今年もチャレンジ!本土ヒラタクワガタのブリード

みなさんこんばんは、鷹です!

私は現在、国産・外国産共に多種のクワガタを飼育しブリードにもチャレンジしているのですが、実は昨年のブリードで最も気合が入っていたのは、パラワンでもスマトラでもなく、『本土ヒラタクワガタ』でした。

飼育しているのは自己採集ではなく知人から譲り受けた成虫と、幼虫を羽化させた成虫たちですが、やはり私が住んでいる大阪で採集された個体で、地元の思い入れというのも少なからず感じています。

ただ昨年のブリード状況は散々なもので、初夏までに取り出した幼虫たちはブヨブヨ病で全滅

さらに夏から秋にかけて3ペアを産卵セット内で同居飼育させていましたが、こちらは全く産卵してくれず、そのまま秋を通り越して冬眠へと入ってしまいました。

目次

本土ヒラタクワガタのブリード開始

さて、そんな昨年の苦い経験もあり、年末から今年にかけてスマトラやパラワンのブリードが好調なことや、さらにタランドゥスやローゼンベルクオウゴンオニクワガタなどと増種もしたことから、本土ヒラタクワガタのブリードに関しては迷っていたというのが正直な気持ちです。

ただ昨年の失敗原因とその後の外国産オオヒラタでの成功事例を照らし合わせてみると、今年はなんとかうまくいくんじゃないか?

実はそんなことも考えながら、先日、国産クワガタたちを冬眠用飼育ケースから通常飼育用の飼育ケースに移動させていたのですが、

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こちらの記事で『ヒラタクワガタ3ペア』とご紹介させて頂いていたのは、同時にペアリングを開始していたからだということは、、、、、

バレバレですね?^^;

3ラインでのブリード

ということで改めて今年のブリードラインのご紹介です。

H-4ライン

  • オス=WF1 約57.8㎜ 2017年4月羽化
  • メス=WF1 約35㎜ 2017年4月羽化

この2頭は兄妹ということで、同血統のインラインブリードになります。

つまり累代によって次世代はどんな子が生まれてくるのか?そして次世代は親越えを目指して飼育管理にチャレンジしていくというラインになります。

H-5ライン

  • オス=WD 約65㎜
  • メス=WF1 約35㎜

メスは上のラインの姉妹なのですが、オスは2度目の冬を越したWDの個体です。

採集地は同じなのでこの2頭から生まれてくる子はCBF1となりますが、こちらのラインはオスがそこそこ大型のため、より大型血統を目指したラインになります。

H-3ライン

  • オス=WD 約40㎜ 2016年採集
  • メス=WF1 約33.6㎜2017年3月羽化

そして最後はこの2頭。

メスは同じく昨年我が家で羽化した個体たちの姉妹です。そしてオスはこれまた2度目の冬を越したWDの個体なのですが、ご覧の通りかなりちっちゃいです。^^;

ただこのオスは昨年もそうだったのですが、とても元気でさらに気性も荒くて喧嘩っ早く、体の割には大顎で挟む力も強く、なかなか離そうとしない粘り強さも持っています。

まあ私の考えすぎだとは思いますが、生命力が強いんじゃないか?と。それに加えて小型の親からどんな子たちが産まれてくるのか?

この2点を検証していくラインになります。

ということで実はこの組み合わせ、昨年、同居飼育していた時の組み合わせになります。

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昨年は産卵こそしていませんが、少しのあいだ同居飼育していたため、交尾済みである可能性もあります。

そのため昨年と同じ組み合わせにしたのしは、

  1. 幼虫の親虫を明確にする
  2. 交尾済みであった場合ほかのオスと同居させると、メス殺しが起こってしまう可能性がある

という理由があります。

またライン名は昨年のペアリング時と同じものを使っています。

ペアリング状況

さてこの3ペア、同居を開始したのは4月19日のことだったのですが、早速その日からこのような光景が見られるようになりました。

こちらはH-3ライン

同居させて数時間後には、このようにメイトガードしている姿を見ることができました。

このペアは交尾を目視することはできませんでしたが、その後もずっとこの状態が続いていました。

そしてこちらはH-5ライン

H-3ラインと同じく同居開始からしばらくすると、このようにメイトガードが見られました。

ただこちらのペアも交尾を目視で確認することができず、翌日からは比較的オスとメスが離れている状況が続いていたため、その後4月26日まで同居させていました。

で、最後がこちら、H-4ライン

お分かりいただけると思いますが、同居開始直後から交尾を目視することができました

ということでさらに詳しく。

そして決定的瞬間がこちらです。

実はこの2頭、何度も何度も交尾を繰り返していました。

しばらく交尾しては離れ、そしてまた気が付けば近づいて交尾しているという感じです。

産卵セットへ投入

さて、同居開始後の様子は上記の通りですが、H-4ラインはしっかりとこの目で交尾を確認しましたので、すぐにでも別居させて問題ありません。

と言うよりあまりにも何度も交尾してくれるので、これでは双方の体力が相当消耗されてしまいそうです。

そしてH-3ラインも翌日になってもメイトガードが見られたため、ペアリングは成功していると見て問題なさそうです。

また冬眠用飼育ケースから出したのは4月19日のことだったのですが、本土ヒラタたちは4月初旬からゼリーもたくさん食べていたため、H-3ラインH-4ラインのメスは4月20日、事前に用意しておいた産卵セットへ移動させることにしました。

今回も使うマットはDOSさんの3次発酵クワガタマットです。

先日、パラワンの本命ラインのブリードに使ってみたところ好結果だったため、今回も迷わずこちらを使ってみたいと思います。

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産卵セットはマットを硬く詰めたのみで、産卵木はセットしていません。またマットの表面に産卵木を置いているのですが、こちらは過去の産卵セットの使い古しで完全に換装させています。

産卵が目的で置いているわけではなく、単に隠れ家・転倒防止用の倒木として利用しています。

ということで早速メスを産卵セットに投入。

H-3ライン

H-4ライン

どちらのオスも、メスを連れていかれると思い威嚇しています。^^;

元々昨年交尾済みかもしれませんが、この2ペアはたった1日で結婚生活に終止符を打たれることとなってしまいました。^^

最後に

実はここからは画像がありませんが、H-3ライン・H-4ラインとも産卵セット投入の翌日には飼育ケースの底面に数個の卵を発見することができました。^^

また先程も記載させて頂きましたが、少し交尾の可能性が低いと思われるH-5ラインも、そのまま4月26日まで同居生活を続けさせたため、4月26日にメスを産卵セットへ投入

こちらも翌日にはを発見することができました。^^

ということで3ペア共に産卵まではあっさり成功。

あとは投入日から1ヶ月を目途に割り出しを行う予定ですが、ブヨブヨ病を発生させないよう、その後の温度と湿度管理をしていきたいと思います。

少し迷いながらはじめた2018年度の本土ヒラタクワガタブリードですが、今年はなんとか昨年のリベンジが果たせそうです。^^