みなさんこんばんは、鷹です!
7月も中盤に差し掛かろうというのに、今年はなかなか気温が上がってくれませんね。^^;
例年であれば我が家では、6月下旬から就寝時にはクーラーが必要なのですが、今年はまだ一度もクーラーをつけて寝ていません。
『さすがにこれだけ涼しいとカブクワたちの出現にも影響があるのか?』
などと考え7月に入ってから2度ほど採集ポイントへ出かけてみましたが、これが意外なことにもうすでにカブトムシが活動を開始しています。
でもまあ考えてみれば、多少の温度差があってもこの時期に活動を開始しなければカブトムシ達には時間がありません。
限られた少ない成虫期間を使って、子孫を残していく必要がありますからね。^^
ということで例のごとく前置きが長くなってしまいましたが、今回は長期間に渡って苦戦し続けている、パラワンオオヒラタクワガタの飼育状況のご報告です。
目次
蛹化そして羽化へ
さて、前回のご報告はゴールデンウィーク真っ只中の5月3日でしたが、
この時点でメスは全て羽化しており残りは、
- P-2ライン=オス2頭
- P-3ライン=オス2頭
ということで、両ライン合わせて4頭のオスを残すのみとなりました。
この4頭の幼虫たちは5月中旬から下旬にかけて次々と蛹化し、
まずは6月11日に第1号が羽化、
そして6月19日には第2号が羽化してくれました!
その後できるだけ刺激を与えないように様子を観察していましたが、どうやら今年はうまくいきそうな感じです。
そこで第1号の羽化から約3週間が経過したため、いよいよ成虫の掘り出しを決行です!
P-2ラインの掘り出し
それではまずは7月4日、P-2ラインから。
が実はこちらのライン、第1号は6月11日に羽化してくれましたが、もう1頭はこの時点ではこの状態です。
同ラインで全く同じ環境で飼育していたにも関わらず、約2ヶ月遅れてようやく蛹化してくれました。^^;
でもまあ考えてみれば以前飼育していたスマトオオヒラタでもこれぐらいの羽化ずれは見られたため、これは許容範囲でしょうか?
とりあえずこちらは置いといて、第1号の掘り出しを慎重に進めていきたいと思います。
の予定でしたが、途中で蛹室ごとひっくり返してしまいました。^^;
がとりあえずは元気そうですので、このまま取り出してみたいと思います。
2300㏄の菌糸ビンが小さく見えてしまいますが、やはりパラワンはスマトラとはまた違った迫力がありますね。
オオヒラタにも様々なタイプが存在していますが、パラワンは太さや幅よりも長さがあるタイプで、何より慣れ親しんだ本土ヒラタクワガタをそのまま大きくしたようなスタイルをしているため、より大きく見えてしまうような気がします。
こうして角度を変えて撮影してみると様々な見え方をしますが、やはりパラワンは大顎の長さが際立っていますね。
さてそれではお待ちかね?
いよいよ体長を測ってみたいと思います。
まだ若干縮んでしまう可能性はありますが、この時点で約98㎜。
初の完品羽化パラワンとしては、個人的には大満足です!^^
目標の100㎜には届かなかったものの、この98㎜というのはオス親と全く同じ大きさですので、とりあえずは『成功!』ということにしておきたいと思います。
P-3ラインの掘り出し
続いてはP-3ラインです。
こちらは先程もご紹介させて頂いた通り6月19日に1頭目が羽化、そしてその2日後の6月21日に2頭目が羽化してくれました。
そのためP-2ラインからは1週間遅れて、7月11日に2頭共掘り出しを行いました。
まずは1頭目。
こちらは2月には56gまで成長してくれたものの、4月25日にマットへ投入した際は46gだった幼虫です。
目の錯覚かもしれませんが、先程のP-2ラインより一回り大きいような気がしますが、、、
なんと!
約101㎜あるではありませんか!
とりあえずは『親越え』、そして『100㎜オーバー』という目標達成ですが、それより何より100㎜オーバーのパラワンは迫力満点です。^^
まあ世間では110㎜に達するようなクワガタですからまだまだなのですが、それでもこのような大きなクワガタが存在しているとは、、、。
本当に世界は広いものです。
などとあまり感傷に浸っている訳にもいきませんので、2頭目の掘り出しを。^^;
こちらは4月のマット投入時点では50g、また羽化も2日ほど遅かったこともありさらに期待が高まります。
が先程のようなインパクトはありません。
結果はやはり約98㎜でした。
しかしたった3㎜でここまで違って見えるとは思ってもみませんでした。
体を丸めているため画像では伝わりにくいかもしれませんが、右が101㎜で左が98㎜です。
実物だと一目瞭然なんですが、なかなかうまく撮れませんね。^^;
最後に
産卵セットの割り出しからP-2ラインは1年5ヶ月、そしてP-3ラインは1年2ヶ月という長期の幼虫飼育でしたが、何とか『リベンジ』を果たすことができました。
羽化してくれた3頭は少し翅にシワがあるくらいでいずれも完品。しかも1頭は『親越え』と『100㎜オーバー』を達成してくれるというおまけまでついてきてくれました。^^
ただ今回のブリードで一つ参考になったことは、
『必ずしも幼虫体重と成虫体長は比例しない』
ということです。
こういったデータは今後のブリードにおいても非常に参考になってきますね。
ただ、
P-2ラインの残りの1頭、どうも様子が変です。
蛹化してくれたのは良かったのですが、幼虫の皮をうまく剥ぎ取ることができていません。
『これは何とかしないと』
ということで天井掘りを試みてみましたが、
この時点で既に手遅れでした。完全に付着してしまって無理に取ろうとするとさらに危険です。
この状態だと羽化不全は確実ですが、ここまで頑張ってくれた幼虫ですので最後までしっかりと管理していきたいと思います。
で、最後にこちら、
私の掌は決して大きい方ではありませんが、それでもこのサイズです。
ただこのようなことができるのも羽化直後の休眠中だからこそで、活動を始めたパラワンではとてもこんなことはできません。
なんせパラワンは乗せている掌に襲い掛かってくるほど狂暴ですから。^^