山陽道トンネル多重事故の原因は?

3月17日の午前7時30分ごろ、広島県東広島市志和町
山陽自動車道下り線・八本松トンネル内で、
車12台が絡む多重事故が発生しました。

東広島市消防局によれば、この事故で2人が死亡し、
73人が負傷したといいます(午後0時半現在)。

車5台が炎上し、午前9時50分ごろ鎮火しましたが、
現場付近では現在も通行止めになっており、
負傷者の救護活動、事故車両の撤去作業が続けられています。

かなり大きな被害を出してしまったトンネル事故は、なぜ起きてしまたのか?

事故の状況と共に見ていきたいと思います。

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事故の概要

事故が起こったのは3月17日午前7時30分ごろ。

場所は広島県東広島市志和町山陽自動車道下り線・八本松トンネル
出口から約200mの付近で起こりました。

事故現場の地図

Google Earth

ストリートビュー

事故が起こった経緯

広島県警などによれば、この事故が起こる約3時間前東広島市志和町奥屋
山陽自動車道下り線で、中央分離帯に衝突して停止中だった大型トラックに、
中型トラックが追突する事故が発生しました。

この影響で、多重事故の発生当時、トンネル内まで渋滞が続いていたといいます。
県警などによればトラックがこの渋滞の列に追突して事故が発生

その際、トラックから出火。
さらに追突された車両のうち1台も横転して出火
その火が燃え広がり、最終的に5台もの車が炎上してしまったようです。

事故を伝えるツイッターの投稿

また事故現場に遭遇した方が、投稿した画像も見られ、
これらを見ていると、火災の強さ煙の凄さが伝わってきます。

トンネル事故はなぜ起こるのか?

一般的にトンネル事故の多くは、
明るい時間帯に起こっていることが多いようです。

これは皆さんご存知かもしれませんが、
人間の目は明るい場所から暗い場所へ急激に変化した場合、
『慣れる』までに多少の時間を要してしまいます。(暗順応)

そのため日中、暗いトンネルの中へ入った場合、
暗順応に時間がかかってしまうため、スピードの変化反応の遅れなどを
引き起こしてしまうことがあります。

特に高速道路では、高速での一定速度での走行時に起こってしまうため、
この影響により交通事故や、ブレーキを踏んでしまうことによる
交通渋滞を引き起こしてしまうことが多く見られます。

今回の事故はなぜ起こったのか?

しかし今回の事故は、トンネルの出口から約200mの付近で起きています。
これは八本松トンネル全長844mであることから、
すでに4分の3を走行した後になり、運転手の目が慣れていなかったとは
考えにくいと思われます。

しかも追突された車が、さらに横転するほどの勢いであったことから、
一般的に考えても、時速100㎞前後の速度が出ていたのではないかと思われます。

だとすれば、これは何らかの理由による前方不注意などが
原因であったと考えられます。

また、別の視点から考えてみると、800mものトンネルですので、
ほとんどの車両がライトを灯火していたと思われます。
もし仮に、このトラックの前方に相当の車間距離が開いていたとしたら、
ブレーキランプとテールランプの判別が、
つきにくい状況だったことも考えられます。

今回の事故での教訓

いずれにしても事故原因の詳細は、
今後の捜査によって明らかになっていくことと思われます。

しかし今回の事故のみならず、
この世で起こっている交通事故の報道を見ていて常に感じることは、
人の意識によって交通事故は減らすことができる、ということです。

被害者になってしまった場合はこの限りではありませんが、
自分が加害者になってしまわないためには、その多くは『心構え、意識』で、
その確率を限りなくゼロに近づけることが可能です。
(もちろんゼロにはなりません)

日本が車社会となってから、すでに数十年の時間が経過しています。

その中で生まれ育った私たちは、
『交通事故は無縁のものではなく、いつその身に起こっても不思議ではない』
このような意識を常に持つことによって、
少しでも悲惨な事故を防ぐように心がけていくべきだと
強く感じてしまいました。

皆見成導(みなみ なりみち)容疑者が逮捕される

3月18日、渋滞の列に追突したとみられるトラックを運転していた
埼玉県越谷市皆見成導(みなみ なりみち)容疑者(33)が、
自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いで逮捕されました。
皆見成導2

皆見容疑者は埼玉県川口市の運送会社、
『ゴーイチマルエキスライン』に勤務しており、
埼玉県内の会社から福岡県内に向けて
引っ越しの荷物を積んで、1人でトラックを運転していたということです。

皆見容疑者は容疑を認めており、
「事故を起こしたことは間違いありません」
「減速しようとしていたが、気がついたら
 ハザードランプを点灯した車が目の前にあった」
「ぶつかってから、自分の車と前の車から火が上がった。
 車を降りて避難していたところを救助された」
などと供述しています。

しかし広島県警の17日の実況見分では、
渋滞の列にトラックが突っ込んだとみられる場所に、
急ブレーキをかけたような痕跡は見つかりませんでした

さらにトラックは車数台に相次ぎ衝突した後、追い越し車線に入り、
身元不明の焼死体が見つかった乗用車を押し出すようにして50m以上走行
前方にいた別のトラックとの間で、この乗用車を挟み込むような形で停止し、
3台とも全焼させたとみられていますが、
実際には200mほど走行していたのでは?と見られています。

皆見成導(みなみ なりみち)容疑者のフェイスブック

皆見容疑者は昨年12月に入社し、試用期間も終えており、
勤務状況も健康状態も問題はなかったとされていますが、
昨年12月の採用時に、
義務づけられた健康診断を実施していなかったことも判明しています。

また、過酷な勤務体制を疑う声もあり、調べてみると
このような記事がありました。

「休みがない」「帰れない」

広島県東広島市の山陽自動車道トンネル多重事故で、
自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕された
皆見成導(みなみ・なりみち)容疑者(33)のものとみられる
会員制交流サイト「フェイスブック(FB)」には、
最近、長距離運転の勤務が続き、
疲れがたまっていることをうかがわせる投稿があった。
広島県警もFBを把握しており、事故原因を調べている。

《火曜日夕方・茨城出発。木曜日朝・熊本到着。
木曜日夕方・福岡出発。金曜日昼・新潟市到着。
金曜日夕方・新潟魚沼出発。火曜~金曜日で3266キロ走行》

昨年7月下旬、FBには関東から九州まで長距離を移動する日程を
投稿していたが、6月には
《移動1300キロ、各地方都市での渋滞でイライラがたまってる》
《ここ2週間で2回しか帰れていない》と仕事への不満をこぼしていた。

今年に入ってからは、1月に雪が積もった山陽自動車道を走行中、
スマートフォンで車外の景色を撮影したとみられる動画を投稿。
「雪道気合い走り」と題した動画では、
時速70キロを超えるスピードで雪道を走行する様子が映っていた。

2月には、東北や九州への長距離移動をこなしたと記し、
同18日に《休みがねえ…休みが欲しい》と書き込んだのを最後に、
投稿が途絶えていた。

引用元:Livedoor NEWS

これらが投稿されていたのが、こちらです。
↓  ↓  ↓
皆見成導Facebook

このフェイスブックの投稿を見てみると、
過酷な運転状況運転しながら動画を撮影している様子が
多数、見られます。

ひょっとすると、今回の事故原因は、
フェイスブックが物語っているのかもしれません。

事故原因は『居眠り』

その後の捜査で、事故に至るまでの皆見容疑者の行動が
明らかになってきました。

皆見容疑者は引っ越しの荷物を運ぶため、
16日午後6時前に埼玉県川口市の運送会社を出発し、
17日午前11時〜午後1時ごろに福岡市内に到着する予定でした。

調べに対し、皆見容疑者は
「会社を出発後、サービスエリアで数時間の仮眠をとった」
と話しており、事故発生時は
「トンネル内でうとうとし、寝てしまった」
居眠り運転を認める供述をしています。

結局、この大惨事は、『居眠り』が原因だったのです。

しかも皆見容疑者は事故当時、消火作業に加わることなく
その場を立ち去っていたことや、
17日の夕方に事情聴取が行われるまで、
自身が事故を引き起こしたトラックの運転手であることを
名乗り出ていなかったことも明らかになっています。

事故原因は『居眠り』ですが、
『居眠り』を引き起こしたのは、『このような心構え』なのかもしれません。

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