冬眠中の国産クワガタたちとカブトムシの幼虫

みなさんこんばんは、鷹です!

早いもので国産クワガタたち冬眠用飼育ケースに移し、常温飼育に変更してから3ヶ月が経過しました。

常温飼育と言っても屋外ではないため12月の初旬までは時折ゼリーを食べに出てくることもありましたが、さすがにそれ以降はマットの中や樹皮の裏に潜り込んだままで外に出てくることはありません。

しかしやはり自然界と違い閉ざされたケース内で飼育しているため、時々中の様子の点検世話も必要になってきます。

そこで今回は冬眠中の国産クワガタの成虫たち、そして国産カブトムシの幼虫の様子をご報告させて頂きたいと思います。

目次

冬眠中の世話

まずは最初に冬眠中のクワガタの成虫やカブトムシの幼虫の『世話』について。

これについては以前こちらの記事でも書かせて頂きましたが、

みなさんこんばんは、鷹です! とうとう12月に入ってしまいましたね。これから年末にかけてどんどん気温も下がってきます。特に風邪などひきやす...

もちろん使用するケースの大きさや使うマット等で変わってきますが、私のように発酵マットと樹皮、倒木等を使うのであれば、注意すべきことは以下の2つです。

  • 水分(湿気)
  • 外気温によりエサの補給

まず最初は飼育ケース内の『水分』です。

もちろん目安はマットの湿り具合ということになりますが、基本的に越冬するクワガタの成虫たちにとって、カラカラに乾燥した状態は良くありません。

これは自然界でクワガタの成虫たちがどのように冬眠しているかを考えれば分かることですが、樹皮の裏側・樹洞の中などがほとんどです。

これらはもちろん木であるため、どんな時期でも少なからず付近に『水分(湿気)』というものがあります。

そのため飼育下においてクワガタたちを無事越冬させるためには、必ず水分(湿気)というものが必要になってきます。

そして2つ目が『エサ』ですが、これは基本的に『昆虫ゼリー』がほとんどでしょう。

クワガタと言えば『夏の虫』と言うのがほとんどの方の認識でしょう。もちろん私も基本的にはそう思っています。

しかしよくよく観察していると、実は思った以上に気温が下がっても活動している、ということがあります。

私のこれまでの経験からすれば、気温が下がっていく時期(10月~12月)は12℃くらいまで、そして気温が上がり始める時期(3月~4月)は15℃以上になると、地上に出てきてゼリーを食べていることがあります。

そのため時期や気温を良く観察し、これらに該当するようであれば必ずゼリーを入れておく必要があります。

以上、2点が冬眠中の世話として必要なことですが、大前提として

  • できるだけ温度変化が少なくて静かな場所に置いておく
  • 冬眠中の個体を掘り出したりしない

ということは、言うまでもありませんね。^^

というわけで、私はこのように暖房が届かない廊下と階段を利用して、国産クワガタとカブトムシの幼虫を飼育しています。

国産カブトムシの幼虫

それではまず、国産カブトムシの幼虫から。

私は現在、国産カブトムシの幼虫を12頭飼育していますが、大ケース2つを使いそれぞれに6頭ずつの多頭飼育をしています。

最後にマットを交換したのは12月の初旬で、その時の様子はこちらから。

みなさんこんばんは、鷹です! 12月に入りここ大阪でも、急激に気温が下がってきました。 さすがに室内でも場所によっては10℃前後まで温度...

それ以降は週に1回くらい飼育ケースを覗き、マットの葉面が乾燥しているようであれば霧吹きで軽く補水をしています。

で、こちらが今日現在の飼育ケースの様子ですが、

よくよく見てみれば表面が乾いているのと、マットもそれなりに減っているのがお分かりいただけるかと思います。

確かにカブトムシの幼虫も気温が低くなると冬眠するのですが、これは極端に活動が鈍くなるだけで、完全に眠ってしまうわけではありません。

この時期でもカブトムシの幼虫はたちは少しづつ食べ、春に備えているのです。

確かに自然界であればもう少し活動が鈍くなるのかもしれませんが、私の飼育場所はどれだけ気温が下がっても5℃前後までです。

そのためこのように少しづつマットを食べてくれているようです。

というわけで、カブトムシの幼虫は霧吹きで水分を補給して終わりです。^^

当たり前ですが周りは食べ物で囲まれており、表面に幼虫の糞が全く見られない状態であれば、まだマットを交換する必要もありません。

国産クワガタの成虫

次に国産クワガタの成虫たちです。

こちらは1頭ずつ100均で購入したタッパーを加工した飼育ケースに入れているため、一つずつ中を確認し、必要であれば加水していきます。

このように表面が乾いていれば、霧吹きで加水します。

ただ大量に加水するのではなく、表面全体が湿る程度にしています。

そして順番に飼育ケースを見ていくと、

オオクワガタのオスが大顎の先だけをマットから出した状態で冬眠しています。^^

さらにこちらの飼育ケース、

いかにも樹皮の下に何かが潜んでいそうな雰囲気ですが、、、

やはりいました。^^

そして本土ヒラタクワガタも、

この個体は2度目の越冬です。ベテランですね。^^

メスはほとんどがマットの奥深く潜っているようですが、オスは樹皮を入れてあげるとほとんどがその下に潜んでいます。

が!、先程も記載しましたが、本当はそっとしておいてあげるのが基本です。今回は『あえて?』、写真撮影のために樹皮をめくっただけで、決して私の『採取癖』が出たわけではありませんので、念のため。^^;

そして最後にこちら、

こちらは2016年の夏に採集したコクワガタの成虫たちを集団飼育で越冬させていたのですが、少し久しぶりにフタを開けて中を見てみると2頭が☆に。

そして☆になったコクワガタを取り出そうと倒木を動かしてみると、

もう1頭☆になってしまった個体がいましたが、なんと3頭が生存していてくれました!^^

WD採集の個体が、まさか2度目の冬を越そうとしてるとは、、、、

これは私にとっても初めての経験です。

最後に

冷静に考えてみるとこの冬眠中のクワガタたちも、早ければあと1か月もすれば少しづつ地上に出てくるかもしれません。

まだまだ寒い日が続きますが、それでも確実に春はそこまで近づいてきています。

こうしてカブトムシ・クワガタムシを飼育していると、今現在の寒さよりも春の期待の方が強く感じられ、とても不思議な感じです。

とにかく全頭、春になれば再び元気な姿を見せて欲しいものです。^^