みなさんこんばんは、鷹です!
とうとう10月に入ってしまいましたね。
ここ大阪では10月に入った途端、急に朝晩は涼しくなってきました。(というより少し肌寒いくらいです^^;)
さすがにもう自然界のカブクワシーズンは終わりを迎え、今年も少し寂しさを感じているのですが、四季のある日本では致し方ないことで、また来年のシーズンを心待ちにしておきたいと思います。
このような気候の変化を受けて、先日我が家の国産クワガタたちも越冬用飼育ケースに移動させたのですが、その様子はまた次回ということで、
今回はふと思い返してみれば『約4か月ぶり^^;』となる、パラワンオオヒラタクワガタの飼育状況のご報告です。
目次
パラワンオオヒラタ、2つの飼育ライン
さて、あまりにも記事投稿の間隔が空いてしまったため、改めて現在幼虫飼育をしている2つのラインについてご説明させて頂きたいと思います。
P-2ライン
まずは『P-2ライン』ですが、こちらは昨年の11月に我が家にやってきた、同腹のオスとメスをペアリングしたラインになります。
オスは2017年8月羽化の98㎜、メスは2017年7月羽化の47㎜で、前飼育者様が累代されており、CBF3になります。
つまり私の『S-2ライン』は『CBF4』ということになりますが、詳しくはこちらの記事で、
このペアは昨年の12月にハンドペアリングを行い、12月4日にメスを産卵セットに投入。今年の元日に産卵セットの割り出しを行い、幼虫5頭・卵5個を取り出すことができました。
その後1月末に7頭を菌糸ビンへ投入し残りの3頭はマットで管理していたのですが、
最終的にはマット飼育の3頭うち2頭も菌糸ビンへ投入し、菌糸ビン飼育9頭・マット飼育1頭ということでしばらく様子を見ていました。
1月に菌糸ビンへ投入した7頭の内5頭はオスだったようで、6月末に菌糸ビンの交換を行いましたが、さすがに5ヶ月が経過していたため、そこそこ大きく育ってくれていました。
P-3ライン
こちらのラインのオス親は『P-2ライン』と同じ2017年8月羽化の98㎜ですが、メスは昨年のブリードで我が家で初めて羽化した、約48㎜のメスになります。
このメスは私が生まれて初めて飼育したWD92mmの子で、個人的に非常に思い入れがあるため、『P-3ライン』は『私にとっての本命ライン』としています。
このラインは『P-2ライン』から遅れること約4か月、3月8日にハンドペアリングを試みたところあっさり成功!
メスには約一週間の休養期間を与え3月15日に産卵セットへ投入。4月15日に割り出しを行ったところ、幼虫12頭・卵6個を回収することができました。
その後マットから菌糸プリンカップ、菌糸ビンへと移行しながら飼育を続けていますが、このラインはP-2ラインと比べると卵からの孵化率が低く、また幼虫の死亡率も少し高かったため、5月中旬の時点では9頭まで減ってしまいました。
ということで各ラインの説明が長くなってしまいましたが、それぞれの近況についてご報告させて頂きたいと思います。
P-2ラインの近況
まずは『P-2ライン』から。
8月5日の菌糸ビン交換
こちらも他の飼育種と同様、雌雄の差や個体差もあるため一度に全部の菌糸ビンを交換することができません。
そこで6月以降では8月5日、かなり食痕が広がってきたこちらの2本の菌糸ビン交換を行いました。
が実は、1月に500㏄へ投入した7頭の内の残り2頭です。
かなり成長スピードが遅かった(食痕の広がりが遅かった)ため、なんと7ヶ月も引っ張ってしまいました。^^;
この2頭はこれまでの様子からメスだと判断しており、『あわよくばこのまま羽化までいかないかな?』などとも考えていたのですが、どうもそのような様子が見られません。
そこで『菌糸を交換すればかなり大きなメスになるかも?』という勝手な欲望が湧きだし、今回の交換に至ったわけです。
と言いつつ本音は、あまりにも食痕が広がらなかったため、交換のタイミングを逃しただけなんですけどね。^^;
右側のビンはかなり暴れて酷い状態になっていますが、実は交換前の2週間ほどで急激にこの状態になり、それまでは左側のビンと同じような状態だったのです。
とりあえず左側の菌糸ビンから交換を、
やはり時間の経過からすればそれほど大きくはありません。こちらはメスで間違いなさそうです。
続いて右側、
こちらも同じような大きさですね。
やはりほぼ同じでした。
この2頭は割り出し時期から考えても、今回が最後の菌糸ビン交換になると思います。もしかすると交換の影響で蛹化スイッチが入ってしまうかもしれませんが、僅かな『最後のひと伸び』に期待して、800㏄へ投入です。
9月22日の様子
そしてそれから約1ヶ月半、9月22日の様子がこちらです。
最終的に少し暴れてしまいましたが、手前の3頭は既に蛹化・もしくは蛹室を作り前蛹の状態です。
やはり割り出しから約8か月で、メスは次々と蛹化が始まりました。
それ以外の幼虫たちもそれなりに食痕が広がったり暴れているものも見られたため、この日はまとめて4頭を、大きさに合わせて1400㏄と800㏄の菌糸ビンへそれぞれ移動させました。
まずはこちらの2頭、
6月28日の交換時に21gと35gだった幼虫です。
期待を込めて掘りだしてみると、
あれ?あまり変わらない?
なんとダイエット!^^;
こちらはオスだと思っていましたがメスなのか?どうもこれくらいの大きさだといまいちよく分かりません。
続いて2頭目は、
こちらは2ヶ月弱で8g増ですから順当です。
ちょっと不可解なこともありましたが、残りの2頭を、
特に左側はそれなりに引っ張ったこともありかなり暴れていますが、果たして幼虫の様子は?
まあ順当ですが、こちらもメスのようです。
続いて、
菌糸がボロボロのため転がり落ちてきましたが、なんか嫌な予感が、、、
的中です。^^;
こちらも見事にダイエットしてくれていました。
どう見てもオスのように見えるのですが、それにしてもこの大きさは?ひょっとして前回の菌糸が良くなかったのか?
それにしてもこのライン、どうもメスの比率が高いような気も?
とりあえずもう少し様子を見るしかなさそうですね。
マット交換
で、このラインで唯一マット飼育しているこちらの幼虫。
こちらも前回の交換から2ヶ月以上が経過しており、マットの状態も良くなさそうでしたのでマット交換をすることにしました。
が、掘り出してみるといま一つ。
さらに体重は、
全く増加しておりません!!^^;
しかもよく見ていると、どうも栄養が足らなかったような雰囲気も、、、、。
とりあえず今回は1400㏄を用意したので、こちらで伸び伸びと育って頂きたいと思います。
P-3ラインの近況
それでは最後に『P-3ライン』の近況です。
こちらは『P-2ライン』から4ヶ月遅れてブリードを開始したためまだもう少し引っ張れそうですが、中にはこのような幼虫も、
1頭だけですが、なんと蛹化していました!
もちろんメスですが、かなりの早期羽化となってしまうこともありとても小さいです。
やはり様々な面でこちらの思い通りににはいきませんが、とりあえず交換が必要と見られるこちらの2本を。
おっ、これはなかなかいい感じでは?(ちょっと交換が遅すぎた?)
500㏄1本で4か月ですから上出来ですね。^^
続いて2本目、
頭部も少し小さいですしめすでしょうか?
この2頭は菌糸ビンの段取りの問題から、800㏄へ入ってもらいました。
さてこのラインではこちらの2本。
5月の投入以降、全く食痕が見えず。
さすがに今回中を確認してみましたが、投入直後に☆になってしまっていたようです。
ということで『S-3ライン』は残り7頭。割り出し時にはそこそこの数だったのに、どうも弱い傾向があるようです。
ただこれから先は比較的安定した時期になりますので、全頭羽化目指して頑張っていきたいと思います。
パラワンオオヒラタ、リベンジ!
かなり長い記事になってしまいましたが、今回は最後に一つだけ。
前回の記事でご紹介した、昨年ブリードの最後のオス。
その後は順調に、
と思っていたのですが、この直後に☆となってしまいました。
結局、昨年ブリード分では成虫として活動できたのはメス1頭のみ。オスは全滅という不甲斐ない結果に終わってしまいました。
考えられる原因はいろいろあるのですが、これといった決定的な要因は不明です。
ただ最近羽化してきているスマトラオオヒラタと比較してみると、やはり大型になればなるほど羽化のリスクも高まり、羽化後の後食にも時間が掛かるようです。
これは諸先輩方の飼育情報からもよく言われていることですが、やはり大型個体を無事成虫として羽化させるには、まだまだ経験と技術が必要です。
ということで今回の記事タイトルです。
『パラワンオオヒラタ、リベンジ!』
これまでの失敗を忘れることなく、『S-2ライン』・『S-3ライン』をしっかり管理していきたいと思います。