スマトラオオヒラタの幼虫、菌糸ビン飼育とマット飼育の経過③

みなさんこんばんは、鷹です!

昨年の11月にスタートしたスマトラオオヒラタのブリードでは、当初の予想をはるかに上回るたくさんの幼虫を確保することができました。

みなさんこんばんは、鷹です! 以前こちらの記事でご報告させていただきましたが、 スマトラオオヒラタのブリード状況に不安を感じ、11月...
みなさんこんばんは、鷹です! 前回の記事では11月に組んだスマトラオオヒラタの産卵セットのうち、『S-2』ラインの割り出しについてご報告さ...

そのため飼育方法の検証として『菌糸飼育とマット飼育の比較』を行っているのですが、前回の記事を投稿してから約1ヶ月強が経過したことになります。

みなさんこんばんは、鷹です! 今年初の試みとなる『スマトラオオヒラタの菌糸ビン飼育とマット飼育の比較』ですが、以前マット飼育組、数頭のマッ...

その間かなりの変化がありましたので、今回はその後報告をさせていただきます。

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目次

マット飼育のメスの羽化

前回の記事でご紹介させていただきましたが、マット飼育組のメスの幼虫たちはゴールデンウィーク前後から、続々と蛹室を作り始めました。

蛹化

そして5月14日

まるで打ち合わせでもしていたかのように、そろって蛹化が始まりました。

今行っている『比較飼育』は『S-2ライン』『S-3ライン』の2ラインで行っているのですが、ペアリングから産卵セットへの投入、さらには割り出しまでをほぼ同時に行ってきたため、共に同条件と見て問題ないでしょう。

ここまでの飼育期間を振り返ってみると、産卵セットの割り出しが12月20日。その時点で幼虫及び卵で回収していますので、孵化は12月中頃~1月下旬にかけてということになります。

つまり逆算すると5ヶ月~6か月での蛹化ということになります。

羽化

こんな感じで続々と蛹化を確認できたのですが、ついに6月5日には4頭の羽化を確認することができました!

ただご覧いただいた通り、ほぼすべての個体がビン底に蛹室を作っています。

とりあえず羽化までは『静観』を心がけビンを逆さまにして対応していましたが、羽化した成虫は体を乾かす必要があります。

天井掘り

さすがにマットがこれだけ詰まった状態では悪影響を及ぼす可能性もあるため、羽化した順にマットを取り除き、蛹室の天井部に穴を開けることにしました。

ちょうど逆さまになって腹部を乾燥させている最中でした。^^;

こちらは上翅もまだ赤いですね。

さなぎの蛹室も天井掘り

こんな感じで成虫たちの無事を確認できたこともあり、現時点でさなぎになっている個体たちの蛹室にも天井掘りを行い、湿度を適正に保てるようにしたいと思います。

後は無事羽化してくれることを願うだけですね。<m(__)m>

菌糸ビンの交換

このようにマット飼育組ではメスの蛹化・羽化ラッシュを迎えていますが、少し低めの温度(約23℃)で管理している菌糸ビン飼育組は、ゆっくりと成長しているようです。

が、中にはそろそろ菌糸ビンを交換した方がいい、というより交換が必要なものも見受けられますね。^^;

ということで手前の500㏄4本を奥の800㏄と交換しますが、実はこの4頭、投入日が1月3日です。交換は6月10日に行いましたので、5ヶ月の間500㏄1本で飼育したことになります。

果たしてどこまで大きくなっているのか?

それでは順に見ていきたいと思います。

まずは1本目、

そこそこかな?

21gですが、まだまだこれからといった感じです。

続いて2頭目、

どうもパラワンやスマトラの幼虫は、この態勢からしきりに攻撃を仕掛けてきます。^^;

こういう時はこれが一番、

で、そのまま体重測定へ、

23gということで先程の幼虫より一回り大きく、頭部も少し大きいように感じます。

これからの伸びに期待ですね。^^

さらに3頭目、

こちらはちょっと交換のタイミングが遅すぎたようです。ビンの上の方まで上がってきておりフタを開けると、

いきなり威嚇です。^^;

でもまた少し大きいような、

24g。なんか1gずつ大きくなっていってるような、、、

最後に4頭目、

こちらは底の方に大きな頭部が見えています。

掘り出してみると、

スマトラのオスの幼虫はこのパターンが多いのですが、きれいに居食いしていたようで、幼虫の周囲が空洞になっています。

クワガタの幼虫飼育ではこれが理想なのかもしれませんが、果たして体重の方は?

23gでした。おまけつきで。^^

ということで4頭全てのお引越しが完了!

この頃の幼虫はとても元気よく菌糸の中へ潜っていきますね。^^

最後に

ということでスマトラオオヒラタの『菌糸ビン飼育とマット飼育』ですが、開始から約半年を迎え『マット飼育のメスが羽化』という大きな動きが見られました。

昨年、菌糸ビンで温度管理下(約23℃)で飼育していたメスは8か月で羽化しており、それと比較すると約2か月も速い羽化となります。

ただこの結果は単に『菌糸』、『マット』というエサの違いより、管理温度によるものが大きいように思われます。

そうなってくると今後注目したいのは、

『菌糸ビン飼育のメス』

『マット飼育のオス』

ということになってきますが、こちらも少し変化があったため、早急にご報告させていただきますね。

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コメント

  1. 都内40歳父さん より:

    鷹さんこんにちは。
    スマトラ♀の羽化おめでとうございます。
    やはりマット飼育だと羽化が早いんですね。参考になります。
    我が家はやっとペアリングが成功したところなので、そろそろセットを組もうかというところです。
    スプーンで幼虫釣りですが、真似させてもらってます(笑)
    瓶をふってボトッて幼虫落とすよりもショックも少ないですし、楽です。

    これから暑くなりますが、お体ご自愛下さい。

    • taka より:

      都内40歳父さん様

      こんばんは。
      そしてありがとうございます!

      羽化までの早さは、マットが要因というより、
      管理温度が大きく影響したのではないかと考えています。

      今回の比較飼育では、
      ・菌糸=23℃
      ・マット=25℃~26℃
      という風に、管理温度を変えてしまいました。

      これは菌糸が高温だと劣化が早まってしまうという恐れと、
      マット飼育の幼虫を成虫と同じ環境で飼育したいという考えがあったためです。

      ここまできてしまったので今更変えるわけにはいきませんが、
      機会があれば次回は温度・湿度を同じにして、
      菌糸飼育とマット飼育を比較してみたいと思っています。

      そろそろ産卵セット開始ですか?
      楽しみですね。^^

      ヒラタはマットや温度・湿度が条件に合えば、爆産の可能性があります。
      関西からご祈祷しておきますね。^^

      幼虫釣りは、私も同じ考えです。
      変に体に刺激を与えるより、相手のやる気を利用してみようかと。
      ただ難点は、なかなか離してくれないことですね。^^;

      いつもお気遣い頂き、誠にありがとうございます。

      体力は衰える一方ですが、
      好奇心と気力はますます増強していくような気がします。

      これもひとえに皆様とのお付き合いがあってのことだと実感しています。

      お互いに体調には十分気を付け、
      カブクワライフを楽しんでいきましょうね。^^