みなさんこんばんは、鷹です!
11月に『新たなラインの確保』ということでスタートしたスマトラオオヒラタのブリードですが、12月の末に産卵セットの割り出しを行った際には、これまでに経験したことがないほど多くの幼虫と卵を取り出すことができました。
ただ爆産してくれることは非常に嬉しいのですが、あまり数が多すぎても管理しきれませんし、そもそも私の飼育スペースにも限界があります。
『里子に出そうか?』
『誰かに譲渡しようか?』
さんざん悩んだ挙句、私の出した結論がこちらです。
目次
菌糸ビンとマットによる飼育比較
はい!
上の見出し通りです。
菌糸ビンによる温度管理下の元で飼育した場合、成虫に羽化するのはどれだけ早くてもメスで8月~9月ごろ、オスであれば12月~来年の1月になると考えられます。
そうすると当然、暑い夏を越さなければなりませんので、私の飼育環境ではワインセラーに入れることになります。
しかし今回取り出したのは、幼虫・卵を合わせて50頭(個)以上。さらに他種も飼育していることから、当然のことながらワインセラーには収まりきりません。
かと言って菌糸で飼育する以上は、ある程度の温度管理は必ず必要になってきます。
そこで思いついたのが、
『菌糸ビンによる温度管理飼育』
『マットによる常温飼育』
この2つの飼育方法に分けることによって、
『成長速度や成虫の大きさにどれだけの違いが出るのか?』
ということを、じっくりと観察していきたいと思います。
菌糸ビン飼育
ということで少し以前になりますが、事前に用意してあった菌糸ビンにスマトラオオヒラタの幼虫たちを投入しました。
今回も使う菌糸はDOSさんのSRD−3600ccです。
2ブロックを購入し、500㏄14本と90㏄のプリンカップ4つを作ることができました。
で1週間後にはこのように、
綺麗に菌糸がまわってくれました。^^
そして現在、マットで飼育している幼虫たちを菌糸ビンへ投入していきます。
ということでいきなり投入完了です。^^
で、数の内訳ですが、
- S-2ライン=500㏄×5、90㏄×3
- S-3ライン=500㏄×9、90㏄×1
となりました。
ただ割り出し時に
- S-2ライン=菌糸プリンカップ200㏄×5
- S-3ライン=菌糸プリンカップ200㏄×8、菌糸プリンカップ120㏄×1
を投入してありますので、
菌糸ビン飼育数は
- S-2ライン=13
- S-3ライン=19
となります。
マット飼育
さて次はマット飼育です。
産卵セットでは月夜野きのこ園さんの『くわMat』を使い、現在はこのマットで管理していますが、こちらのマットは昨年の12月で販売中止となっており、今後は入手することができません。
私は成虫まで同じマットで飼育したいと考えているため、少なくとも1年間は入手可能なものが必要になります。
そこで今回選んだのがこちらのマット、
DOSさんの3次発酵クワガタマットです。
今回こちらを選んだ理由は、
- ちょうど菌床ブロックが必要だったため同時に発送してもらえたこと
- 事前に店長さんに相談したところ、スマトラオオヒラタに最もお勧めであること
- そして何と言ってもお値段(10ℓ税込み¥346)です。
『あえて』と言っては何ですが、この安価なマットでスマトラオオヒラタがどのくらいの大きさまで成長してくれるのか?
チャレンジしてみたいという気持ちもありました。
ということで届いて早速取り出してみると、
少し『発酵臭』がしましたので、そのまま『ガス抜き』です。
ただそこまできつい発酵臭ではなかったため、丸2日で完全にガスが抜けたようです。さらに個人的な感覚ですが、ガス抜きした後の臭いは、月夜野きのこ園さんの『くわMat』と全く同じように感じました。
それでは容器に詰めていきますが、用意できたのがこちら、
- 500㏄×5
- 550㏄×3
- 460㏄×10
- 余り×1
です。
『余り』というのは自宅に余っていた大きめのプリンカップで、詳しい容量を把握できていませんでした。^^;
さすがに10ℓのマットからだと、こんなにたくさんの飼育容器を用意することができますね。
で、投入する幼虫たちはこちら。
ここからはランダムに、
大小、オス・メス様々です。
ということで投入完了です。
が、しかし、まだ孵化していない卵も見られます。
さすがにこれは孵化しないかもしれませんが、せっかくなのでもう少し保管しておきたいと思います。
最後に
私はスマトラオオヒラタのブリードをはじめてまだ1年強の初心者です。
そのためどうしても『菌糸ビン飼育』を当たり前のように捉え、マットでの飼育をあまり考えていませんでした。
ただ今回はそれなりの数の幼虫を確保できたこともあり、
『スマトラオオヒラタが本来生息している環境に近い状態で飼育してみる』
ということに興味が沸いた次第であります。
そのため『マット飼育組』は、成虫と同じ環境(24℃~25℃の温度帯)で、成虫まで飼育してみたいと思います。
『大型個体=菌糸ビン飼育』
というのは諸先輩方が長い時間をかけて生み出した飼育法で、これが覆ることはあり得ないと思います。
ただもし私の飼育環境下に限って、マット飼育組が菌糸飼育組を凌ぐようなことがあれば、、、
それはそれでショックでもあり楽しみでもあります。^^
あくまで『自己満足』なのは承知していますが、これでまた一つクワガタ飼育の楽しみが増えてしまいました。^^