あと一息、ヒラタクワガタとノコギリクワガタ

みなさんこんばんは、鷹です!

私が毎年カブトムシ・クワガタムシ採集に出向いている場所は少し標高が高く、例年であれば本格的に採集できるのは7月中旬~下旬なのですが、先日こちらの記事でもご紹介させて頂いた通り、

みなさんこんにちは、鷹です! ブログ記事内でも度々記載させて頂いておりますが、私は典型的な『夏男』で夏になればなるほど活動が活発化するとい...

早くもノコギリクワガタのペアを採集することができました。

もちろんカブクワの発生時期は様々な要因によって毎年変化するものですが、自宅で同産地・同種を飼育していると『なるほど!』と思える部分も垣間見ることができます。

ということで今回は、ヒラタクワガタとノコギリクワガタの飼育状況のご報告です。

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目次

ヒラタクワガタ

成虫

まずはヒラタクワガタの成虫たちです。

とは言ってもこちらはメスばかりが5頭でいずれも昨年の10月~11月に羽化し、そのまま冬を越した個体になります。

また現在飼育している幼虫たち(2018年5月~6月割り出し)の姉妹になりますので、『早期羽化組』ということになります。

前回の記事でご紹介させて頂いたときは休眠中でしたが、4月下旬から徐々に活動・後食を開始しました。

もちろん現時点では元気いっぱいに活動しており、毎日、もしくは2日に1回はゼリーの交換が必要なほどです。^^;

幼虫

お次は昨年から飼育している3ラインの幼虫たちですが、蛹化に向けて全数のマット交換を行ったのが2月20日のことでした。

そこから約2ヶ月が経過すると、

メスたちはほぼ全数が蛹室を作っており、中には蛹化直前といった個体も見られます。

そしてオスたちは、

蛹室を作りかけているものや、

すでに蛹室を作ってしまった個体も見られます。

すると5月26日

まずはメスの第1号が無事羽化し、これが合図だったかのように、

6月の下旬にかけて次々と羽化ラッシュが続きました。

次にオスたちですが、

こちらはメスから若干遅れて6月8日に第1号が羽化し、約1ヶ月の間でほぼすべての個体が羽化してくれました。

ということでこれまでのヒラタクワガタの幼虫飼育に関して軽く振り返ってみると、

  • 産卵した年に早期羽化したのはメスのみ
  • オスとメスの羽化ずれはほぼ無いに等しい

もちろん今回は『常温でのマット飼育』であったことが大前提ですが、大まかに見てみるとこのような傾向が見られました。

ノコギリクワガタ

次にノコギリクワガタです。

成虫

こちらは昨年の6月~8月にかけて羽化した個体が4頭です。

羽化後飼育ケースで管理していたため少しはゼリーも食べていましたが、9月に入った辺りからはほとんど活動しなくなったため、9月下旬に『休眠ケース』に移動させておりました。

みなさんこんばんは、鷹です! 今年は本当に変な天気が続いていますね。 大阪は台風25号の影響はほとんどなかったものの、通り過ぎた途端に『...

その後コバエが大量発生したためマット飼育からハスクチップでの飼育に切り替えていたのですが、

こちらもヒラタクワガタと同じく、4月下旬から活動を開始しました。

幼虫

続いて幼虫たちですが、こちらは『夏から秋にかけて羽化するだろう』と予測し、2月下旬に全てのマット交換を行いました。

みなさんこんばんは、鷹です! 先日ふとブログの記事を振り返ってみましたが、気が付いてみれば国産クワガタの記事が久しく見当たりませんね。^^...

その際マット交換時の大きさから雌雄を予測し、800㏄と500㏄のビンに分けて入れていたのですが、

まずは約2ヶ月後の4月25日の様子。

この時点では特に気にかけることもなかったのですがさらに2か月後

メスの幼虫たちが蛹室を作りはじめました。

でここでお気づきかもしれませんが、『大きな読み違い』が発生!

それは、

『2月にオスと思い込んで800㏄へ入れていた幼虫が実は全てメスだった!』

ということです。^^;

これは昨年の孵化時から成長の早さ・大きさで雌雄の判断をしておいたのですが、実はこれが大きな間違いだったようで、

  • 早く大きく育った幼虫=メス
  • 2月以降、気温が上がりだしてから成長した幼虫=オス

だったようです。

ここまで詳細にノコギリクワガタの幼虫を観察したのは初めてだったので、全く知りませんでした。^^;

そのため2月のマット交換から4ヵ月、

当然のことですが、500㏄で活発に活動を開始したオスの幼虫たちにはマット交換が必要です。^^;

どう見ても2月のメスたちとは違いますね。^^

ちなみに抜粋して体重を見てみると、

2月のメスと比べると1~2gは大きく頭部の大きさも違い、まさにオスの幼虫らしいフォルムです。

まだもう少し大きくなってくれるかもしれませんね。

ということでこちらは800㏄へ投入。

恐らくこれが最後のマット交換になるかと思われます。

飼育から見えてくること

さて、こんな感じでヒラタクワガタとノコギリクワガタの飼育状況をご報告させて頂きましたが、冒頭に記載したように常温飼育の国産種を観察していると、自然界でのクワガタの生態を少しは推測することができてきます。

ヒラタクワガタ

春から初夏にかけてまず活動を開始するのは越冬した個体、もしくは秋から冬にかけて羽化し、蛹室内で休眠を経た個体のようです。

また5月~6月頃に羽化した個体は、他の外国産ヒラタクワガタと同様、1~2ヶ月の休眠を経て活動を開始するようです。

実際に我が家で5月下旬から羽化した個体たちは、オス・メス共にまだ1頭も蛹室から出てきていません。

そのため活動を始めるのは主に7月~8月頃でしょうか?

そしてその中で生き残った個体は冬になれば越冬し、また来年の春先に活動を始め、夏ごろまでに繁殖活動を終えるようです。

ノコギリクワガタ

ノコギリクワガタは私の採集ポイントではシーズンを通して見ることができるのですが、ここで見られる個体はほぼ1年前に羽化し、長い休眠期間を経て活動を開始した個体かと思われます。

特にオスは同時期の産卵でもメスに比べて成長が遅く、おそらく最も早い個体でも8月~9月頃に羽化すると思われます。

また昨年のブリードで羽化した個体も蛹室から移動させ、成虫飼育ケースで管理していたため少しはゼリーを食べていましたが、結局はほぼ活発に活動することなく冬を越してしまいました。

ただノコギリクワガタで少し気になるのは、稀に8月に採集したメスが10月~11月頃まで活動していることがあることです。

これはひょっとすると春先に羽化したメスがその年の夏に出てきて活動しているのかもしれませんが、昨年も今年も我が家で飼育しているノコギリクワガタのメスたちは6月以降の羽化ですので、もう少し観察してみる必要がありそうです。

最後に

クワガタやカブトムシは採集とブリードを平行して行うと、様々な発見やこれまで気づかなかったことも見えてきて、双方で参考にできることがいろいろ出てきます。

自然界の生態をより詳しく知ることでそれをブリードに活かしたり、ブリード個体の動きを観察することで採集に行くタイミングや採集ポイントを見直すこともできます。

カブクワとの付き合いは長いのですが、本格的にブリードに取り組むようになってから更にその魅力に引き込まれつつあるようです。^^

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