恐怖!パラワンオオヒラタとスマトラオオヒラタの幼虫・その1

みなさんこんばんは、鷹です!

昨年末から生まれて初めてチャレンジしている外国産クワガタの飼育とブリード。

それがパラワンオオヒラタクワガタスマトラオオヒラタクワガタなのですが、色々と試行錯誤しながらも、3月~4月に菌糸ビンへ投入した幼虫たちは全て順調に育ってくれています。

その中でも菌糸の減りが早かったものは7月に2本目の菌糸ビンに投入したのですが、オスのほとんどは再度、菌糸ビンの交換が必要な状況になってきました。

そこで先日、2回に分けて菌糸ビンの交換を行いましたので、今回はその様子をご報告させ頂きたいと思います。

目次

10月7日の菌糸ビン交換

まずは10月7日、先行して3頭の菌糸ビン交換を行いました。

  • パラワンオオヒラタ・オス(7月13日・26g)
  • スマトラオオヒラタ・オス(5月21日・未計測)
  • パラワンオオヒラタ・メス

それでは順にご紹介していきたいと思いますが、今回の菌糸ビンはこちらを用意してみました。

XL-POT 2300cc です。

以前にもご紹介させて頂いたように、今期のパラワンとスマトラの飼育は全てXL-POTを使っており、オスはそれなりの大きさが必要だと判断し、今回は2300㏄を用意してみました。

パラワンオオヒラタ・オス

最初にパラワンオオヒラタのオスですが、こちらは前回の菌糸ビンの交換の際、てっきりメスだと思い込んでしまっていたため、手持ちの菌糸ビンが800㏄しかありませんでした。

そのためやむなく800㏄に投入しましたが、さすがにこの時点で26gあったため、ほぼ菌糸を食べ尽くしてしまいました。

早速掘り出しを行ってみると、すぐに大きな空洞と大きな幼虫が姿を現しました。

これはもはや800㏄のボトルでは『可哀そう』というレベルです。^^;

取り出してみて体重を測ってみると、

なんと51g!

私自身はここまで大きな甲虫の幼虫を見たのは初めてです。

ただパラワンやスマトラのオスの幼虫は、大きなものであれば70gに達するものもいるようです。51gでも十分大きいのにどこまで大きくなるのか?

もはや『恐怖』というしかありませんね。^^;

で、今まで使った菌糸ビンの中で最大の2300㏄に入れてみると、

十分な大きさのはずですが、これでも少し小さく見えてしまいます。

ただXL-POT 2300ccは測ってみたところ、

  • 深さ=約13㎝
  • 入口内径=約10.7㎝
  • ビン外形=約15.4㎝

という大きさがあります。

これであれば狭すぎるということはないと思うのですが、とりあえず3か月を目途に様子を見てみたいと思います。

スマトラオオヒラタ・オス

次にスマトラオオヒラタのオスですが、こちらは5月21日に800㏄に投入したものの、食痕の広がりがそれほど大きくなかったため、そのまま放置で様子を伺っていました。

しかし9月の下旬ごろから急激に食痕が広がり、幼虫の姿を見てその大きさに唖然!

てっきりメスだと思い込んでいたのですが、しっかりオスでした。^^;

こちらは幼虫の姿が確認できるようになったと思ったら、急激に食痕が広がってしまいました。これは食料を求めて幼虫が食い漁った跡のようにも思えます。

とにかく大型個体を目指すのであれば栄養不足は厳禁ですので、早急に菌糸ビンの交換が必要です。

で、掘り出しを開始するとすぐに幼虫とご対面です。

もう少し掘ってみると体が見えるようになりました。

すると突然、幼虫が暴れ始めてしまいました。

しかもとても攻撃的で、すくい上げようとスプーンを近づけると威嚇してきます。

その幼虫の攻撃をかわしながらなんとか取り上げ、体重を測ってみると、

こちらは49gありました。

また幼虫が暮らしていた800㏄の菌糸ビンと新しい2300㏄を並べてみると、

これだけの違いがあり、古い方は食べかすだらけになっています。

とにかく食料が豊富な新しい菌糸ビンへ投入です。

これでたくさん食べて、さらに大きく育って欲しいものです。

パラワンオオヒラタ・メス

そして最後はパラワンオオヒラタのメスですが、こちらは菌糸ビンではなくマット飼育に切り替えました。

これはかなり『暴れ』が見られたことと、『ある理由』から蛹化間近であると判断したためです。

こちらは7月13日に800㏄へ投入、その際は13gでした。また小型なメスであるにも関わらず、菌糸ビンはこのような状態になっています。

で、掘り出して中の様子を見てみると、

見事にかき回されていますね。

ところで幼虫はどれくらいの大きさかと言うと、

おっと、測りの設定を間違ってしまいました。^^;

しかし体色がかなり黄色っぽくなっているのがお分かりいただけるかと思います。

気を取り直して、

全く変わってへんやん!^^;

動き回った分だけ体重が落ちてしまったのでしょうか?

とりあえず新しいボトルへ引っ越してもらいますが、このパラワンのメスにはこちらに入ってもらいます。

XL-POT 800ccのボトルにマットを詰めたものです。

『ある理由』とは?

これは最近の幼虫の様子や体色などから『蛹化』が近いと判断したのですが、それにはもう一つ理由があります。

それがこちら、

ほぼ同じ時期から同じような環境で飼育している、スマトラオオヒラタのメスです。

すでに蛹室を作り蛹化していますが、菌糸ビンの反対側を見てみると、

このようにほとんど食べ尽くされています。

上の2枚の画像は9月22日のものですが、10月5日には、

このようになり、さらに11日には、

ついにさなぎへと蛹化しました!

このような理由からパラワンのメスはマットに入れてみましたが、この判断は正しかったのか?とりあえず様子を見守っていきたいと思います。

最後に

さて、とりあえず1回目の菌糸ビン交換をご報告させていただきましたが、少し長くなりましたので2回目は次回の記事でご報告させて頂きたいと思います。

それにしてもパラワンとスマトラのオスの幼虫の大きさにはビックリです。

まさかここまでクワガタの幼虫に『迫力』を感じることになるとは思ってもみませんでしたが、次回は『恐怖』についてもご説明させて頂きたいと思います。