みなさんこんばんは、鷹です!
以前こちらの記事でご紹介したパラワンオオヒラタの幼虫の『暴れ』ですが、
『収まったかと思えばまた動き出す』
を繰り返しています。
しかも観察を続けていると気づいてしまったのですが、もはや『ダイエット』の域を通り越して『やつれている』のでは?^^;
暴れだした頃は
『何とかこのまま蛹化してくれないかな?』
と考え放置しておいたのですが、このままでは蛹化どころか幼虫の命にも関わってきそうです。
目次
幼虫が暴れる原因は?
これまでの経過
再三お伝えしてきましたが、私が現在飼育しているパラワンオオヒラタ・オスの幼虫は4頭です。
いずれも昨年の3月に産卵セットを割り出した時に取り出した幼虫で、孵化時期は2月~3月にかけてと思われます。
皆兄弟でほぼ同時期に生まれ、全て同じ環境で飼育してきました。
もちろん使っている菌糸も全て同じで、成長の速さによって若干の誤差はありましたが、現時点では全てXL-POT 2300ccに入れてあります。
投入時期は10月~11月にかけてでしたが、その後は全く姿を見せずビンの中央部で居食いしていたものと思われます。
それが12月の下旬になって突如姿を現し(3頭)、そのうち2頭は『暴れ』というほどの動きを見せず落ち着いてくれたようですが、1頭は日を追うごとに段々と激しく動き回るようになってしまいました。
暴れの傾向と理由
さてこの『問題児』ですが、菌糸ビンのオガを取り除いたり逆さまにしてみたり。
色々試してみると一旦は底の方まで潜って行くのですが、どうしてもすぐに地上に這い上がってきます。
クワガタの幼虫が暴れてしまう原因はいろいろありますが主なものとしては、
- エサ不足
- 酸欠
- 蛹化に適した場所を探している
- 単に居心地が悪い
などが挙げられると思います。
そこでこの『問題児』について考えてみると、暴れる前の菌糸ビンの様子からして、投入から3か月になりますが『エサ不足』は少し考えにくい。
またこれだけオガを崩していれば、『酸欠』になることも考えにくいでしょう。
そうすると3か4しかないわけです。
4は仕方ないとして、、、3は以前のメスのことを思いだします。
幼虫が動いてオガをかき回すことによってボロボロになり、蛹室を作ろうにも作れないような状態になっていました。
もし『問題児』の菌糸ビンの内部が同じようになっていれば、この先もずっと動き回るだけでなく、やがてオガの中には潜り込んでいかなくなることでしょう。
菌糸ビンの交換?マットへ投入
どちらにしてもこのままにしておけば何の解決にもなりません。
考えられる理由はいくつかありますが、ただはっきりしているのは、
『現在の菌糸ビンの中の状態は幼虫に合っていない』
ということです。
そうなれば考えられる選択肢は2つのみ。
- 新たな菌糸ビンへ投入
- マットを詰めたビンに投入
ただこの幼虫はもう間もなく孵化から1年です。菌糸ビンへ入れたところで絞られた体が元に戻ることはないでしょうし、すぐに蛹化するのは目に見えています。
つまり菌糸の大部分が無駄になってしまうということですね。
となれば2しかないわけですが、、、、
こちらは以前のメスのことがありかなり抵抗がありますが、いずれにしてもどちらかの対処は必要です。
答えは?
数日悩みましたが、やはり最も優先させるべきなのは
『幼虫を無事成虫へと羽化させてあげること』
そこで自分の中で結論を出し、準備をしたうえで幼虫を菌糸ビンから取り出すことにしました。
いきなりですがオガがボロボロだったため、菌糸ビンを斜めにした途端、幼虫が一緒に落ちてきてしまいました。
ちなみに菌糸ビンの内部はこのような状況です。
幼虫がかなりオガを崩してくれたようですが、それより何よりもう一回り体重を絞ってくれたような、、、、^^;
とりあえず体重を測ってみますが、過去の体重を振りながら見てみると、
7月13日
10月7日
1月3日
そして1月8日
やはり、、、47gまで減ってしまっています。
これは後がない!
ということで用意したのは、
散々迷いましたが、結局マットに投入することにしました。
菌糸ビンを選択しなかった理由としては、
- 用意するのに少し時間がかかる
- どう考えても蛹化のための『暴れ』だったとしか思えない
この2つがあったためです。
というわけで幼虫を投入してみました。
これが1月8日のことでした。
最後に
色々考えた挙句マットへ投入しましたが、今回は前回のこともあり以下の点を変更してみました。
- マットの変更
- 水分量の見直し
- 飼育温度
マットは最近のスマトラやパラワンで好結果を出している、月夜野きのこ菌さんの『くわマット』を使用します。
十分にガス抜きをしたうえで水分量が多くなりすぎず、かつ蛹室を作りやすいような感じを意識してみました。
そして飼育温度はこれまでと同じ20℃で。
菌糸→マットという大きな変化はありますが、極力幼虫にストレスを与えないことを意識していきたいと思います。
また今後は注意深く観察を続け、状況によってはさなぎの掘り出しも考えておきたいと思います。
ということで、その後の幼虫の様子です。
1月9日の朝
すぐさまビンの底まで潜って行ってくれました。^^
1月9日の夜
良かった、、、底に居ついてくれています。
1月10日夜
ひょってしてもう蛹室を作り始めた?
そして1月11日
良い感じではないでしょうか?
ちょっとあまりにも『底の方すぎる』のは気になりますが、この際そんなことは言ってられませんので、今後も幼虫の動きを注意深く見守っていきたいと思います。
何はともあれ、願いが通じたようです。
『パラワンオオヒラタよ、鎮まりたまへ!』
どうかこのまま、さなぎになって下さい!<m(__)m>