みなさんこんばんは、鷹です!
スマトラオオヒラタの飼育報告と言えば『スマトラオオヒラタの幼虫、菌糸ビン飼育とマット飼育』がメインになってしまっていますが、実は私にとっての『本命ライン』は別に存在しているのです。
それがこちら、
こちらもパラワンの本命ラインと同様で、メスが私が初めて飼育したスマトラオオヒラタの血を引き継いでいます。
オス親はWD81㎜と決して大型ではありませんでしたが、初めてこの手で触れたスマトラオオヒラタであることや、WDであるため大型になる可能性も十分に考えられることから、『本命ライン』としてブリードを続けています。
目次
メスの蛹化
さてこの『本命ライン』ですが、割り出し時には幼虫11頭と卵2個を回収することができたのですが、最終的に生き残っているのは10頭です。
そのため飼育スペースの関係上、9頭を菌糸ビン、1頭をマットで飼育していたのですが、9月末での様子はこちらです。
まずは菌糸ビン飼育の9頭。
8月の初旬に8頭を800㏄へ投入したのですが、前列の3本にはかなり大きな食痕が広がっています。
ただ前列右の500㏄、
こちらは4月5日に投入し約半年になるのですが、実は、
9月18日に約5か月半で蛹化してしまいました。^^;
産卵セットの割り出しが3月15日でしたので、孵化からは6~6ヶ月半での蛹化です。羽化までは約1ヶ月ほどかかるでしょうから、7~7ヶ月半での羽化とすれば、、、
これまでの飼育経験から考えれば、少し『早期羽化』の部類に入ってしまいます。
そのせいもあってかビンの外から見る限り、40㎜前後の成虫になりそうです。
当然のことですがスマトラのメスも、羽化時期が早ければ早いほど小型の成虫になってしまいますね。
そしてもう1頭のこちら、
逆さまになっていることでお気づきかもしれませんが、『本命ライン』で唯一マット飼育していた幼虫です。
でお察しの通りこちらはメスだったようで、10月5日に蛹化していました。
マット飼育で『S-2ライン』や『S-3ライン』と同じ場所で飼育していたため、メスであれば妥当かもしれませんね。^^
菌糸ビンの交換
さて、500㏄の菌糸ビンとマット飼育のメスが蛹化したため、こちらのラインは8月5日に800㏄へ投入した8頭を残すのみとなりましたが、その時点で29gと35gだったこの2頭。
さすがに育ち盛りの幼虫には800㏄は小さすぎたようで、1ヶ月半程でこのような状況になってしまいました。
そこで最近、別のスマトラのラインやパラワンでまとめて菌糸ビンを交換していたこともあり、この2頭も便乗して菌糸ビンを交換することにしました。
まずはこちら、
8月の時点では29gだった幼虫ですが、このように微妙にスプーンですくい難いような場合はこれが一番!
クワガタ愛好家の中で伝承され続けている、『秘技!幼虫釣り』です。^^;
まあまあとりあえず体重を、
この短期間では順当でしょうか?
今後に期待が高まりますね。^^
続いて2頭目、
やはりオオヒラタ系の幼虫はこうでなくてはいけません。
飼い主に向かって牙をむいています。^^;
しかし幼虫時代からこれだけ好戦的だと、昆虫界でスマトラの敵となる昆虫なんているのでしょうか?
さすがにこの姿を見ると、哺乳類の私でも素手で触ることは躊躇してしまいます。
ちなみにこちらは8月5日時点で35gでしたが、
先程の幼虫と比べても少し期待外れです。40gは超えていると思っていたのですが、、、
食痕の広がりは申し分ありませんでしたので、少しビンが小さすぎたのか?
ということで今回は1400㏄へ投入!
次回にはなんとか50gを超えていてもらいたいですね。<m(__)m>
最後に
スマトラヒラタの本命ラインも、とりあえずは順調といったところです。
8月5日に800㏄へ投入した残りの6頭ですがはまだ『交換時期』まで食痕が広がっていませんが、スマトラの幼虫は『居食い』する傾向が強いため、数頭はオスがいるかもしれませんね。
昨年のスマトラオオヒラタのブリードでは結局、オスを1頭も完品羽化させてあげることができませんでしたが、大型のオスは『蛹化』・『羽化』のタイミングが大きなハードルとなるように思えます。
この『本命ライン』も早ければあと2,3ヶ月でその時期がやってくると思いいますが、なんとか完品羽化させて、初代WDの血統を残してあげたいと思います。