カブトムシとクワガタムシの違いとは?見た目だけではありません

子供たちに人気のある昆虫と言えば、カブトムシとクワガタムシ。

これは今も昔も変わらないようですね。

しかしいざ『カブトムシとクワガタムシの違いは?』と聞かれてみると、『角がある方がカブトムシ』『大顎がある方がクワガタムシ』と答えることがほとんどではないでしょうか?

でも世界中のカブトムシやクワガタムシに目を向けてみると、3本や5本の角を持ったカブトムシ(アトラスオオカブト・コーカサスオオカブト等)や1本の角を持ったクワガタムシ(イッカククワガタ)など、様々な形状の種類が生息しています。

そこで今回は『カブトムシとクワガタムシの違い』について、ご説明していきたいと思います。

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外観の違い

記事タイトルに『見た目だけではありません』と書いておきながらなんですが、、、カブトムシとクワガタムシはやはり外見が大きく変わってきます。

それではそれぞれの特徴についてご説明していきます。

カブトムシ・クワガタムシに限らず、昆虫の体は主に3つの部分で構成されています。

『頭部』・『胸部』・『腹部』の3つですね。

これをカブトムシ・クワガタムシで見てみると以下の画像のようになります。

・カブトムシ

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・クワガタムシ

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『胸部』『腹部』に関してはカブトムシもクワガタムシも似たような構成になっていますが、大きく変わってくるのは『頭部』です。

カブトムシは体全体の比率から見てもかなり小さな頭部をしていますが、クワガタムシは大きな比率を占めています。

また体全体の作りに関しても、カブトムシは『丸っこくて盛り上がった体形』をしていますが、クワガタムシは『平べったい』です。

さらに最大の特徴である『カブトムシの角』『クワガタムシの大顎』を見てみると、

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カブトムシの角は頭部の外骨格が角として形成されており頭部を上下に動かすことによって同時に角も動いています

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これに対してクワガタムシの大顎は外骨格で形成されている点はカブトムシと同じですが、大顎自体を左右に動かすことができます

つまりこれを人間の体に例えてみると『カブトムシの角は皮膚が変形してできたモノ』(角だけを動かすことはできない)、『クワガタムシの大顎は骨が変形してできたもの』(大顎だけを動かすことができる)と言えるでしょう。

幼虫が住んでいるところが違う

カブトムシもクワガタムシも成虫の活動時期は主に夏場で、樹液を食料にし、そこに集まって来るというのは共通していますが、実はこれが幼虫になると全く変わってきます。

カブトムシの幼虫

腐葉土(落ち葉などが積み重なりそれが分解されることによってできた土)の中で生活し、腐葉土を食料としている。

クワガタムシの幼虫

朽ち木(枯れて腐った木)の中で生活し、朽ち木やきのこ菌を食料としている。

もちろんカブトムシもクワガタムシも、幼虫が自ら腐葉土や朽ち木を求めて移動できるわけではありません。メスが幼虫が生活するのに適した場所を探してそこに産卵するのです。

そのためカブトムシのメスの頭部は腐葉土を掘り進むのに適した形状をしており、

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クワガタのメスの大顎は朽ち木をかみ砕き、そこへ産卵するのに適した短くて鋭い形状をしています。

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寿命が違う

そして最も違うのが『寿命』です。

カブトムシの寿命

夏に産み落とされた卵は孵化して幼虫となり、そのまま越冬して翌年の夏にさなぎ⇒成虫となります。成虫となったカブトムシは屋外で活動し、秋の訪れと共にその一生を終えます。

つまりカブトムシのライフサイクルは、幼虫から成虫まででほぼ1年間です。

クワガタムシの寿命

これに対しクワガタムシの寿命はその種類によって様々ですが、一般的には夏に産み落とさた卵は幼虫として冬を越します。(中には卵のまま冬を越す場合もあります)

そして翌年の初夏から秋にかけて成虫へと羽化し、ほとんどの場合はそのまま休眠状態(飲まず食わずでじっとしている)へと入ります。

さらにその状態のまま冬を越し、翌年の夏に屋外へ出て活動をはじめます。

ノコギリクワガタやミヤマクワガタは成虫として活動をはじめると、その年の夏の終わりと共に寿命を迎えますが、オオクワガタやヒラタクワガタ・コクワガタなどのドルクス属の多くは、成虫のまま越冬し翌年も活動する個体も見られます。(中には成虫として2~3年活動する個体も見られます)

またクワガタムシの幼虫は孵化した翌年に必ず成虫に羽化するとは限りません。幼虫のまま2年ほど過ごし、その後成虫になるものも見られます。

つまりクワガタムシのライフサイクルは1年~2,3年(時にはもっと長い例も見られる)と、長くなることがほとんどです。

カブトムシとクワガタムシの寿命の違い

以上のことから、カブトムシとクワガタムシでは幼虫として生まれた時期を起点として考えてみると、その寿命が大きく違うことがお分かりいただけるかと思います。

・カブトムシ=1年

・クワガタ=1年~2,3年(それ以上になるケースもある)

これがカブトムシとクワガタムシが似ているような昆虫でありながら、最も相違している点であるということが言えるでしょう。

最後に

以上、カブトムシとクワガタムシの違いについてご説明させて頂きましたが、何となくご理解いただけたでしょうか?

夏場、成虫が同じような場所で見ることができることから、同じような昆虫であるように思えてしまいますが、実はその生態にはかなりの相違点があることがお分かりいただけるかと思います。

また以上のようなライフサイクルの違いが飼育の難易度にも影響しています。

カブトムシは幼虫・成虫の時期を通してみてみても、普通に飼育していれば必ず1年周期で飼育が終わってしまいますが、クワガタムシの場合はそうはいきません。

卵から成虫となり屋外へ出てくるだけでも、ほとんどの場合は2年近い時間が必要になります。(常温飼育の場合)

そのため飼育下においてはエサや温度の管理、さらには成虫の交尾時期や産卵時期まで管理している方がほとんどですが、これがクワガタムシの飼育難易度を決定づけている要因ともなっています。

ただそのような飼育方法の違いがカブトムシ・クワガタムシの飼育の魅力であると感じることができれば、クワガタムシの長い飼育時間も苦にならないどころか、成虫になった時の感動は一味違うものですよ。^^

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