みなさんこんばんは、鷹です!
昨年の7月から飼育を続けているカブトムシの幼虫ですが、例年のパターンから考えればあと1か月ほどでさなぎになる個体も出てくるかと思われます。
そこで今日は幼虫として最後の体重測定及びマット交換を行いましたので、その様子をご報告させていただきたいと思います。
目次
カブトムシの幼虫、4月の体重は?
2月16日に体重測定及びマット交換を行ってから、ほぼ丸2か月が経過しようとしています。この間は室内(比較的温度の上がる場所)にて飼育していましたが、マットの減り具合はそれほどでもありませんでした。
しかし今後(5月中盤~6月にかけて)はさなぎになるための最後の栄養補給を行ったりと、幼虫たちの活動もより一層活発になってきます。
そのためこの時期のマットの交換は非常に重要となってくるのですが、約2か月で幼虫たちはどれくらい成長しているのでしょうか?
それでは早速、ご紹介していきたいと思います。
29g、メス
まずは前回の体重測定で29gだったメスです。
掘り出してみると、
一回り大きくなったような気がします。
気になる体重は?
32gということで、3gの増加ですね。
ただ画像でもお分かりいただけるかと思いますが、もうすでに体全体が黄色っぽく変色しています。そのためこれから先は、それほど大きくなることはないと思われます。
30g、オス
続いて30gだったオス。
早速掘り出して体重を測ってみると、
31g、ということでほとんど変化がありません。
こちらもかなり黄色っぽくなっていますね。
30g、オス
同じく30gだったオス。
飼育ケースをひっくり返してみると、まるでクワガタの幼虫かのように出てきました。^^
気になる体重は?
31g。ということでこちらも1gのみの増加です。
体色もこれまでの幼虫と同様、かなり黄色がかっていますね。
33g、オス
次は33gだったオスです。
取り出してみましたが、何とも微妙ですね、、、、
これまでの幼虫たちがほとんど大きくなっていなかったため、恐る恐る体重を測ってみます。
おっと、2g増加の35gです。^^
しかもこちらの幼虫はこれまでの幼虫と比べるとかなり体が白く、今後の状況次第ではもう少し大きく育ってくれるかもしれません。
33g、オス
同じく33gだったオスです。
取り出した瞬間、少し『あれ?』と目を疑ってしまいました。
心なしか小さくなっているような?
『まさか』とは思いつつ体重を計ってみると、
何と31g!やっぱり少し縮んでしまっています。
それに加えて色もかなり黄色がかっています。
よくネットなどでは『幼虫が小さくなった!』というのは目にしたことはありましたが、実際に定期的に体重測定を行い、この目で見たのは初めての経験です。
やはりこういうことも、起こってしまうものなのですね。
37g、オス
最後に前回の体重測定で最大だった37gのオスです。
こちらの幼虫は飼育ケースの外から度々観察していたのですが、やはり他の幼虫と見比べてみると、一回り大きく見えてしまいます。
少し期待を込めながら掘り出してみると、
やはり一目で分かる大きさです。
それに加えて他の幼虫と比べてみても、頭部も一回り大きいように思えます。
かなり期待を込めながら体重を測ってみると、
あれ?見間違い?
かと思いましたが、何度見ても測ってみても結果は同じでした。
結局、前回と変わらず37g。
ただこちらの幼虫は他の幼虫と見比べてみると、まだまだ白っぽい色をしています。今後もう少し大きくなってくれるかもしれませんね。
マット交換
体重測定と同時にマット交換を行ったのですが、今回は少しだけ気を付けることがあります。それは、
『十分に水分を含ませ、少し堅めに飼育ケースに詰めていく』
ということです。
使用するマットはこれまでと同じ発酵マットですが、これから間も無く幼虫たちはさなぎになる準備をはじめます。
カブトムシの幼虫は周りの腐葉土や自分の糞を固めて蛹室を作るのですが、基本的には少し堅めの土を好む傾向があります。
そのためそれに備え、発酵マットに十分水分を含ませ固めに詰めることによって、少しでも蛹室を作りやすい環境をあらかじめ用意しておいてあげます。
こうすることによってカブトムシの幼虫が最適な場所を見つけられず地上に出てきたり、丈夫な蛹室を作ることができす羽化不全を起こしてしまうのを防ぐのが目的です。
この時期のマット交換が重要なのは、
『栄養面だけではなく、こういった目的のため硬く詰める必要がある』
という理由もあるのです。
そこで私はこのように、
少しずつ押し固めながらマットを詰めていきます。
最後に
今回、成虫になるまでの最後の体重測定とマット交換を行いましたが、昨年の9月から計6回にわたり体重測定を行い観察を続けてきたことで、一つ気付いたことがあります。
それは
『カブトムシの幼虫の成長(大きさ)は、冬眠に入るまでにほぼ決まってしまう』
ということです。
カブトムシの幼虫期間は概ね7月~翌6月ぐらいです。大型のオスであれば90㎜近くの成虫となるため、カブトムシの幼虫はその短い期間内で目に見えて大きく成長していきます。
ただその成長スピードが早いのは12月ごろまでで、冬眠(越冬)期間中はほとんど大きくならないようです。まるで環境が厳しくなるまでに成長して体力をつけ、寒い冬を乗り越える準備をしているかのようです。
もちろん今回の幼虫たちはほぼ常温飼育をしていたためこのような結果になりましたが、温室を使って飼育していれば(冬眠させない)、もっと違う結果が見られたのかもしれませんね。(ただし2月や3月に成虫になってしまう可能性も出てきますが)
いずれにせよカブトムシの幼虫は3齢中期までは驚異的なスピードで成長し、その後は微増、もしくは平行線でさなぎになるまでを過ごしているように思えます。
これも厳しい自然界で生き抜くための、生物の本能なのかもしれませんね?
さて、これで最後のマット交換も終了しました。あとはじっとさなぎ、そして成虫へと羽化してくれるのを待つばかりです。
果たしてどんなカブトムシが誕生してくれるのか?
夏が待ち遠しいですね。^^