大阪八尾空港で小型機『ムーニーM20C(JA3788)』が墜落

3月26日の午後4時20分ごろ、大阪府八尾市にある八尾空港で、
単発の小型プロペラ機、『ムーニーM20C』が着陸に失敗し、
滑走路脇に墜落するという事故が発生しました。

八尾空港は私もよく知っている場所で付近を何度も通ったことがあるため、
事故の報道を見てかなりショックを受けてしまいましたが、
この航空機事故の詳細を見ていきたいと思います。

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墜落現場の地図

八尾空港は大阪府の中東部、八尾市にあります。
空港の北側には東西に走る国道25号線
東には南北に走る国道170号線(通称:外環状線)があります。

また南には、大和川を挟んで大阪と奈良を結ぶ西名阪自動車道が通っており、
西名阪自動車松原JCTを境に、北方向へ延びる
近畿自動車道へと繋がっています。

これらの道路はいずれも交通量の多い道として知られ、
八尾空港はこれらに囲まれる形で存在しています。

また上のGoogle Earthを見ていただければ一目瞭然ですが、
大阪市も近く、付近には住宅地も密集しています。

各報道にもありましたが、今回の墜落事故が空港内であったことは、
不幸中の幸いであったと言えるでしょう。

しかし残念なことに、墜落した小型機は直後に炎上。
乗っていた男性4人が、全員亡くなられてしまうという被害を出してしまいました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

墜落事故の経緯

これまでに判明している情報をまとめてみると、
墜落した小型機は、26日の午前11時に4人が乗って、
岡山県岡山市にある甲南飛行場を出発し、その後一度、八尾空港に到着。

そして八尾空港を出発した後、今度は神戸空港に到着。
午後4時ごろに神戸空港を出発し、約30分後には八尾空港に到着する予定でした。

小型機は滑走路の東側から進入し、着陸の予定でした。
しかしこの時すでに、スピードが遅く、ふらつきながら飛行していたとの
目撃情報があります。

その直後、小型機の操縦士から管制官に、「着陸をやり直す」との連絡が入り、
小型機は再上昇しましたが、約30m程上昇した後
ほぼ垂直に墜落してしまいました。

小型機は八尾空港のA滑走路脇の芝生に墜落。
その直後、大きな爆発音と共に炎上し、炎に包まれました。

火は約15分後に消し止められましたが、大破した小型機の焼け跡から、
成人男性とみられる4人の遺体が見つかりました。

ムーニーM20Cと機長

ムーニーM20C

この事故で墜落した小型機は、アメリカテキサス州カービルに本拠地を置く
軽飛行機メーカーのムーニーが生産しているM20C機体番号(レジ)「JA3788」

モデルMooney M20C Ranger製造番号20-1234

1950年代に開発が始まり1981年4月から製造販売されたM20シリーズの一種です。

個人所有されることが多い機体のようですが、操縦の仕方が少し難しいこと、
比較的速度を上げないと安定しないことなどから、
着陸が難しい機体として知られているようです。

ムーニーM20C

画像引用元:Fly Team

なお、墜落した機体の画像がこちら。

八尾空港

八尾空港2

どうも先程のFly Teamのサイトに掲載されていた写真は、
墜落した機体を撮影したものだったようです。

機長

墜落した当初は、乗員4名の身元は不明とされていましたが、
事故から2日が経過し、少しずつ実態が明らかになってきています。

  • 機体の所有者は広島市在住の西本泰志さん(45)。
  • 機内から西本さんの免許証が見つかっており、
    亡くなった4人のうちの1人と見られている。
  • 死者1人の身元が大阪府豊中市新千里北町1丁目の
    川崎貴嗣(かわさき たかし)さん(40)。と判明。
  • 川崎さんを含む同乗者3名は、大阪の小型機運航会社の
    飛行クラブの会員とみられている。

以上のことから墜落したムーニーM20Cの機長は、
広島市在住の、西本泰志さん(45)であったと見られています。

西本泰志さんのFacebook

また、これまでの情報から、西本泰志さんのFacebookを検索してみると、
1件のアカウントが該当し、現在は『追悼』の2文字が入れられています。

西本泰志Facebook

西本泰志FB

またカバー写真には、事故を起こしたムーニーM20Cが使われています。

操縦していたのは誰なのか?

今回の墜落事故は、

  • 着陸の難しい機体
  • 着陸のやり直し(ゴーアラウンド)の際に墜落している
  • ムーニーM20Cは前方の2席に操縦桿があり、
    どちらも操縦できるように作られている
  • 川崎貴嗣さんの遺体は、左前の座席で見つかっている(通常は機長の操縦席)

以上のようなことから、実際に操縦していたのは誰なのか?
ということに注目が集まっています。

そこで操縦席について調べてみたところ、
このような動画がありました。

西本さんがアップしたと思われる動画

ムーニーM20Cの操縦席の様子を写した動画

確かにどちらの動画を見てみても、左前の座席で操縦しているのが、
はっきりと確認できます。

西本さんは機体所有者でもあり、すでに80時間以上の飛行経験があることが
明らかになっています。
しかし川崎さんは自家用操縦士の免許を持っており、
府内の航空関連会社で事業用操縦士になるための操縦訓練を受けていたとみられ、
一緒に訓練を受けていた2人が乗っていたとの情報もあります。

また、国土交通省に提出されていた飛行計画には、
飛行目的は、遊覧飛行などを示す「その他」と記載されており、
詳しい飛行目的が何であったのかは、不明のままです。

あるサイトに、飛行機の操縦に関するこのような記載がありました。

典型的なプロペラ機のゴーアラウンドの失敗パターンですね。
プロペラ機は着陸時、エンジン出力を絞って進入する。
タッチダウン失敗した場合、再離陸するがその際、
フルスロットルで出力を上げながら自然上昇をするのだが、
パイロットが操縦桿を引き過ぎたんだね。
ヘッドアップ、翼端失速、墜落、
の飛行教本に載っている典型的な失敗例だね。

もしこの墜落事故が人的な操作ミスであったならば、
ほんの一瞬の判断ミスが、人の生死を決定してしまう。

どれだけ機械やコンピューターの性能が上がっても、
結局はそれを扱うのは、人間であるということですね。

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