カブトムシ・クワガタムシの成虫飼育用マットを比較してみました

みなさんこんばんは、鷹です!

この一週間ほどはここ大阪でも、梅雨らしい天候が続いています。梅雨入りが発表された6月7日からどういうわけか晴天が続き、そろそろ水不足も心配されつつありましたので、これでどうにか例年通りの『夏直前!』といった雰囲気が漂いつつありますね。

『そのおかげ』と言っては何ですが、雨のおかげで採集の方は皆目です。^^;

時間を見つけては採集ポイントに通っているのですが、今年は今までの採集ポイントの木がほとんど伐採されていたこともあり、かなり苦戦しております。

今のところ見かけるのはコクワガタばかりで、それ以外はカブトムシのオスが1頭のみ。

みなさんこんにちは、鷹です! 私の住む大阪では、昨日あたりからようやく夜間の気温も上がり始めました。とは言ってもまだ20℃を切っている状態...

まあ、元々私が通っている採集ポイントでは本番は7月に入ってからですし、現在も様々な種類のカブトムシ・クワガタムシを飼育していますので、今後も焦らず遊び感覚で採集の方は楽しんでいきたいと思います。

さて、前置きがかなり長くなってしまいましたが本題です。

あいにくの雨模様ということもあり、本日はカブトムシ・クワガタムシの成虫飼育用のマットを交換していたのですが、今回も前回までとは違ったマットに交換してみました。

カブトムシ・クワガタムシの成虫飼育用マットは非常に多くの種類が発売されており、

一体どれを使えばいいのか?

初心者の方は悩まれることも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、私が今までに成虫飼育用に使用したことのあるマットについて、気付いたこと等をまとめてみました。

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目次

カブトムシ・クワガタムシの成虫飼育用マットの種類

まず初めに、カブトムシ・クワガタムシの成虫飼育用マットにはどのような種類のものがあるのか?

私がこれまでに使用したことのあるマットについて、大まかにご説明させて頂きます。

それぞれの特徴や使ってみた感想は、後程ご説明させて頂きます。

腐葉マット

最もお手軽なのがこちらではないでしょうか?

幼虫飼育に使われる腐葉マットをそのまま飼育ケースの底に5㎝ほど敷き詰めて使います。この飼育方法は大昔(私が子供の頃、、、40年ほど前^^;)から行われていたもので、私も昨年まではずっとこの方法でカブトムシ・クワガタムシを飼育していました。

広葉樹マット

カブトムシ・クワガタムシの成虫が集まる広葉樹を粉砕して作られたマットです。

針葉樹マット

こちらは針葉樹を粉砕して作られたマットです。

本来、カブトムシ・クワガタムシの成虫は針葉樹には集まってこないのですが、針葉樹ならではのメリットがあり生態にも悪影響がないことから、近年は利用者が多いようです。

ハスクチップ

主にヤシガラ(ヤシの実の外皮)を粉砕して作られています。カブトムシ・クワガタムシだけでなく爬虫類の飼育にもよく使われています。

マットの特徴とメリット・デメリット

上記は全て私がこれまでに使用したことがあるものばかりですが、使ってみて感じたことやメリット・デメリットについて、私なりの感想をご説明させて頂きます。

腐葉マット

特徴

成虫飼育だけを考えるなら、少し加水すればすぐに使えるので非常にお手軽です。価格も10ℓで300円台から売られており初心者の方でも購入しやすいものが多く、近所のホームセンターや夏場はコンビニなどでも入手可能です。

カブトムシ・クワガタムシは夜行性で昼間は休息を取っていることがほとんどです。

特にカブトムシは比較的マットの深いところまで潜って休んでいることが多いのですが、そのような場合にも適しているようです。

またクワガタは腐葉マットの上にエサ皿や登り木などを置いてあげれば、その裏に潜り込んでいることが多いです。

メリット

基本的にカブトムシ・クワガタムシが集まる広葉樹の葉っぱを元に作られていますので、より自然環境に近いというメリットもあります。

またカブトムシであれば飼育ケースに腐葉マットを少し深め(約5㎝以上)に敷き詰め、その中でペアを飼育すれば、ほぼ100%に近い確率でその中で産卵もしてくれます。

また先にも記載しましたが、安価どこでも入手できるというメリットがあります。

デメリット

腐葉マット=文字通り葉っぱを腐らせて(発酵させて)作られたマットですので、ある程度、独特の臭いがあります。中には苦手な方もいらっしゃるかもしれません。

そして最大のデメリットは、コバエやダニが発生してしまうということです。

飼育ケースを工夫すればそこそこは防げますが、それでも私の経験上、100%防げたということはありませんでした。

そのため室内で飼育するなら、それなりに覚悟が必要ですね。

広葉樹マット

特徴

こちらも使われているのは広葉樹ですが、腐葉マットと違い『木』そのものを粉砕して作られたマットであるため、ほとんど無臭です。

またほど良い大きさに粉砕されていますので、カブトムシ・クワガタムシ達も上を歩いたり潜ったりということがし易いようです。

メリット

カブトムシ・クワガタムシが集まる広葉樹で作られているため、もちろんのことながら成虫の飼育に向いています。

また使い始めは匂いもほとんどしないため、室内での飼育にも向いています。

デメリット

元々がほぼ無臭のためゼリーの食べかすや排泄物が混ざってくると、かなりの異臭が発生してしまいます。この『匂いの変化』は腐葉マット以上かもしれません。

またこれは私の場合だけなのかもしれませんが、ものすごい勢いでダニが発生してしまいました。下の画像はパラワンオオヒラタクワガタとスマトラオオヒラタクワガタなのですが、余りにも大量だったためブラシで落とし、マットを針葉樹マットに変えた時のものです。

パラワンオオヒラタクワガタ

スマトラオオヒラタクワガタ

また通常のペットショップ等ではほとんど置かれておらず、購入の際にはほとんどが通販を利用することになってしまいます。

針葉樹マット

特徴

こちらも広葉樹マット同様、木を粉砕して作られたものですが、比較的たくさんの種類が発売されており、目の細かいものから荒いものまで様々な種類が存在しています。

本来、針葉樹にはカブトムシ・クワガタムシは集まらず、針葉樹の成分自体がカブトムシ・クワガタムシには不向きであるとされ使用されてはいませんでしたが、成虫には全く影響がないということが分かり、近年では広く利用されています。

メリット

針葉樹マットの最大のメリットは、基本的には無臭、もしくは素材の香りがすることと、針葉樹の成分がコバエやダニの発生を防いでくれることです。

特にヒノキを利用した針葉樹マットはかなり強い香りを出すため、マットが新しいうちは少し離れていても、まるでヒノキで作られた部屋の中にいるかのような香りを出してくれます。

デメリット

こちらも広葉樹マット同様、古くなってくるとかなり強烈な臭いを出すようになってしまいます。使い始めの香りがいい分、その変化は広葉樹マット以上に感じてしまいます。

また基本的には水分を吸収しにくい特性なのですが、一旦水分を吸収するとなかなか乾燥してくれず、また吸収できる量も見た目以上に少ないです。これは使用する飼育ケースにもよるのでしょうが、古くなってくるとかなり『べちゃべちゃ』になってしまいます。

また目の細かいものはまるで砂のようで、目の粗いものはまるで硬い落ち葉が折り重なっているようになっています。そのため飼育する個体の大きさによっては、潜りにくかったり歩きにくいという印象を受けてしまいます。

また広葉樹マット同様、取り扱っているお店が限られてしまいます。

購入するにはほとんどの場合、通販を利用するしかなさそうですね。

ハスクチップ

特徴

こちらはヤシガラ(ヤシの実の外皮)を粉砕して作られており、一つ一つの粒が比較的大きい(コーヒーに入れる角砂糖ぐらい?)のが特徴です。

ヤシの実にカブトムシ・クワガタムシが集まるわけではありませんが、ほとんどの製品が天然素材を利用しているため、カブトムシ・クワガタムシの成虫には全く害がありません。

メリット

まずは無臭であることです。そのため室内飼育で使っても全く問題ありません。

また一つ一つの粒が大きいため、飼育する個体の大きさによっては転倒防止材として利用することも可能で、スポンジのような構造をしていることから、吸水性能も優れています

更に爬虫類の飼育にもよく使われることからペットショップではほとんど置かれており、ホームセンターなどでもよく見かけることができます。

デメリット

飼育する個体の大きさや習性によっては、少し潜りにくいような印象も受けます。

またスポンジのような構造をしているため吸水瀬能は優れているのですが、逆に乾きにくいという特性も併せ持っています。

そのためある程度以上水分を吸収すると、こちらも飼育ケースの中が『べちゃべちゃ』になってしまうという傾向があります。

番外

で、こちらは売られている製品ではないのですが、クワガタのブリードに使う産卵木の使い古しを細かく砕いて乾燥させ、マットの替わりとして使う方法もあります。

こちらは廃品利用ですので、何といってもリーズナブル!^^

しかもクワガタのメスが産卵に選んだ素材であることから、クワガタが気に入らないわけもありません。

ただしそれなりに手間がかかること、ダニやコバエが発生してしまうことは広葉樹マットと同様です。

最後に

さて、いかがでしたでしょうか?

カブトムシ・クワガタムシの成虫飼育に使えるマットも様々なものが存在していますが、いずれを使うにしても少しでも快適で過ごしやすい空間を与えてあげたいものですね。

そのためには種の特性や個体の大きさ、それらをよく観察して使うマットを決めてあげたいものです。

ところで今回、私が使用したマットはこちら、

いわゆるハスクチップですね。

今までいろんなマットを試してみましたが、成虫の動きや特性、さらにはコストと入手し易さ、加えて交換サイクル等を考慮した結果、こちらが私の飼育環境には最も適しているようです。

早速入れ替えた様子を見てみると、

パラワンオオヒラタクワガタ

スマトラオオヒラタクワガタ

コクワガタ

(潜っているため姿が見えませんね)

国産カブトムシ

こちらも潜ってお休み中です。^^

国産カブトムシ

皆さんもカブトムシ・クワガタムシの成虫飼育用マットを選ぶ際は、是非とも参考にしてみて下さいね。

最後にこの記事でご紹介したマットのリンクを、分かる範囲で貼っておきます。

必要な方は参考にしてみて下さい。

マルカン くぬぎ昆虫マット 10リットル

B6 こなごなマット 5リットル

B7 ぼうダニ&しょうしゅうマット 10リットル

ふわふわヒノキチップ 12L(4L×3袋)

ミタニ ハスクチップ 5リットル

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