パラワンオオヒラタクワガタのさなぎと人口蛹室

みなさんこんばんは、鷹です!

ふと思い返してみると、私の2018年カブトムシ・クワガタムシ飼育は、この話題で幕を開けたような気がします。

『パラワンオオヒラタクワガタの幼虫の暴れ!』

^^;

これまでにもパラワンのメスの幼虫で暴れは経験してきたのですが、何と言ってもオスともなれば、幼虫のサイズが違いすぎです。

いくら大きめの菌糸ビンを使っていても、さすがに50gオーバーの幼虫が暴れてくれると気が気ではありませんでした。

幼虫が暴れ始めてからあれやこれやと悪戦苦闘してきたわけですが、最終的にはマットで何とか落ち着いてくれました。

そして前回の記事で最初に暴れだした幼虫が前蛹になっていることをお伝えしましたが、

みなさんこんばんは、鷹です! 最近、やけに昼間の気温が高いと思ったら、すでに4月が始まっていましたね。^^; 先週あたりから大阪では『春...

なんとその翌日、ついにパラワンオオヒラタクワガタのオスの幼虫がさなぎへと蛹化してくれました!

目次

人口蛹室へ

というわけで画像を3枚ほど載せてみましたが、少しわかりずらいですね。^^

ただよく見て頂ければ、脱皮した幼虫の皮の頭部が見えるかと思います。

さて、本当に色々ありましたが、とりあえずは無事に蛹化してくれました。ただ私の場合はここからが『本番』と言っても過言ではありません。

と言うのも過去のパラワンの記事を見て頂ければお分かりいただけると思いますが、昨年の初冬、パラワンのメスの羽化にことごとく失敗したという苦い経験があるからです。

みなさんこんばんは、鷹です! 早いもので11月もあと1日、2017年も残すところあと1か月となってしまいましたね。今年はクワガタのブリード...

この時も今回と同様で菌糸ビンで暴れだした幼虫をマットへ移動させたのですが、結局成虫へと羽化できたのは5頭のうち1頭のみという悲惨な結末を迎えてしまいました。

まあ、マットで飼育していたことが原因の全てではないでしょうが、同じように飼育していると、今回のさなぎも同じ運命を辿ってしまう可能性は非常に高いと思われます。

そこで今回は人口蛹室を用意し、そちらで羽化まで管理することにしました。

人口蛹室の作成

ということで早速人口蛹室の作成に取り掛かりますが、さすがにパラワンのオスのさなぎともなれば、国産のヒラタやコクワガタのようにティッシュを使った人口蛹室を使うわけにもいきません。

そこで今回はこのような物を用意してみました。

100均で売っている園芸用の吸水スポンジです。

加工が容易なのことと吸水性に優れたスポンジであるため保湿性に優れており、すでに多くの方が利用されているようです。

今回の人口蛹室には成虫飼育で多用しているクリアスライダー を使用するため、まずは大きさに合わせて大まかにカットします。

そして次に中央部へさなぎを置く場所を作っていきます。

素材が柔らかいため、加工も非常に容易ですね。^^

というわけで完成です!

次に完成したスポンジをクリアスライダー へ入れますが、蛹室はある程度の湿気も必要なため、スポンジを軽く湿らせる必要があります。

そこでまずはクリアスライダー の中に少しだけ水を入れておき、

底へ吸水スポンジを入れ、

最後に全体を湿らせて完成です。

さなぎの取り出し

さてこれで人口蛹室は完成しましたので、さなぎを飼育ビンから取り出します。

まずは取り出し直前の様子がこちら、

蛹室を壊してしまわないように、少しづつ慎重に上部のマットを取り除いていきます。

すると、

ついにさなぎの姿を確認することができました。^^

ここから先はさなぎを傷つけてしまわないように更に慎重にマットを取り出していき、少しずつ掘り出し作業を進め、ようやくさなぎの全身が現れました。!

さなぎの大きさと人口蛹室へ投入

さてなんとか無事にさなぎを取り出すことができたのですが、せっかくなので体長と体重を測ってみたいと思います。

まずは体重ですが、

34gでした。

パラワンのオスとしては標準的な大きさのような気がしますが、どんなものでしょうか?

続いて体長ですが、

この状態で約80㎜くらいです。

成虫へ羽化すれば90㎜は超えてくれそうな気もしますが、こればっかりは羽化してみないと何とも言えませんね。^^

というわけで無事測定も終わり、あまりさなぎにストレスを与えてもよくありませんので、早々に人口蛹室へ投入です。

ちなみにこちらは幼虫が作った蛹室です。

最後に

ようやくパラワンのオスが念願のさなぎへと蛹化してくれました。

しかし最初にも記載した通りまだまだ気が抜けませんが、私にとっては初ブリードのパラワンのオスですので、何とか無事に成虫へと完品羽化させてあげたいと思います。

ただ欲を言えば、、、

『このさなぎのオス親は92㎜でしたので、できれば親越えしてくれないかな?』

と言うのは本音なのですが、とにかく『安静第一』で注意深く成虫まで見守っていきたいと思います。