これは良いかも?スマトラオオヒラタクワガタ

みなさんこんばんは、鷹です!

ついに12月に入ってしまいましたね。2018年も残り一か月を切ってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

つい先日、12月とは思えないほど気温が上がったと思えば、今度は例年を下回るほどの寒波の到来。

私自身、年々寒さが身に染みるようになってしまいましたが、急激な気温差は体力を奪うだけではなく、体調不良の原因ともなってしまいます。

体調管理にだけは十分ご注意して下さいね。

さて私は現在、3ライン体制でスマトラオオヒラタクワガタの幼虫を飼育していますが、その中で最も遅くブリードを開始したのが『S-4ライン(本命ライン)』です。

ただこのラインもペアリング開始から約10ヶ月が経過し、次々とメスが羽化しだしました。

目次

S-4ライン(本命ライン)について

それでは羽化したメスのご紹介といきたいところですが、その前に『本命ライン』について少しだけ。

このラインは特に大型血統や有名血統というわけではありませんが、私が生まれて初めて飼育したスマトラオオヒラタの血を引き継いでおります。

はじまりの親虫はこの2頭。

スマトラオオヒラタ オス WD 約81㎜
スマトラオオヒラタ メス CBF1 約47㎜ 7月羽化

今にして思えば初めてのスマトラオオヒラタの飼育ということもあり、何もかもが悪戦苦闘でした。

産卵セットからは10頭ほどしか幼虫が取れず、その後もブヨブヨ病で☆になってしまった幼虫も。

結局、その後生き残った幼虫は4頭のみで、なんとかメス1頭は無事成虫へと羽化してくれましたが、残り3頭のオスは全て成虫まで辿り着くことはできませんでした。

ただ唯一羽化してくれたメスがこちら、

スマトラオオヒラタ CBF1 47mm

そしてなんとか初代の血を引き継ごうと迎え入れたオスがこちら、

スマトラオオヒラタ WF1 84mm

この2頭をペアリングし、S-4ライン(本命ライン)のブリードをスタートしました。

これまでの飼育経緯はカテゴリー、『スマトラオオヒラタクワガタ』でご報告していますので、もしよろしければ参考にしてみて下さいね。

S-4ライン(本命ライン)のメスの羽化

それではいよいよ無事羽化してくれたメスたちをご紹介していきたいと思います。

まずはこちら、

こちらの幼虫は以前の記事でご紹介させていただいておりましたが、9月18日に蛹化を確認していました。

そして10月12日に羽化を確認。25日に掘り出して体長を測定してみました。

さすがに約7カ月での羽化ではかなりの早期羽化で、大きさもそれほどではありません。

42㎜でした。

うまくいくとは限らない

続いてこちら、

左は飼育開始当初からマットで飼育していたのですが、10月28日に羽化を確認できました。

そして右の菌糸ビンは11月15日に羽化を確認しました。

マット飼育の方は羽化から2週間以上が経過しているため飼育ケースに移動させることに。

が、少し様子が変です。

通常、羽化した後の成虫は、ビンの外から見ていても何らかの動きがあるものです。しかしこちらの成虫はその気配がありません。しかしこのままにしておく訳にもいきませんので、取り合えず掘り出しを、

やはり少し変です。

蛹室が崩れてマットと一緒に出てきてしまいましたがやはり動きがありません。とりあえず上に被さったマットを取り除いてみると、

思った通り☆になってしまっていましたが、今回はあまりにも酷い状態だったため、さすがにモザイクで。

おそらく☆になった方が先だと思われますが、大量の線虫が湧いてしまっていました。

どうもここの所、コバエを見るようになってしまったと思っていたのですが、どうやらこれが原因だったようです。

こうしたことも、カブクワを飼育している限りは避けて通れない出来事ですね。

良いメス?

さて気を取り直して菌糸ビンの方は、

さすがに羽化当日ということもあって、羽もまだ真っ白です。

とりあえずは天井掘りした状態で放置し、こちらのメスは11月29日に掘り出してみました。

もう少し菌糸を取り除かないと出てきませんね。

なんかやたらと元気の良いメスで、ひっくり返ってしまいました。

とりあえず取り出して体長測定を、

とここで、トラブル発生!

油断しました。^^;

今でこそ冷静にブログを書いていますが、実はこれ、とてつもなく『痛い』です。(´;ω;`)ウッ…

オスに挟まれた時とはまた違う種の痛みです。

まあ普通に考えれば当然のことなのですが、メスの顎は簡単に硬い木をかみ砕き、それだけでなくその中を掘り進んでいくのです。

つまり挟まれた瞬間に流血必至。

メスの顎が指に突き刺さったような状態なのです。

それにしてもこのメス、人間様の手に牙をむいただけでなく、一向離す気配も見せてくれません。

通常クワガタのメスは、わざと顎に手をもっていかない限り挟んでくることは殆どないのですが、このメスは私に襲い掛かってきました。

仕方なく『霧吹き水かけ作戦』でようやく離してくれたのですが、その後もこの調子で、

いつまで威嚇しとんねん?!

とりあえず今度は十分注意して体長測定を、

44㎜と決して大きくありませんが、この威嚇っぷり、なかなか良いではありませんか?

やはりたとえメスと言えど、スマトオオヒラタにはこれくらいの気質が必要です。

ということでこのメスは、次期ブリードの種親になってもらう予定です。^^

S-4ラインの経過

こんな感じでメスの羽化が続いていますが、11月29日時点でのS-2ラインはご覧のように、

手前の800㏄3本がメスで、奥の1400㏄2本がオスです。

800㏄3本は8月の初旬に投入したのですが、この2カ月ほどは全く食痕の広がりがありません。

これはおそらくビンの外から見えない位置で蛹化、もしくは羽化しているだろうということで観察を続けていると、

画像では確認できませんが、実は羽化したメスの成虫が見えています。

ということで掘り出してみると、

とても元気に走り回るメスが出てきました。

ということで残り2本も掘り出してみると、こちらからもメスの成虫が2頭。

残念ながら画像を撮り忘れてしまいましたが、大きさはいずれも41㎜~44㎜程でした。

最後に

こんな感じでS-4ラインもメスが全て羽化し、残る幼虫はオスが2頭となりましたが、メスとは言え成虫が無事羽化してくれたことで、この血統を次世代につなげていくことができそうです。

そして大きさこそそれほどではありませんが、とても元気なメスが生まれてくれ、次期ブリードも非常に楽しみになってきました。

あとは残り2頭のオスをしっかりと成虫まで持っていくこと、そしてこのメスのお相手探しですが、こういうことを考えるのもクワガタブリードの楽しみの一つですね。^^