パラワンオオヒラタクワガタの産卵

みなさんこんばんは、鷹です!

10月下旬にスタートしたパラワンオオヒラタクワガタのブリード(P-4ライン)ですが、そろそろ幼虫の姿も見えはじめケースの中をかなり徘徊するようになったため、先日産卵セットの割り出しを行いました。

と同時に過去のブリードも振り返り少し気付いたこともありましたので、ご報告させて頂きたいと思います。

目次

産卵セットの割り出し

まずは産卵セットの割り出しの様子から。

メスを投入したのは10月24日で当初は1ヶ月~2ヶ月の投入を予定していましたが、先程も記載させて頂いたように幼虫の徘徊が少し気になり始めたため、少し早めの11月21日に割り出しを行いました。

メスはスマトラオオヒラタと同様、毎日のように地上に上がってきてゼリーを食べており、そのための通路が倒木の下あたりに見ることができます。

とりあえず底面の様子を確認してみると、

幼虫の姿を確認することができますが、

こちらの画像ではかなり幼虫同士が近くにいるのが確認できるかと思います。少し神経質になりすぎかもしれませんがパラワンの幼虫の気の荒さを知ってしまうと、この距離感が不安になってしまうんですよね。^^;

とりあえず見えている幼虫を確保しながら、マットの中を点検していきます。

途中ではメスを確保することもできましたが、この元気さを見るとまだまだ産卵行動の最中だったようですね。

そして最終的に確保できたのは、

幼虫4頭卵3個でした。

メスは先程も記載した通りまだまだ産み足りない?様子ですので、引き続き2ラウンド目の産卵セットに入って頂きました。

ところが!

2ラウンド目の産卵セットでは卵が見えないどころか、メスがマットの底の方まで潜っているような形跡も見られません。

それと同時にコバエも発生し始めてしまいましたので、こちらはかなり早く12月12日に一旦割り出しを行うことにしました。

ただ先程も記載させて頂いたように幼虫どころか卵も確認できていませんので、半ば諦めモードでマットの中を点検していくと、

意外なことに産卵してくれており、

たった3個ですが卵を回収することができました。

こちらは孵化してくれるまで、プリンカップでまとめて管理していきたいと思います。

幼虫管理と菌糸ビン投入

さて1ラウンド目で回収できた幼虫4頭と卵3個ですが、

幼虫は個別にプリンカップで、卵3個は一つのプリンカップでまとめてマットで管理していました。

幼虫4頭は外から姿が確認できており、

卵も無事孵化してくれて、幼虫も順調なようです。

そこで12月12日、いよいよ菌糸ビン飼育をスタートさせることにしました。

今回は少しでも早めに菌糸ビン飼育を始め初期の幼虫の成長を狙っているためですが、用意した菌糸ビンが1本足りませんでしたので、この1頭はもうしばらくマットで過ごして頂きます。^^;

パラワンオオヒラタクワガタの産卵

これでP-4ラインもそれなりに幼虫を確保することができましたが、同じオオヒラタであるスマトラオオヒラタと比べると産卵数が少ないように感じます。

ということでこれまでのブリーでの産卵数を振り返ってみたところ、

  • P-1ライン=卵2個・幼虫7頭
  • P-2ライン=卵5個・幼虫5頭
  • P-3ライン=卵6個・幼虫12頭
  • P-4ライン=卵6個・幼虫4頭

という結果となっております。

P-4ラインのみ現時点までの2ラウンドでの結果ですが、メスの投入期間はいずれも約1ヶ月程です。

さらに幼虫初期や羽化直前のオスが☆になってしまうケースも多く、結果として成虫の確保数が少なくなってしまう傾向があります。

もちろん血統による差も見られるでしょうが、パラワンはスマトラのように『短期集中』で産卵するのではなく、比較的長期間でゆっくり産卵していく種なのかもしれませんね。

最後に

なんとか幼虫を確保することはできましたが、この数では今後のブリードにも不安があるため、メスには少し休んで頂いて再度産卵セットに入って頂こうかと考えています。

また血統的にも少し寂しいので、メスの補強を考えた方が良いかもしれませんね。^^