みなさんこんばんは、鷹です!
心配された台風24号ですが、幸いなことに私の住んでる地域は直撃を免れたようで、雨風共にそれほど大したものではありませんでした。
ただ地域によってはかなりの被害が出ているようですので、台風の進路にお住いの方は引き続きご注意いただきたいと思います。
ただ台風に備え私の職場も、本日は昼過ぎまでの営業でした。結果から言えば大げさだったのかもしれませんが、やはり普段から意識しておくことが被害を最小限に留める一番の対策かと思います。
帰宅した後台風対策をし、少し時間が空いたため今回は前回に引き続き、『スマトラオオヒラタのマットと菌糸による比較飼育』のご報告です。
前回の記事では7月~8月にかけてのマット飼育組の様子をご報告させて頂きましたが、今回は菌糸ビン飼育組の状況です。
菌糸ビン飼育組も残りはほぼオスとなり、時間の経過と共に順調に育ってくれているようです。
目次
8月4日の菌糸ビン交換
ほぼ同じ日程でブリードを開始した『S-2ライン』と『S-3ライン』ですが、雌雄の違いや個体差もあり、全ての菌糸ビン交換を同じ日に行うことはできません。
そのためほぼ毎日、食痕の広がり具合や幼虫の様子を観察しながら、交換を進めてきました。
とは言っても数本ずつは交換のタイミングが合ってくれるのですが、時としてこんなことも起こってしまいます。
左の3本は5月5日に800㏄へ投入し、『ほんの少し遅かったかな?』とは感じるものの、まあ問題のないレベルでしょう。
しかし右端の500㏄、
12月20日に菌糸プリンカップに投入後、4月5日に画像の500㏄へ投入。
交換のタイミングが合わずに少し粘っていたところ、このような状態になってしまいました。^^;
既に菌糸は見当たらず、幼虫もビンの上部に上がってきています。しかも少し暴れてしまったようで、本来ならこれは『遅すぎ』レベルです。
この幼虫には少し悪いことをしてしまいましたが、菌糸ブロック購入の段取りもあり、なかなか1本だけを交換するというわけにもいきません。
とりあえず今回は新しい菌糸ビンを用意しましたので、まずは体重測定から。
ちょっと栄養不足のような感じも漂っていますが、大きさ的にはそこそこでしょうか?
では続いて先程の画像の5月5日に800㏄へ投入した3本、
5月の時点ではいずれも20g台だったのですが、丸3ヶ月で全て40g台まで成長してくれました!
この大きさをキープできれば、成虫時には80㎜オーバーは確実でしょう。
もうひと伸びを期待して、新しい菌糸ビンへお引越しです。
菌糸ブロックの段取りの問題から、45gと43gの幼虫は1400㏄へ、40gと35gの幼虫は800㏄へ入ってもらいましたが、800㏄は速いタイミングで次の交換が必要かと思われます。
菌糸ビンの用意
さて、8月の菌糸ビン交換からさらに1ヶ月半ほどが経過し、そろそろ菌糸ビンの交換が必要と思われる幼虫が増えてきました。
そこで今回は少し大量に菌糸ブロックを購入、
1日がかりでビン詰め完了!
約1週間後には、使えそうな状態まで菌糸が回ってくれました。^^
ちなみに今回は少し多めに用意しましたが、スマトラオオヒラタの本命ラインやパラワンオオヒラタの分もまとめて用意したためです、ちなみに菌糸はおなじみDOSさんのSRD−3600ccです。
S-2ラインの菌糸ビン交換
ということでもう少し菌糸が回るのを待って、9月22日から菌糸ビンの交換を開始!
まずは『S-2ライン』です。
こちらが菌糸ビン飼育組の『S-2ライン』。
前列中央のこちらは、
全く見えませんが、以前の記事でもご紹介した既に羽化しているメスです。
とりあえず今回は必ず交換が必要なこちらの3本を、
それでは順に、
こちらは冒頭でご紹介した500㏄で酷く暴れ、8月4日に800㏄へ35gで投入した幼虫です。
予想通り35gの幼虫に800㏄では、かなり早い時期での交換が必要になってしまいました。
なかなか良い面構えです。^^
スマトラ、パラワンはこれぐらいの迫力がなくてはいけませんね。
1ヶ月半ですからそこそこ順調じゃあないでしょうか?
続いて2本目、
こちらは6月10日に21gで投入していますので、丸3ヶ月強といったところです。
果たして現在の幼虫の様子は?
ちょっと雲隠れしてますが、分かりますよね?^^;
なかなか優秀です!
最後に3本目、
こちらも先程の幼虫と同様、6月10日投入分です。
残念ながら40gには一歩及ばず。
2頭目の幼虫と比べれば成長率も少し悪いようですが、今後に期待したいと思います。
ということで3頭の菌糸ビンを交換しましたが、いろいろ考えた結果
『残りの1本も投入から3ヶ月が経過しているので交換してしまおう!』
ということで9月27日に交換。
こちらは6月28日に12gで投入していますので、かなり急激な成長です。
なんとこの3ヶ月で3倍以上の大きさに育っていました!
ところで実は、『S-2ライン』では不思議な幼虫が1頭。
冒頭の『S-2ライン』ご紹介画像にも写っていますが、1月3日に500㏄へ投入したものの、数か月もの間ほとんど成長しなかった幼虫です。
そのまま☆になってしまうのかとも思っていたのですが、ここ1ヶ月ぐらいで急に食痕が広がってきました。
このような事例は初めてですので不可思議ですが、さすがに8か月前の菌糸は良くないので交換してみることに、
嘘みたいに小さいです。
体重も2gで、まだ2齢でしょうか?
ただ体色を見ても菌糸を食べているようですので、新居に移ってもらい様子を見ていきたいと思います。
S-3ラインの菌糸ビン交換
それでは最後に『S-3ライン』です。
こちらは残り7頭ですが、前列左手前のこちら、
以前の記事でもご紹介した菌糸ビン飼育組の最後のメスで、もうそろそろ羽化してくれるような感じです。
ちなみにこちらの1400㏄2本、
この2本は記事の冒頭でご紹介した8月4日投入分ですが、まだもう少し菌糸が残っていますので、今回の交換は見送りたいと思います。
で、『S-3ライン』はこちらの4本を交換、
それでは順に見ていきたいと思います。
まだ半分ほどの食い上げですが、3ヶ月以上が経過していることもあり『便乗』で交換です。
が、内部は外から見る以上に食い尽くされていました。^^;
さらにかなり大きいかも、、、
これは今回交換して正解でしたね。
続いて、
こちらは6月の時点では僅か9gでしたが、
なかなか立派ではないでしょうか?
40gには届きませんが、ここまでくれば上出来です。^^
さてお次は、
今回の交換分では最も激しく菌糸が減っているようです。
上部の菌糸をめくっただけで幼虫とご対面。
さらに、
これまでの両ライン最大となる、48gありました!
ということで最後の1本、
こちらは冒頭でご紹介した、8月4日に40gで800㏄に投入した幼虫です。
1ヶ月半ほどですが体重の方はいかに?
食痕の広がりの割には僅か2gの増加。^^;
少しビンが狭すぎたのかもしれませんね。
ということでこの4頭は1400㏄へ。
なんとか次回の交換時には50gを突破してもらいたいものですね。
最後に
こんな感じで数日に渡り菌糸ビン飼育組の交換を行いましたが、やはりここにきてマット飼育組と大きさに差が出はじめてきました。
マット飼育組でもそこそこまでは育ってくれるのですが、『ここから』というタイミングで蛹化してしまう個体が多く、これまでの測定では35gが最大でした。
ただ先日マット交換したオスも数頭いますので、まだ結論付けるには少し早いかもそれません。
両ラインともブリードを開始したのが昨年の11月ですから、ここから3ヶ月くらいが『山場』といったところでしょうか?
もちろん『大きく羽化してほしい』という願望はありますが、これまでの飼育を振り返り、まずは『完品羽化』を目指してしっかり管理していきたいと思います。
コメント
鷹さんこんにちは。
台風も過ぎ去り、東京は真夏日です。暑い、、、。
スマトラ飼育順調そうですね。
交換タイミングってなかなか難しいですよね。そろそろと思う一方で、まだ引っ張れるかもという幼虫もいたりして、なかなか菌糸購入のタイミングが揃うことはないですよね。交換が遅れるよりも早めの方が良いは解るのですが、根っからの貧乏性が邪魔をしてしまう自分がいたりして。
また、コンビニみたくどこでも菌糸を購入出来たら楽なんですが、そうもいかず。たった一本の為に往復の電車賃をかけてショップに行くのが馬鹿らしいですし(笑)。結局、ネットでまとめ買いになるんですが、箱がデカい(笑)。その度に、奥さんに白い目を向けられるのが苦痛です。
まぁ、障害が多い方が燃えるとはよく言いますが、頑張ります。
ブログ更新頑張って下さい。
都内お父さん様
こんばんは。
今回の台風では関西より関東の方が被害が大きかったようですが、
大丈夫でしたでしょうか?
こちらは天候は回復したものの少し気温も低く、
風も少し強かったため少々肌寒く感じる1日でした。
本当は早め早めの交換が理想なのでしょうが、
私も同じく『貧乏性』のため、なかなかそういうわけにもいきません。^^;
それに加え買いに行く交通費と時間、送料までを細かく計算し、
もっぱら通販に頼っているのが現状です。
そうするとどうしてもできるだけ無駄のないように注文しようとするため、
どうしてもこのような事態に陥ってしまいます。
ただ私の場合幸いなのは、妻や家族の障害が全くないことです。
元々結婚前から私が典型的な『野生児』であることは知られていましたし、
子供も小学生になるころにはカブクワ採集に連れ回し、
当たり前のように持ち帰って飼育していましたから。
ただ冷静に考えてみれば、
室内におしゃれなワインセラーが置いてあるものの、
その中身は巨大なイモムシ(クワガタの幼虫)。
一般的に考えてあまり気味の良いものではありませんね。
実際、私の妻も反対こそしないものの、
幼虫やさなぎは気味悪がって見ようともしませんから。^^;
ともあれ、少しでもご理解を得られるように『ほどほど』を心がけるしかありませんね。
あまり燃えすぎないように『中火でトロトロ』ぐらいが長く続けられる秘訣でしょうか?^^