青空を見られるように

みなさんこんばんは、鷹です!

今回はいつもと内容が異なりますが、台風21号について少しだけ。

まずは9月4日、四国や近畿地方を直撃した台風21号の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

今回の台風は今年最大の勢力で、さらに日本列島を直撃する可能性が高いと早くから報道されていたため、各方面でそれなりの対策がなされていたかと思います。

にもかかわらず人知を遥かに超える自然の力は、甚大な被害をもたらす結果となってしまいました。

私は職場が『休業』ではなく『営業』と決断したためいつも通り出勤し、いつも通り業務に取り掛かっていました。

もちろん考えられる限りの雨風対策をし、通常とは全く違う状態での営業です。

しかし午後1時過ぎ急激に風が勢いを増すと、これまでには目にしたことのない、そして想像を遥かに超える光景が目の前に広がってきました。

様々な店舗の看板や屋根、さらには民家の屋根瓦までもが風に舞いあげられ吹き飛んでいきます。

ついには私の職場も1階の壁の一部が倒壊、さらには3階の壁の一部が吹き飛ばされ、あわや幅10m、高さ3mほどもある壁が剥がれ落ちるかという事態に陥りました。

危険なことは十分承知していましたが、これだけ大きな壁が崩れ落ちるとさらに大きな被害が出てしまうことは間違いありません。

なんとか数人で壁を押さえロープ数本で柱に固定し、最悪の事態を免れることはできました。

ここ数年、各地で地震や台風、大雨による被害が発生しています。

台風が過ぎ去りようやく平穏が訪れるかと思われた9月6日未明には、さらに追い打ちをかけるように北海道で大規模な地震が発生し、またしても甚大な被害が出てしまいました。

当たり前のことですが、自然災害には予測できるものとできないものがあります。

予測できないものに関しては正直なところ、起こってしまってから対処を考えていくしかありません。

では予測できるものについては?

今回の台風21号は事前に直撃することが予測され、ほとんどの人が事前に知っていたと思います。

ただその規模に関しては『今年最大級』と報道されていたものの、実際にどれだけの影響が出るのかは、遭遇してみなければ分かりませんでした。

『今年最大級』とは報道されていたものの、『トラックが強風で倒され、停泊しているタンカーをいとも簡単に押し流すほどの威力』とは報道されていませんでした。

つまりはその時になってみなければ本当のことは分らないのですが、事前に到来を知りつつどのような行動を取るのか?

今回の台風21号では学校が休校になるのはもちろんのこと、多くの店舗や企業が臨時休業という形を取っていました。厳重に戸締りをし、ほとんどの店舗はシャッターを降ろしていました。

にもかかわらず私たちは『通常営業』という選択肢を取りました。

周りから見れば無謀な選択だったかもしれませんが、結論から言えば、

『もし無人だったとしたら?』

今考えてもゾッとしてしまいます。

あくまでも私たちの状況においての話ですが、人が居たことが最悪の事態を免れる結果に結びつきました。

つまりは全て『結果論』にすぎないということです。

台風後に報道される内容や様々な意見は結果論にすぎず、事前にこのような事態になることを正確に把握していた人間は、皆無に等しいのではないかと思われます。

だからこそ報道内容や周りの意見に左右されることなく、私たちがこの身で体験しこの目で見たことをしっかり記憶し、今後の糧となるようにしっかりと伝えていく必要があると考えます。

実際、私自身や自宅に大きな被害はありませんでしたが、私の生活圏内でもまだまだ台風の爪痕が多く残されています。

道路にはまだまだ飛散した様々な物が散らばり、今にも倒れそうな電信柱や向きの変わってしまった信号機は当たり前で、いまだ点灯していない信号機も多数見られます。

完全に元の生活に戻るにはまだまだ時間が必要ですが、台風が過ぎ去り数日が経過し、あることを思い出しました。

それはこのブログを始めた時のことです。

仕事中に何げなく見上げて気が付いた『青空』。

その何げない美しさに思わずハッとしてこのブログの名前の由来となったわけですが、あの時見た青空も、台風の最中様々な物が飛ばされていくのを見ていたのも同じ場所に立ち、同じ方向を見ていました。

必ずあの時見た青空はやってきます。

後は自分たちがどんな気持ちで空を見上げることができるか?です。

あの時と同じ気持ちで『青空』を見られるように。そしてみなさんが同じような気持ちで『青空』を見られるように。常にそう願いながら今後もブログを続けていきたいと思います。

今回は少しいつもとは違う内容の記事になってしまいましたが、最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

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コメント

  1. ちっきー より:

    鷹さん今晩は。今回の台風は本当に想像を絶する台風でしたね。
    私の会社は鉄道が止まると予告が出ていたので休業でしたが、自宅のマンションからしばらく外を見ていたのですが、同じマンションのベランダからペンキの缶がすごい勢いで飛んでいき、隣の建物の屋根に直撃してカワラが割れたのを見て身の危険を感じました。
    幸いなことに奈良は大阪よりはましでしたが、それでもこの風は想像以上でした。
    北海道の地震も有り、いつ南海トラフが起こるかと思うともう一度防災について考えないといけないと思いました。
    鷹さんが無事で何よりでしたが、今後も踏まえてお互い気を付けていきましょう。

    • taka より:

      ちっきー様

      こんばんは。
      お気遣い頂き誠にありがとうございます。
      そしてちっきー様もご無事で何よりです。

      今回の台風は海に近いほど被害が大きかったようです。

      記事内では詳しく記載しませんでしたが、
      私の職場は国道26号線のすぐそばにあります。
      そのため内陸に比べ、影響が大きかったように感じます。

      もっとも勢いが激しかった時は、
      屋根や巨大な看板等が飛ばされていくのを何度も見ました。
      正にニュース等で報道されているそのままの光景でした。

      ただ私が懸念するのは、やはり二次災害です。
      これには自然と起こってしまうものもありますが、
      やはり近年は人為的なものが増加している傾向があるようです。

      その中には人の悪意によっておこるものもありますが、
      そうでないものも多数起こりえます。

      例えば信号が止まっていたり曲がっていることによって
      発生してしまう交通事故もその一つです。

      大変な時だからこそ、そういったことが起こらないよう、
      思いやりを持って行動していきたいですね。

      そして少しでも心のゆとりを保てるよう、
      普段から備えをしておくことがとても重要だと感じました。

      かといってそういうことばかり考えていると、、、、
      それはそれで疲れてしまいます。

      だからこそ悪いことばかりではなく、
      普段何気に目に入ってくる中にも素晴らしいことはたくさんあるはずです。

      『下や後ろばかりを見ているだけではなく、
       前や上を向く気持ちを持っていきましょう!』

      というのが、今回の記事を書かせて頂いた本音です。

  2. 都内お父さん より:

    鷹さんこんにちは。
    台風に地震と、自然災害が猛威を振るってますね。自然の前では人間はどうする事も出来ない時があると思います。被災された方の事を思うと、胸が締め付けられます。
    いつ自分が同じ目に合うかもしれないのが自然災害の怖いところですが、こればかりは備えるしかありませんよね。危険を感じたら非難する。電気ガスが来なくても数日生きて行ける様に備える。後はいつ死んでも良い様に、毎日精一杯生きることですかね?
    前向きに生きていきましょう。

    • taka より:

      都内お父さん様

      こんばんは。
      今回ばかりは自然の力というものを、改めて再認識させられてしまいました。

      これまで大阪は日本全土の中でも、比較的自然災害の影響を受けにくい場所だと認識していました。

      私は大阪で生まれ育ったため、かれこれ50年近く住んでいることになりますが、
      過去の台風や阪神淡路大震災の時でさえも、今回のような被害を受けることはありませんでした。

      しかし今年は6月の大阪北部での地震、そして今回の台風21号。
      仰る通り自然災害である以上、いつ自分の身に降りかかって来るか予測することもできません。

      だからこそ、その時その時を大切に、
      今できることを精一杯やり抜いていくしかないのかもしれません。

      そしてもう一つ。

      今回は自然の驚異をまざまざと見せつけられましたが、
      私たちが趣味としているカブクワたちは、『自然の産物』にほかなりません。

      だからこそ人間の管理下で飼育する限りは、
      やはり敬意をもって接するべきだと、改めて感じてしまいました。

  3. まろ より:

    この度はお見舞い申し上げます。
    夏になれば猛暑、冬になれば厳冬、雨が降れば豪雨、台風がこれば最強…。
    何から何まで、極端なことが続きますね。

    大抵の時は空を見上げれば青空であることが多いですが、なかなかそうもいかないことが多い。
    万感の思いで青空を見上げたり、ふと心の落ち着きを感じたりするかも知れない。

    太古の昔から、人間は青空を見上げながら暮らして来たのでしょうね。

    • taka より:

      まろ様

      こんばんは。
      そしてお気遣い頂き、誠にありがとうございます。

      確かに仰る通り、ここ数年は日本各地で『極端』が多発しています。

      ただ私も含め人間は『慣れてしまう生き物』で、
      極端を体験しないとなかなか時間が湧いてきません。

      そう考えると今回の台風は、
      自然が人間に与えた試練なのかもしれませんね。

      いつの時代も青空は変わらず広がっています。
      ただどう目に映るのか?は、その時の状況で大きく変わってしまいます。

      できるならいつの時も、
      笑って見上げれるようにしていきたいものですね。^^

  4. より:

    お久しぶりですm(uu)mそちらは無事だったようで何よりです。

    被害は今の時点では関空も含めて着々と解決していくでしょうが、自然の方は雑木林でも倒木が大変なことになっているようですね。

    伸び伸びになってしまった電柱クヌギなどの放置された木々は折れたり倒れたりで、敷地内に入ることも困難なところもありました。里山や手入れされる自然公園はともかく、道沿いや忘れられた公園などでは今も放置されています。

    自分も当日は早退したので最低限の被害で済みましたが近隣ではカーポートが飛んだり被害は半端ではなく、役所も未だテンテコマイ&保険屋も火の車ということです。

    人が気にするところはすぐに復旧もしますが、そうでないところはこの災害を契機に整備という名のもとに開発を進めたりするのでは(実際そういう所もあった)と、放置された公園の雑木林を見て不安にもなります。

    台風後の雑木林調査では、コクワガタ程度は見かけることもできましたし、手入れすれば自然は自力で回復もできますので、来年とはいかなくとも以前同様の自然や林をまた見たいと思います。

    • taka より:

      征様

      こんばんは。
      征様もご無事なようで何よりです。

      あれから約2週間になりますが、まだまだあちこちで大きな爪痕が残っています。

      私は仕事柄、和泉市・泉大津市・岸和田市辺りを車で移動づることが多いのですが、
      あちこちの空き地や公園には被災品が集められ、未だに回収すらままならない状態です。

      また国道や市道に飛散した物の回収もできておらず、
      それが道路の排水口を塞ぎ、先週の大雨の日には至るところで道路が冠水していました。

      いつの災害でもそうですが、これだけ被害が大きくなると、様々な場面で物不足になってしまいます。
      聞くところによると、近所のコーナンではカーポートの設置依頼が数千件待ちだそうです。

      このような状況ですので、個人レベルでの完全な復旧にはまだまだ時間が必要なようです。

      そうなれば仰る通り、人の手があまり届かないところは?
      想像以上に時間がかかってしまうかもしれませんね。

      私は台風以降、まだ採集ポイントへは行っていませんが、
      このような状況から察するに、被害が全くないとは考えられません。

      時間を見つけてなんとか確認に行きたいと思いますが、
      近年、近辺ではどんどんクヌギ林が無くなっているため、
      征様と同じ不安を感じてしまいます。

      こればっかりは個人レベルではどうすることもできませんが、
      できるだけ元の自然を残していって欲しいと心から願います。