みなさんこんばんは、鷹です!
とうとう11月に入ってしまいましたね。
これで2019年も残すところ2ヶ月を切りましたが、またしても1ヶ月振りのブログ更新となってしまいました。^^;
目次
ブログ再開!
というのもこれはあくまでも個人的な事情なのですが、みなさんもご存知の通り10月に入ってから、日本各地(特に関東地方)で台風や大雨による災害が多発してしまいました。
私の住む大阪では今年はほぼ被害は皆無でしたが、さすがに昨年の台風21号を体験していることもあり、連日報道で被害の大きさを目の当たりにしていると、少し気が滅入ってしまったというのが本音です。
ただそんな状況でも当然のことですが、相手が生き物ということもありカブクワの飼育管理はしっかりとこなしてきました。
そして毎日のようにカブクワを見ているうち、またブログを再開する意欲が沸いてきたのです。
恐らくこれまで当ブログを訪れて頂いた方の中にも、今回の災害で大変な思いをされた方もいらっしゃるかと思います。その方々が元の生活に戻られた時、これまでと変わらない『青空』をお届けすべきだと感じたのです。
何の取り柄もなく他愛もないカブクワブログですが、ほんの少しでもみなさんの心に青空を広げることができないものか?
今回は大変長い前置きになってしまいましたが、まずはこちらのご報告から再開していきたいと思います。^^
スマトラオオヒラタの菌糸ビン交換、そして、、、
スマトラオオヒラタに関しては昨年、3ラインのブリードをほぼ同時進行したため飼育管理に追われたこともあり、今年は多種とのバランス等を考え5月1日から新たな『S-7ライン』のブリードを開始しました。
6月6日に産卵セットの割り出しを行ったところ幼虫12頭と卵5個を回収。その後卵4個は無事孵化してくれ、16頭の幼虫をマットでの飼育を続けていました。
そして少し遅れ気味ながら8月1日に15頭を菌糸ビンへ、1頭は再度マットへ投入。
この時は全て500㏄の菌糸ビンへ投入したのですが、さすがに2ヶ月以上も経過すると食痕の広がり具合も相当なものです。^^;
そこで10月24日、2度目の菌糸ビンの交換を行いました。
菌糸ビン交換
さてこちらが交換前の菌糸ビンの状態ですが、
17本ありますね。^^
実は手前の2本のみマットで飼育しており、
右はたった3頭の幼虫しか取れなかった『S-6ライン』の幼虫です。
で今回はS-6ラインは置いておいて、『S-7ライン』の菌糸ビン交換を進めていきたいと思います。
で、早速こちらから。
前回の菌糸ビン投入時、計算間違いから菌糸ビンが足りなかったため、唯一マットで飼育していた幼虫です。
見たところ3齢初期のオスと思われますが、現時点での体重はこちら、
14gでした。
それではこのオスを含め菌糸ビン飼育していた幼虫を掘り出して、お引越しの準備を進めていきます。
ちなみに体重測定してみたところ最大はこちら、
34gということで、こちらは間違いなくオスですね。
そして最小はこちら、
16gのメスでした。
ということでいきなりですが菌糸ビンへ投入!
今回は事前にビンの外から幼虫の姿が確認し難かったため、全て800㏄へ投入です。
30g前後のオスも多数確認できたため、おそらく1ヶ月前後で再度交換が必要になってくると思いますが、次回は遅れないように早めに菌糸ビンを用意しておきたいと思います。
メスの早期羽化!?
さて、ここまでの内容を注意深く読んで頂き、画像をよく観察して頂いた方はもうお気付きですよね?^^
『ご紹介している幼虫の数が合いません!』
ということでまずは先程の画像をもう一度、
手前左の赤丸を付けた幼虫ですが、実は蛹室を作っています。
そして掘り出し時の様子がこちら、
つまり蛹室を作っていることに気づかずに掘り出してしまった!ということですね。^^;
その為この幼虫は当然のことながら菌糸ビンの交換は行わず、このままの状態で静観です。
これで800㏄の菌糸ビンへ投入した幼虫と合わせて13頭。記事の序盤でご紹介したようにこの『S-7ライン』は16頭の幼虫を飼育しており、残り3頭の行方は、、、、
1頭は既に蛹化しており、そろそろ羽化するかと思われます。
そして2頭は完全に蛹室を作っており、間もなく蛹化するものと思われます。
最後に
このラインは6月6日に産卵セットの割り出しを行っており、そこから逆算すればメス3頭は4~5ヶ月での早期羽化となってしまいそうです。
ただこれには理由があって、このラインの幼虫たちは菌糸ビン投入後も比較的高温(26℃~28℃)で管理していたのです。
これは『本来スマトラオオヒラタが生息している地域ではどのように成長するのか?』ということを検証してみたかったためですが、どうやら当初予想していた通りの結果となりそうです。
昨年は菌糸とマットで飼育比較をしてみましたが、スマトラオオヒラタの羽化速度は食糧より温度に大きな影響を受けているようで、世間一般に言われているように大型個体を産み出すには、低温管理が必須のようですね。
ちなみに今回800㏄の菌糸ビンへ投入した中にもメスが4頭ほどいるのですが、どうも菌糸交換の影響で蛹室を作っているような動きを見せています。
このラインのオスたちは羽化時期の検証のため、今後もあえてこれまでと同じ温度帯で飼育を続けますが、比較的早い成長が予測されますので菌糸交換のタイミングを逃さないようにしていきたいと思います。