般道を走行、
事故現場から100m手前の路肩(片側4車線道路)
ハザードランプをつけながら車を停車させます。

そこまでの軌跡がこちら。

上記2つの地図を見て頂ければおわかりのように、
大橋さんはここまでの道のりを、ほぼ地図で表示されている
時間通りに移動されています。

これはつまり、車を停車させるまで
大橋さんが正常な運転を行っていたということ、
しかも高速道路の移動時間を見てみると、
比較的安全運転を行っていたということが想像できます。

また、大橋さんが高速道路を通過した時間や車を停車させた時間は、
大橋さんのツイッターの投稿監視カメラの映像などから
明らかになっています。
ツイッターの投稿に関しては、
『運転しながらのツイート?』と言った意見もあったようですが、
これらはGPSを連動させた、『自動ツイート』によるものであったようです。

そして車が停車してから約1分10秒(70秒)後
大橋さんの車は突如、ハザードランプをつけたまま急発進してしまいます。
車は左側のガードレールや縁石に接触しながら直進し、
そのままスクランブル交差点へと侵入。
歩行者を次々と跳ねながら、今度は歩道へ乗り上げてしまいます。
そして歩道を約40m走行したところで、
新阪急ホテル北角にある花壇に激突し、停止しました。
その間も、歩行者数人を跳ねたということです。

停車位置から暴走後、停止した軌跡がこちらです。

大橋篤さんの死因

事故後、大橋さんは搬送先の病院で死亡が確認されました。

しかしその死因は交通事故によるものではなく、
突発性の病気によるものでした。

『大動脈解離による心タンポナーデ』

そこでこの病気について調べてみたところ、
要約すれば以下のようなもののようです。

大動脈解離とは、何らかの理由で大動脈の内壁がはがれ、
そこから出血を引き起こすこと。

心タンポナーデとは、心臓と心臓を覆う心外膜の間に
液体が大量に貯まってしまうことにより、
心臓の拍動が阻害された状態のこと。

つまり『大動脈解離による心タンポナーデ』とは
大動脈解離によって流れ出た血液が、
心臓と心臓を覆う心外膜の間に貯まり心臓を圧迫
心臓の動きを抑制してしまうことです。

これを発症してしまえば、息苦しさや痛みを覚え、
脳に十分な血液が送られないことから、
意識が朦朧としてしまう状態を引き起こしてしまいます。

なお、大動脈解離の年間発症率10万人に3人程度。
発祥後、治療をしなければ24時間以内に約20%が死亡
4日以内に約半数が死亡するというデータもあるようです。

事故は防げたのか?

これまでの捜査内容やその発表内容から、
事故車両は大橋さんが意識を失った状態で走り出してしまったと見て
ほぼ間違いないと思われます。

これは数々の目撃証言や、
ハンドル操作を行った形跡がなかったことからも推測できます。

しかしやはり、多大な犠牲を生んでしまった事故であるのは
もはや変えようのない事実です。

そのため『事故は防げなかったのか?』と考えるのは
当然のことであるでしょう。

現在、ネット上でそれらに対して取り上げられているのは、

  • エンジンの停止
  • ギヤをニュートラルに入れておく

などと言った、車の操作に関することだけではなく、
病気を発症してしまった大橋さんの食生活や、
健康管理に関することまでが取り上げられているようです。

しかし私は、これらに関して少し疑問を抱いてしまうのです。

自分は回避できたのか?

これら様々なネット上の意見を考えてみて、
私は自分に、こう問いただしてみました。

『自分なら事故を防げたのか?』

これはあくまでも『仮説』でのお話になってしまいますが、
もし、それまでの健康状態に何の異変もなく、
もし、何の前触れもなく突発的に病気を発症したら、

私には事故を回避できる自信がありません

もちろん少しでも体調に異変を感じたら、
運転を控える等の心構えはしているつもりです。

しかし現実問題、例えば風邪や熱等で病院に行く場合
多くの方が自分で車を運転して、病院に行くケースが見られます。
そして『やむをえない場合』
それを無理矢理やめさせることができないのも現状なのです。

大橋さんが車をゆっくりと停止させている動画。
私には大橋さんが最期の力を振り絞ったように見えてしまうのです。
この時、大橋さんの体調が、どのような状態であったのかは
知る由もありませんが、
大橋さんが何らかの理由で車を停止させたというのは、
紛れもない事実なのです。

もちろんこの事故により多大な被害が出ており、
被害者の方々には十分な補償がされるべきだと思います。

今回の事故でつくづく痛感させられたのは、
『車社会に生きている以上、事故のリスクはゼロにはできない』
ということです。

しかし『ゼロ』にはできなくても、
『限りなくゼロに近づける努力』はできるであろうし、
惜しまないように心がけていきたいと思います。

おすすめ記事(広告含む)
おすすめ記事(広告含む)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする