みなさんこんばんは、鷹です!
11月に入ってからめっきり冷え込むようになってしまいましたね。
『夏男』である私は寒さにはめっぽう弱く、この時期になると少し気が滅入ってしまいますが、四季のある日本である以上これは避けて通れません。
幸い外国産クワガタを飼育しているおかげで年中成虫を観察することができ、この時だけは季節感も吹っ飛んでしまいます。^^
さてそんな冬の到来も忘れてしまいそうなクワガタ飼育ですが、先日タランドゥスオオツヤクワガタの産卵セットの割り出しを行いました!
目次
3ラウンド目の産卵セット
さて、ついに3ラウンド目の産卵セット割り出しまで辿り着いてしまったこちらのメスですが、
何も最初からこうも順調だったわけではありませんでした。
5月の初旬からペアリングを開始し、最初に産卵セットに投入したのが5月31日のこと。
しかしそれからしばらくは全く産卵する気配すら見せず、毎日ただ大量にゼリーを消費するばかりでした。
その間、再ペアリングを行ったりカワラ菌床レイシ材を入れ替えたりもしてみましたが、何をやっても効果はなし。
そうこうしているうちにお相手のオスも☆になってしまい、半ばあきらめモードで産卵セットを23℃で管理しているワインセラーに入れてみました。
するとこれで産卵スイッチが入ってくれたのか?
2日後には穿孔を開始!
1か月後の割り出しでは7頭の幼虫を回収することができ、メスはそのまま引き続き第2ラウンドへ。
この第2ラウンドの産卵セットでも9頭の幼虫を確保することができ、メスは非常に元気だったためそのまま第3ラウンドの産卵セットへ。
10月8日に穿孔を開始してくれたため、1ヶ月が経過した11月8日に割り出しを行いました。
なおここまでの詳細は、こちらの記事を参照してみて下さい。
産卵セットの割り出し
さてそれではいよいよ産卵セットの割り出しですが、その前に少しだけ気付いた点を。
メスの行動パターンの変化
これまでの2回の産卵セットでは、メスは穿孔し産卵木に潜った後、一度も外に出てくることはありませんでした。
つまりその間、一度も食事を摂っていないということです。
しかし今回の3ラウンド目では、穿孔はしているもののそれほど深い位置まで潜っておらず、ほぼ毎日外へ出てきてゼリーを食べています。
ゼリーは16gを半分にカットして入れておいたのですが、ほぼ毎日完食していました。
このような行動の変化があったため
『今回はひょっとすると産卵していないかも?』
とも思いましたが、とりあえず穿孔を開始してから1ヶ月が経過しましたので、とにかく割り出しを行ってみることにしました。
産卵セットの割り出し
それではいよいよ割り出しの様子ですが、直前の飼育ケースの様子はこのような感じです。
うっすらとメスの姿が確認できると思いますが、中の様子を見てみると、
お食事中のようですが、3ラウンド目では毎日のようにこのような様子が見られます。
とりあえずカワラ菌床レイシ材を取り出してみます。
今回はこのように奥に向かって穿孔しておらず、比較的浅い部分に縦長に産卵床を作っているようです。
ただそれだけではなく反対側を見てみると、
こちらにも浅くメスが先行した跡が。
ただこのように表面だけを削ってるパターンは、これまでの2回の産卵セットではありませんでしたので、これはひょっとすると産卵していないかもしれません。
それに加えて今までとは違うメスの行動。
とりあえずダメ元でカワラ菌床レイシ材を削っていくと、
幼虫の食痕を発見!
これを見ると一気にテンションが上がってしまいます。^^
そして、
ということで、
3ラウンド目の産卵セットでは、6頭の幼虫を確保することができました!^^
今回は産卵セットの割り出しに間に合うようにカワラ菌糸プリンカップを用意しておきましたので、割り出した幼虫たちはそのままプリンカップへ、
割り出し前の予想に反し、3ラウンド目でも幼虫を確保することができました!
最後に
ブリード開始直後はどうなるかと思いましたが、産卵を始めてからは絶好調そのものです。
これまでの3度の産卵セットで確保できた幼虫は、
- 1ラウンド=7頭
- 2ラウンド=9頭(うち2頭はその後☆に)
- 3ラウンド=6頭
ということで、生存しているだけでも22頭です。
ただこれまでの記事ではご紹介しませんでしたが、孵化できなかった卵や孵化後に☆になったと思われる幼虫も確認しており、産卵数は30に近いと思われます。
これらの結果からこのメスは多産血統のようですので、これから生まれてくる子たちにも期待が持てますね。^^
さて、3ラウンドもの産卵をこなしてくれたこのメスさん、
前回の予定通りゼリーをたっぷり与え休養させようと思います。
が、
実は信じられないほど力も強く元気なため、結局こうなってしまいました。
4ラウンド目に突入です。^^;
あわよくば産卵してくれればいいなあ、とも思いますが、本音は買いすぎたカワラ菌床レイシ材が余っていたことと、
小さい飼育ケースより産卵セットの方が広くてリラックスできるかな?
という考えもあります。
そのため11月15日には飼育ケースをさらに大きいものへ入れ替えたのですが、17日に中の様子を確認してみると、
またしても穿孔してくれているではありませんか!^^;
まあここはこの広々とした環境で、メスの思い通りに過ごさせようと思います。