みなさんこんばんは、鷹です!
2ペア体制でスタートしたローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードですが、R-1ラインの産卵セットからは幼虫1頭・卵1個を取り出すことはできたものの、同時にメスが☆になってしまうという結果に終わってしまいました。
さてそうなると残されたのは、もう一つのR-2ライン。
こちらは菌糸ビンにて産卵セットを組んだのですが、メスが頻繁に外に出てきてゼリーを食べている姿が見られたことから、穿孔から2週間ほどで菌糸ビンを入れ替えてみたのですが、、、、
今回はその後の経過報告です。
目次
菌糸ビンには産卵せず?
産卵セットの菌糸ビンを入れ替えたのは、2月1日のことでした。
それからしばらくは様子を見ていたのですが、、、、
全く穿孔してくれません。^^;
実はこのメス、正直なところで言うと1回目の産卵セットも半信半疑でなりませんでした。
それは先程の過去記事や画像からも想像がつくかもしれませんが、まず第一に
『菌糸ビンから出てくるのが早すぎた』
ことです。
ローゼンベルクは初めてのブリードで、産卵時のメスの行動パターンを把握しているわけではありません。
しかし同時にブリードしているタランドゥスや、早々に☆になってしまったR-1ラインのメスの動きを見ていると、もう少しレイシ材に潜り込んでいる時間が長くてもよさそうなものです。
それに比べこのメスは産卵セット投入から穿孔まで一週間程かかり、さらには穿孔したと思いきや僅か3日ほどで外に出てきてゼリーを食べていました。
そしてその後は出たり入ったりを繰り返し、3日以上菌糸ビンに潜り続けていることはありませんでした。
そしてもう一つの理由が、
『1ラウンド目の菌糸ビンの様子』
です。
確かに1ラウンド目、このメスは菌糸ビンの底まで潜り込んでくれましたが、外から見る限りでは産卵床を作っているようには思えませんでした。
しかも最初にメスが穿孔してから、内部の穴が大きくなったような形跡もありませんでした。
2ラウンド目に入ってから一週間ほどしか経っていませんでしたが、さすがに産卵スイッチの入ったメスであれば、何らかの行動は起こしていたことでしょう。
そこで1ラウンド目も半信半疑であったことから、
- 1ラウンド目の産卵セットの割り出し
- 2ラウンド目の産卵セットの変更
を行いました。
産卵セットの割り出し
こちらは上の画像の菌糸ビンで、穿孔したのは1月4日。メスを取り出したのは2月1日になります。
本来、産卵しているのであれば卵が全て孵化しているであろう1ヶ月後の割り出しを予定していたのですが、今後の飼育方法を検討する上でも参考になるため、少し前倒しして2月15日に割り出しを行いました。
まずはこちら、割り出し前の様子です。
蓋を開けてみるとこんな感じです。
もし無事に産卵してくれていれば卵を傷つけては大変ですので、メスが穿孔した場所から離れたところから掘り出していきます。
ところがここまで掘ってみても何もありません。
それではいよいよメスが潜り込んでいた場所を掘り出していきます。
やはり何も見つかりません。
で、結局
ボウスでした!^^;
1ラウンド目は見事に失敗!
後から考えてみればメスは産卵のために穿孔したと言うより、自分の住処を作っていたような気もします。
再びカワラ菌糸レイシ材
さて次に産卵セットの変更ですが、私はこれまでにタランドゥスにしろローゼンベルクにしろ、菌糸ビンの産卵セットでは一度も成功したことがありません。
そこで今回は、タランドゥスが爆産してくれたカワラ菌糸レイシ材を、再度使ってみたいと思います。
とりあえず袋から出して、
皮を剥いで飼育ケースにセットします。
とその前に、メスが潜りやすいようにドリルで誘導孔を開けておきます。
そして『爆産』を祈願してメスを投入します。
早速、誘導孔に興味を示してくれたようですが、今度はうまくいくでしょうか?
爆産を祈願して、できるだけ静かな環境に置いておくことにしました。
前途多難!
さて産卵セットの組み直しを行ったのは2月8日のことだったのですが、翌日には御覧の通り、
とりあえず第一関門の『穿孔』はクリアです。
しかも投入してから僅か1日だったので、これは少し期待できるかもしれませんね。
その後メスはレイシ材に入ったり出たりを繰り返していましたが、材の中にいる時間は明らかに以前より長くなっています。
しかし『このまま順調にいけば1ヶ月後にはメスを取り出そう』と思っていた矢先、
突如、メスが☆になってしまいました。
今回も以前のタランドゥスの時と同じように、本当に急でした。
前日までは元気にゼリーを食べていたのに、翌日にはこの状態です。
さらに追い打ちをかけるように、
R-1ラインから取り出した唯一の卵も、孵化することができませんでした。
最後に
期待を込めてはじめたローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードですが、これで残されたのはR-1ラインから取り出した幼虫1頭と、産卵しているかどうか分からないレイシ材のみとなってしまいました。
こうして実際に飼育・ブリードしてみみると、やはりドルクス系のクワガタとは一味も二味も違い、かつて諸先輩方が苦労されたのが嫌というほど分かってしまいます。
カワラ菌糸による飼育方法が確立されているとはいえ、やはりクワガタの中ではブリードの難しい種であるようです。
とりあえずもう少し様子を見てレイシ材の割り出しを行ってみますが、その結果次第で今後の方針を検討していきたいと思います。
ただオス2頭は非常に元気にしており、
『補強してでも子孫を残してあげたい』
というのが本音なのですけどね。