大阪マンション転落事故、『空飛ぶアニメ』や『高所平気症』との関係

4月10日の午後3時ごろ、大阪市阿倍野区松崎町にある高層マンションの敷地内で、女の子が倒れているのが見つかり、残念ながら命を落としてしまいました。

その後の調べで女の子は、このマンションの43階に住む小学1年生の6歳の女の子であることが判明しました。

幼い子供が命を落としてしまう事故は、本当に残念で胸が締め付けられる思いですが、この事故の原因ではないかと言われている、『空飛ぶアニメ』『高所平気症』との関係について、考えてみたいと思います。

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転落事故の詳細

まずはこれまでに分かっている、事故当時の状況についてまとめて見ていきたいと思います。

119番通報があったのは、4月10日(日)午後2時50分ごろ。通報したのはこのマンションの住人の男性でした。

「大きな音がして見に行ったら、マンションの敷地に人が倒れていた」

消防が駆け付けたところ、マンション北側の植え込みで女の子が倒れており、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。

女の子は両親3歳の弟1歳の妹5人家族で、このマンションの最上階の43階に住んでいました。

事故当時、直前まで自宅の居間アニメのDVDを見ていましたが、両親が家事や弟と妹の面倒を見ている間に、姿が見えなくなったといいます。

両親が女の子を捜していたところ、女の子の部屋のベランダに通じる窓が開いていたということです。また、室内の窓の下には、厚さ約20㎝のマットが置かれていました。

このベランダは地上約140mで、女の子の発見現場に面しており、1m程の高さにある窓の外に設置されていました。またベランダには高さ約1mの手すりも設置されていました。

警察によれば女の子は、厚さ約20㎝のマットを使ってベランダへ出て、さらにそのベランダの高さ約1mの手すりを超えて、誤って転落したとみられています。

なお、現場からは女の子の靴も見つかっておらず、玄関から外出した形跡もありませんでした。

事故はなぜ起こってしまったのか?

大変残念な事故ですが、『どうしてこのような事故が起こってしまったのか?』これを考えることは、今後の事故防止を考える上でも必要なことです。

そこで今、指摘されているのが、『空飛ぶアニメ』『高所平気症』です。

それぞれについて、考えていきたいと思います。

『空飛ぶアニメ』

まず指摘されているのが、女の子が事故直前に居間で見ていたアニメのDVDというのが、『空飛ぶアニメ』だったということです。

具体的な情報は公開されていませんが、何かしらアニメのキャラクターが、空を飛ぶシーンが納められていたということでしょう。これは例を挙げればきりがありません。

このことにより仮説として、

『女の子が空飛ぶアニメを見て真似をしようとした』

このような事故原因想定されているようです。

しかしこれは、非常に難しい問題であり、簡単に事故原因としてしまう訳にもいきません。

実際にヒーローやヒロインの飛行シーンなどは、それこそ『白黒の時代』から存在しており、登場人物やキャラクターの非科学的な行動シーンなどは、数え切れないほど存在しています。

この世の中でそれらを見ずに、触れずに生きていくことなんて不可能以外の何物でもありません。

確かに女の子は『空飛ぶアニメ』を見ていたのかもしれません。しかしそれは事故が起こる直前の『事実の一つ』であって、原因のように協調して取り上げてしまう報道に、少し疑問を感じてしまうのです。

『高所平気症』

この言葉、『高所恐怖症』対義語として、作られた言葉ですね。

つまり近代社会の建物の高層化の影響として、高さに恐怖を感じない人々が増えたというものです。

これはある意味、的を得た意見だと思います。

しかし『高所平気症』が、今回の女の子の転落事故と果たして結びつくものなのか?

そもそも『高所恐怖症』とは、高さの度合いは様々ですが、高い所へ行くと足がすくんだり、身動きが取れなくなってしまう状況に陥ることを言います。

元々このような症状のある人が、高い所へ住むことによって、高所が平気になってしまうものなのか?もしくはそこで生まれ育つことによって、高さに恐怖を感じない人が増えてしまうものなのか?

考えてみれば古来より、現在ほどではないにしても『高い場所』というものは存在しています。高い木や山、断崖絶壁。ある意味、現在よりも危険な状況で、人々はそれらに接してきたとも言えるでしょう。

そして高い場所に恐怖を感じる人間も、平気な人間も以前から存在しているのです。

事故の本当の原因を考える

これらのことを踏まえて考えると、今回の事故原因は決して一つで特定できるものではないと私は考えます。

実際、近年の報道でも見られるように、幼い子供が高層マンションなどの『高い場所』から転落し、大事故につながっているケースが増えているのは事実です。

例えば今回の事故で命を落としてしまった女の子。6歳で小学校に入学したばかりだったといいます。一般的に『サンタクロース』さえ、信じてしまう年頃だったと言えるでしょう。その女の子がアニメを見て、『自分も空を飛べる』と信じ切ってしまっても、何の不思議もありません。

だからと言って、そのような場所で生活している人が、常に最悪の事態を考え、子供を監視し続けるというのも無理があります。

現実に現代社会では、今までに見られなかったような高層マンションが増えています。

そしてテレビやインターネットでは様々な情報が飛び込んできて、それらを目にしない日はありません。

今後このような悲劇を少しでも起こらないようにするためには、

  • 社会全体での高層建物に対する考え方
  • 幼い子供への高い場所に対する認識
  • 高所から転落した際に起こること

これらを真剣に考え、取り組み、

『高いところは怖い』

ではなく、

『高いところはなぜ怖い?』
『高いところから落ちると、その後どうなる?』

というように、

『~すれば~なる』

という物事の考え方を、しっかり根付かせなければならないと考えます。

この事故は『空飛ぶアニメ』『高所平気症』、まして高層マンションや両親が原因で起きたのではありません。

『現代社会が起こした悲劇』と言えるでしょう。

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