ヒラタクワガタのメスに起こった悲劇とノコギリクワガタの寿命

みなさんこんばんは、鷹です!

かなり以前に記事にしたことがありますが、カブトムシ・クワガタムシを飼育する上で避けることができないのが『死』というものです。

参考記事⇒これからカブトムシ・クワガタムシの飼育を始める方へ

どれだけ大切に飼育していても、どれだけ上手に飼育していても、その寿命は国産カブトムシであれば約1年、国産クワガタであれば種類によっては2年~3年というのがほとんどです。(過去にオオクワガタは7年生きたという記録があるそうです)

ただ飼育していると真っ当に寿命を迎える場合もあれば、飼育者の管理ミスにより死に追いやってしまうケースもあります。

今回は私の飼育環境で起こった、クワガタが死を迎えた2つのケースをご紹介したいと思います。

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目次

ヒラタクワガタのメスに起こった悲劇

まずはこちらのヒラタクワガタのメス。

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この個体は11月の中頃、仕事でお付き合いのある知り合いの方からオスとペアで譲って頂いた個体です。

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飼育開始当初はこのようなセパレーター付きの飼育ケースに入れており、来年の春先のブリードに向けて越冬体制に入っていました。

しかし今後の飼育のことを考え、新たに新調した飼育ケースに移動させたのが12月1日のことでした。

参考記事⇒カブトムシ・クワガタムシの飼育環境の整理

この時利用したのが100円ショップで買ってきたこのようなケース。

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しかしこれが後に取り返しのつかない事態を引き起こしてしまうとは、この時は考えもしてみませんでした。

ヒラタクワガタのメスの脱走

事件が起こったのは12月3日の早朝のことです。

寝室(2階)で目覚めた私は、三男と共に階段を降りていきました。三男が私の前を歩いており、その後ろを続いて私が歩いていました。

すると階段を降りきったところで一瞬、三男の動きが止まったのですが、すぐに何事もなかったかのように1階の部屋へと歩いていきます。

別段気に掛けるでもなく後ろを歩いていたのですが、階段を降りきったところに何やら黒い物体が。

『ん?ごみ?』

そう思って近づいてみると、何とそこにヒラタクワガタのメスがいるではありませんか!

どうやら上の画像の飼育ケースのフタをこじ開け、脱走を図ったようなのです。

さすがにこの飼育ケースから脱走されるとは思ってもみなかったので(フタが結構しっかりと閉まります)少し驚いたのですが、とにかくケースに戻さなければなりませんのですぐにメスを拾いあげました。

しかし明らかに様子が変です。

動きにそれまでの機敏さがなく、間違いなく弱っているのが分かります。何より以前は手に取ると死んだふりをするように足を引っ込めて丸まっていたのですが、そのような素振りを全く見せずヨタヨタと歩き続けているのです。

早朝(7時ごろ)ということもあり『寒さが原因か?』とも考えた私はすぐに1階の部屋の中へ持ち込み、パソコンデスクの上に置いてその様子をしばらく観察していました。

胸部の損傷

そしてしばらく観察していると『あること』に気付いたのですが、その時の画像がこちらになります。

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これはまるでもがくかのように歩いている姿なのですが、赤丸の部分、お分かりになるでしょうか?

そうです、亀裂が入っているのです。

これに気付いてピンと来たのですが、三男が階段を降りきったところで一瞬動きを止めたのはつまり『ヒラタクワガタのメスを踏んでしまったから』だったのです。

その後このメスはまるで何かにとりつかれたかのように『ヨタヨタ歩いてはひっくり返る』という行動を繰り返したため、転倒防止のため深さのないタッパに入れてフタをしっかり閉めておきました。

そしてとうとう動きを止めたのが12月7日のこと。

残念ながら☆になってしまったのです。

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今後の教訓として

私はこれまで長年に渡りカブトムシ・クワガタムシを飼育してきましたが、このように脱走されてしまったのは初めての出来事です。

このようなことが起きてしまった原因は、

  1. 今回はじめて飼育ケースを専用のものではなく100円ショップで購入したものを流用したこと
  2. 越冬を考えてのことではあったが、マットを多く入れてしまったこと
  3. エサ皿を入れていたため足場にしてしまった可能性がある
  4. クワガタの力が予想以上に強く、開けられないと思っていたふたが開けられてしまった

などのことが考えられます。

起こってしまったことは仕方ありませんが、貴重な個体を譲って頂いておきながらこのような結果を招いてしまったこと、そして一つの大事な命を失ってしまったことを本当に残念に思います。

今後このようなことが二度と起こらないように、再度注意を払って飼育に取り組んでいきたいと思います。

P.S

このヒラタクワガタのペアを譲って頂いた○○様には、事件が起きたその日に真っ先にご報告させて頂きました。

すると○○様も過去に脱走の経験がおありのようで、逆にこちらを気遣うお言葉をかけて頂きました。

さらに来年のブリードのことも考え、近々再度メスを譲って下さるとのことです。

○○様、本当に申し訳ありませんでした。そしてありがとうございます。

この場を借りてお詫びとお礼を申し上げさせて頂きます。

ノコギリクワガタの寿命

さて、このような事件があった直後なんですが、遂にノコギリクワガタのオス1頭が☆になってしまいました。

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画像右側の大顎が折れている個体です。

こちらは今年の8月に屋外採集したもので、実に4か月間も生き続けたことになります。

参考記事⇒8月11日『山の日』の採集は?

ここのところ急激に気温が下がり大分動きも鈍くなっていたのですが、とうとう寿命を迎えてしまったようです。

ただ画像左の小型のノコギリクワガタは依然として元気にしています。日中の気温の高い時はゼリーも食べているぐらいです。

この個体もいつ寿命を迎えてもおかしくはないかと思いますが、きっちり最後まで面倒を見ていきたいと思います。

最後に

これまでカブトムシ・クワガタムシの記事を多数書いてきましたが、『死』についての記事や画像に関してはそれほど多くはご紹介してきませんでした。

やはりこういった記事や画像はどうしてもマイナスのイメージがあります。

しかしこれも『飼育の現実』であり、飼育を続ける以上は避けて通れない道です。

今回は、

  • 現実をありのままに伝える
  • 2度と同じミスを繰り返さないように記事として記録しておく

このような想いから記事にすることにしました。

尊い命を預かっているということを肝に銘じておきたいと思います。

追記

この記事を書いてから間も無く、とうとう最後まで生き残っていたノコギリクワガタのオスも☆になってしまいました。

12月22日のことでした。

夏に屋外採集してきた個体で、時期的にはもう冬真っ只中。当然と言えば当然なんですがここまで頑張ってくれてだけに少し残念です。

しかしこれが自然の流れであり、毎年このようなことを繰り返しながら、今後も採集・飼育を楽しんでいきたいと思います。

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コメント

  1. てつ より:

    自然じゃ12月までは無理だから幸せだったと思いますよ

    • taka より:

      てつ様

      こんばんは。
      そう言っていただけると少しは救われますが、
      やはり管理ミスがあったということは悔やまれてしまいます。

      このことが教訓になりそれ以降は『脱走』は起こしていませんので、
      今後も注意して飼育管理をしていきたいと思います。