みなさんこんばんは、鷹です!
先日の記事でお伝えした通り、12月の下旬からタランドゥスオオツヤクワガタのブリードを開始しました。
オス2頭・メス2頭を飼育しているためそれぞれペアリングしたのですが、
- T-1ライン=オス61㎜×メス47.5㎜
- T-2ライン=オス64.5㎜×メス47㎜
としています。
ちなみにオス61㎜とメス47㎜、オス64.5㎜とメス47.5㎜がそれぞれ同腹となるため、今回は別血統同士のペアになるようにペアリングしています。
そして同居生活を経てそれぞれのメスを産卵セットに投入しましたが、今回はその様子と経過のご報告です。
目次
2つの産卵セット
クワガタの産卵セットには様々な方法があり、タランドゥスに関しても同じことが言えるのですが、今回はじめてタランドゥスのブリードにチャレンジするということで事前に調べてみたところ、主なものとしては以下の3つがありました。
- 材を使った産卵セット
- 菌糸ビンを使った産卵セット
- 菌床を使った産卵セット
タランドゥスは基本的にマットには産卵せず、材の中に穿孔(穴を開けて潜り込んでいく)して産卵するタイプのクワガタです。
またオオクワガタやヒラタと違ってカワラ材・レイシ材に産卵し、幼虫はカワラタケの菌糸を食べて成長します。
そのため材を使った産卵セットではカワラ材もしくはレイシ材、菌糸ビン・菌床を使った産卵セットではカワラタケの菌糸を使います。
ということで今回は、タランドゥスのブリードがはじめてということで色々と試してみたいという考えもあって、材を使った産卵セットと菌糸ビンを使った産卵セットを用意してみました。
カワラ菌床レイシ材
まずはカワラ菌床レイシ材を使った産卵セットです。
今回使ってみるのはD・O・Sさんで販売されているカワラ菌床レイシ材です。少し他に必要なものもあったため、まとめて購入して使ってみることにしてみました。
もちろんはじめて使うので分からないことだらけですが、よく見てみると袋の底にかなり水が溜まっています。
大丈夫なんでしょうか?
とりあえず取り出してみると、
なんかある意味すごいです。^^;
とりあえず使用説明には
『樹皮をはがして加水せずにそのままセットして下さい』
とありましたので、言われるがままにしてみたいと思います。^^
まずは飼育ケースの底にマットを詰め、
ちなみにタランドゥスはマットには産卵しませんので、こちらはパラワンの産卵セットで使用した使い古しです。
ほとんどは『足場』、もしくは『材が転がらないように』という目的で敷いておきます。
とりあえず少しだけ固めにしておきます。
そしてカワラ菌床レイシ材の樹皮を剥し、
そのままマットを敷き詰めた飼育ケースに入れてしまいます。
ちなみに書き忘れていましたが、メスが穿孔するきっかけとなるように、ドリルやドライバーを使って側面に穴を開けておきます。
ちなみに穴の大きさは、メスの体が半分以上入れるようにしてみました。
後はゼリーと転倒防止の小枝を入れて完成です。
菌糸ビン
次は菌糸ビンを使った産卵セットですが、こちらはもちろんカワラタケの菌糸を使います。
こちらもレイシ材と一緒に、D・O・Sさんで購入しておきました。
とりあえず今回は1400㏄の菌糸ビンを使ってみます。
菌床ブロックを崩しビンに詰め、約一週間弱で菌糸が回ってくれました。
こちらもレイシ材と同様、メスが穿孔しやすいように穴を開けておきます。
さすがに材と違って開けやすいですね。^^
そして材と同じようにマットを敷き詰めた飼育ケースに入れ、ゼリーと小枝を入れて完成です。
T-1ラインの産卵セット
こちらにはカワラ菌床レイシ材を使った産卵セットを使ってみます。
ちなみに産卵セットはペアリングを見越して事前に準備しておきました。
同居期間は12月25日~29日。
メスの投入日は29日になります。
こちらは投入翌日の30日の様子。少し穴に興味があるようです。
角度を変えてみると、
が、ここから数日は進展がありませんでした。
メスはこれ以上レイシ材の中には入って行かず、マットに潜ったりゼリーを食べたりを繰り返していました。
『やはり少し早かったかな?』
などと考えつつ、元々のんびりとブリードしていこうと思っていたため毎日ゼリーのチェックだけはしていたのですが、1月2日に様子が急変しました。
以前より穴が大きくなり、メスが体を入れて外を向いています。
実はこの画像、ケース越しに撮影したものなのですが、これを上から見てみると、
こんな感じで削りカスも確実に増えていますね。
で1月4日、さらに激変です!
これは完全に穿孔していますね。
上から見てみると、
すごい量の削りカスです。
これはなかなかいい感じで、見事レイシ材の中に潜り込んでくれました!
とりあえずは第一段階突破!というところですが、この日からメスは全く外に出てきていません。
そして最後に11日の様子です。
画像の向きが逆で申し訳ありませんが、明らかに削りカスが増えています。
タランドゥスの産卵セットははじめてですが、こんな風に材の中に潜り込んで産卵するのですね。
今までに経験したことのないクワガタの産卵に、少し感動してしまいました。^^
T-2ラインの産卵セット
こちらは『比較』という意味合いもあり、菌糸ビンを使った産卵セットを使用してみます。
同居期間は12月27日~30日。
菌糸ビンの温度慣らしもあったため、メスの投入は1月2日です。
こちらはとりあえず『きっかけ』ということで、この状態でセットしてみました。
しかしその後全く変化なし!メスはすぐに菌糸ビンから出てしまい、ゼリーを食べたりマットの中へ潜ったり、時にはケース内を徘徊しているばかりです。
『さすがにそううまくはいかないかな?』
とも思いましたが、とりあえずは静観です。
すると、
1月11日、少しだけ変化がありました。
穴が大きくなりメスが横向きに潜り込んでいます。
さらに13日には、
少し見えにくいですね^^;
フタを取って再び撮影。
さらに深い位置までメスが潜りこんでいます。
ただこれって、産卵しているというより住処にしているだけでは、、、^^;
しかも11日からずっとこの体勢のままなんですけど、、、、。
最後に
とりあえず『試し』的にはじめたタランドゥスのブリード。
どうやらT-1ラインは想像以上に順調ですが、T-2ラインはまだまだ苦戦しそうです。
まあ羽化時期から考えても時間はたっぷりありますので、このまま産卵行動に移らないようであればレイシ材に変更するなど、考えていきたいと思います。
それにしてもT-1ライン。
こんなにも順調に進むとは正直思ってもみませんでした。
今から割り出しが楽しみで仕方ありませんが、穿孔開始が1月4日のため、どれだけ早くても2月に入ってからですね。^^