タランドゥスオオツヤクワガタ、羽化とブリード状況のまとめ

みなさんこんにちは、鷹です!

あらためまして明けましておめでとうございます。<m(__)m>

今年はとにかく昨年より記事数を増やせることができるように、そしてできるだけ詳しく、タイムリーに飼育情報をお伝えできるよう心掛けていきたいと思います。^^;

さてそれでは早速2019年初の通常投稿ですが、昨年ブリード分で最後に残されたタランドゥスオオツヤクワガタのさなぎの状況と、ブリードのまとめについてご報告させて頂きたいと思います。

目次

人口蛹室での羽化

昨年、2月1日の産卵セット割り出しで14頭の幼虫を確保し、初のタランドゥスオオツヤクワガタの幼虫飼育が始まりました。

みなさんこんばんは、鷹です! ついこのあいだ年が明けたばかりだと思っていたのですが、気が付けばもう2月。2018年も早くも1か月が終わって...

その後は初のメソトプス、そしてカワラ菌糸での飼育ということで悪戦苦闘して参りましたが、なんとか9頭は無事成虫へと羽化してくれました。

そして前回の記事でご紹介した最後の1頭。

みなさんこんばんは、鷹です! 気が付けば11月に突入し、2018年も残すところ2か月を切ってしまいました。^^; これから日本は冬を迎え...

その前に羽化した75㎜のオスにディンプルが見られ、劣化したカワラ菌糸の蛹室が原因であると推測したため、11月1日に人口蛹室へ移動させました。

羽化までの経過

それではその後の様子ですが、もちろんできるだけ刺激を与えないよう、そっと観察してきました。^^

蛹化を確認したのは10月25日でしたので、ちょうど1ヶ月が経過したことになります。

タランドゥスも多くの多種のクワガタと同様、平均すれば蛹化から1ヶ月前後で羽化してくれますので、このあたりから注意が必要です。

1日が経過しただけで随分体色の変化があります。特に大顎と脚部に変化が見られますね。

予想した通り蛹化1ヶ月経過から急激に変化していきます。

26日までの画像とよく見比べていただきたいのですが、脚や腹部をよく見てみると、少しづつ動き始めているのがわかりますね。

そして、

無事羽化です!

しかもすごく綺麗ではありませんか!

この時点で『羽化不全』はクリアしてくれた様子ですので、あとは蛹室の形状に問題がなければディンプルも防げそうですね。

体長測定

ここからは少しでも綺麗に固まってくれるように、余計な刺激を与えないように注意し、しばらく放置していました。

もちろんこっそりと様子をうかがってはいましたが、ある日ふと覗いてみると、

『何しとんねん!』

おそらく身を隠して休眠体勢に入ろうとしているのでしょうが、まさかスポンジの中へ潜り込むとは思ってもみませんでした。^^;

これはあまりよろしくありません。ちょうどいい機会ですので体長測定と飼育ケースへの移動を行うことにしました。

まずは取り出して全体の様子を、

まだ羽化から1ヶ月も経っていないため縮こまったまんまですが、なかなか男前ではありませんか。^^ディンプルもないようです。

それでは体長を、

約74㎜と前回のオスより僅かに小さいですが、それでもこのサイズのタランドゥスは一味違います。

これが80㎜オーバーだと、、、、

想像しただけでワクワクしてきますが、それは今後のブリードで目指していきたいと思います。

このオスももちろん『種親候補』ですので、後食を開始するまではこちらでゆっくり休眠して頂きたいと思います。

ブリードのまとめ

これで昨年2月1日割り出し分は、全て成虫へと羽化してくれました。

そこで以前の記事でご紹介した羽化状況を更新すると、

羽化日雌雄幼虫最終体重成虫体長
7/31メス5/31・19g49㎜
8/15メス6/25・10g35㎜
8/中メス6/14・19g45㎜
8/26オス6/14・22g59㎜
9/4オス6/14・22g63㎜
9/12メス7/13・17g46㎜
9/19オス6/14・18g53㎜
9/19メス7/13・19g49㎜
10/17オス7/5・26g75㎜
11/28オス8/9・20g74㎜

という結果になりました。

あくまで『今回のブリードに限って』という前提になりますが、この結果から気気付いたことを列挙してみると、

  • 14頭割り出し→10頭羽化(うち9/4羽化の63㎜のオスのみが約1か月後☆に)
  • 全体の羽化ずれは約4カ月、ただしオスとメスで見てみれば約1ヶ月
  • 幼虫体重の雌雄判別ラインは約20g(もちろん例外もあります)

このあたりがパッと見て気付くことでしょうか?

そしてさらにこの表を眺めながら今後のブリードについて考えてみると、

  • 9/19・49㎜のメスと10/17・75㎜のオスは十分にペアリング可能
  • メスの50㎜以上を目指す場合→幼虫体重20g以上
  • オスの80㎜以上を目指す場合→幼虫体重30g以上

ということで、オオヒラタ系よりもオスとメスの羽化ずれが少ない傾向があり、ブリードにおいて累代し易い種であるように感じます。

また最終幼虫体重と成虫の体長もほぼ比例しているようですので、この数値も非常に参考になると思います。

最後に

初のタランドゥスオオツヤクワガタのブリードは、まずまず『成功』という結果になってくれました。

約1年の飼育を経験し、様々な傾向やデータを取ることもできましたので、今後のブリードに向けて参考にしていきたいと思います。

あくまでも個人的な目標ではありますが、できることなら

『80㎜オーバーのホワイトアイ・タランドゥスオオツヤクワガタ』

是非とも見てみたいですね。^^