みなさんこんばんは、鷹です!
昨年の12月に2ペアを入手し、年末年始からブリードを開始したローゼンベルクオウゴンオニクワガタですが、『予想通り』と言うのもなんですが、かなりてこずっております。
と言うより、もはや後がないような状況なんですが、、、^^;
ローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリード状況
最初に組んだ産卵セットでは、割り出しと同時にメスが☆になっていたことが判明。
この産卵セットからは幼虫1頭と卵1個を回収することができましたが、卵が孵化することはありませんでした。さらに先日残念なことに、唯一残されたたった1頭の幼虫も☆になってしまいました。
そしてもう1頭のメスを投入した産卵セットでは、産卵材の代わりに菌糸ビンを使ってみましたが、約1ヶ月間投入していたもののあえなくボウズ。そこで2セット目はカワラ菌糸レイシ材を使ってみましたが、こちらもまさかのメスが☆に。
残されたのはオス2頭と、産卵しているか定かではないカワラ菌糸レイシ材のみとなってしまいました。
さてこの2セット目の産卵セットですが、2月8日にメスを投入し翌9日には穿孔を確認。その後はゼリーを交換しつつ様子を見ていたのですが、3月2日に突然メスが☆となってしまいました。
産卵セットの割り出し
最後に残された産卵しているかどうか分からないカワラ菌糸レイシ材ですが、念のためと思いメスが☆になってからもしばらくは、産卵セットに入れたまま保管していました。
しかしそのまま放置するわけにもいきませんし、メスが☆になってから約2週間が経過しようとしています。
このまま放置していても何もはじまりませんし、もし仮に産卵していればそれはそれで管理する必要があります。
そこで3月15日、意を決して産卵セットの割り出しを行ってみました。
まずこちら、割り出し前の産卵セットの様子です。
念のためレイシ材を割る前に飼育ケースに敷いてあったマットも点検してみましたが、こちらからは何も発見することができませんでした。
そしてこちらが産卵セットに入れていたカワラ菌糸レイシ材です。
手で持ってみるとすごく軽いのですが、ごらんのようにメスによってかなり穴が開けられています。
さらにセットから日数が経過しているため、レイシ材そのものも少し乾燥気味なようです。
とりあえずレイシ材を割っていきますが、上記のような状況ですので素手で割っていくことができます。
すると信じられない光景が、
なんと、卵発見です!
正直なところかなり諦めてしまっていたため、これはうれしい誤算です。
しかもこの卵、取り出してよく見てみると、
幼虫のキバのようなものが透けて見えています。
これは無事孵化してくれる可能性が高そうです。
卵の発見でガラッと気持ちが変わり、ここからはさらに慎重にそして力も入ります。
すると、
今度は幼虫2頭が同時に出てきました。
しかもこの2頭、すでに材を食べ始めているようです。
続いて、
またしてもキバが透けて見えている卵発見です。
こんな感じで割り出しを進め、最終的には幼虫2頭と卵4個を回収することができました。
産んでるかどうか半信半疑でしたが、メスはしっかりと命を賭けて子孫を残していてくれました。
改めて感謝です!<m(__)m>
幼虫と卵の管理
さてなんとか回収できた幼虫2頭と卵4個ですが、以前の割り出しで取り出した幼虫と卵が☆になってしまったため、管理方法に悩むところです。
ただ幼虫2頭はすでに材を食べはじめているようですので、これであればすぐに菌糸も食べてくれるのではないか?
ということで以前作っておいたカワラ菌糸のプリンカップに投入してみます。
ただ幼虫が菌糸にまかれてしまわないように表面の白い部分は全て剥し、穴も少し大きめに開けて、そこへ幼虫を投入しました。
そして卵はこちら、
色々と調べてみるとタランドゥスやオウゴンオニクワガタの卵は、湿らせたティッシュで管理すると孵化率が良さそうです。
卵の様子からして手前2つはなんとか孵化してくれそうですが、奥の2つは何とも微妙な感じです。
ただ最後の望みを賭けて、この状態で見守っていきたいと思います。
卵の孵化と管理
さて割り出しを行ったのは3月15日のことだったのですが、幼虫2頭はその日のうちに菌糸の中へ潜っていってくれました。
そして翌16日、帰宅して卵の様子を見てみると、
なんといきなり孵化していました!
ただここからの管理が問題です。
本来であれば材の中で孵化し、幼虫が材を食べはじめたところで菌糸に入れればいいのでしょうが、今回はそういうわけにはいきません。
かといってこのままでは幼虫は何も食べることができません。
そこで思いついたのが、
まずは菌糸プリンカップの表面の菌糸を剥ぎ取り、幼虫の時と同じように少し大きめの穴をあけます。
そして幼虫が少しでも早く馴染んでくれるように、産卵セットで使っていたマットを薄く入れて、
そこへ幼虫を投入します。
マットにはカワラ菌糸レイシ材の破片も混じっていますので、これで少しでも早く食事をはじめてくれないか?
クワガタの幼虫は生まれてすぐは非常に弱いですが、2齢まで育てばそこから先は比較的丈夫です。
今回は少し変わった方法を試してみましたが、ここから約1ヶ月くらいが勝負ですね。
そして翌17日にはもう一つの卵も孵化しました。
こちらは孵化したてのようで、この時点では頭部もまだ真っ白でした。
頭部に色が付いた3月19日、先程の幼虫と同じようにカワラ菌糸プリンカップへ投入しました。
最後に
これで割り出し時に孵化しそうだった2個は無事孵化してくれましたが、残りの2個の様子はこちら。
3月19日
3月21日
2個の卵のうち1つは未だ変化がありませんが、一つは完全に幼虫の姿が透けており、今にも孵化しそうな様子です。
ただ全く動く気配がありませんので、もしかすると☆になってしまうかもしれません。
ほぼ完全に諦めていた産卵セットですが、何とか現時点で幼虫4頭はカワラ菌糸プリンカップに投入することができました。
あとはもう『神頼み』しかありませんが、何とか大きく育って欲しいものです。
これはもう、
『頑張れ!ローゼンベルクオウゴンオニクワガタ!』
と願うしかありません。
コメント
鷹さん今晩は。難しいのに流石ですね。
ローゼンは早くも引退してしまい今では標本となったローゼンが三匹手元に有るだけです。
今後の報告を楽しみにしています。
頑張ってください!
ちっきー様
こんばんは。
実は少し前までオウゴンオニクワガタのことは知らなかったのですが、
実際飼育してみると非常に魅力的なクワガタですね。
ただ今までに触れてきたクワガタとはちょっと異なるため、
まだまだ経験が必要だと感じています。
今回はたまたまほんの僅かながら幼虫を回収できただけで、
これからが正念場になってくると思います。
本当に魅力的だと思いますので、
ちっきー様も機会があれば再チャレンジしてみてくださいね。^^