小さなスマトラオオヒラタ^^;のブリード

みなさんこんばんは、鷹です!

人それぞれだとは思いますが、カブクワブリードには本当に様々な魅力がありますね。

大きさや形、そしてたった2頭の親から多くの子が生まれてくれる楽しみ。

カブクワブリードにおいて大型個体を生み出す上で、『血統』というものは非常に重要視され、これは生物学的にも紛れもない真実であると考えます。

ただやはり相手が『生き物』である以上、時には違う大きさや特徴を持った子が生まれてくれることもあるでしょう。

そんな『可能性』に楽しみを感じ、以前こちらの記事でご紹介させて頂きました『新たなブリード』

今回はこの『新たなブリード』の経過報告です。

目次

新たなブリード

さてそれでは『新たなブリード』について、あらためてご説明させて頂きたいと思います。

はい!

画像では少し分かり難いかもしれませんが、とても小さなスマトラオオヒラタのペアです。^^

この2頭はいずれも昨年我が家で羽化した個体で、

  • オス=7/7羽化・約58㎜(S-3ライン)
  • メス=6/25羽化・約43㎜(S-2ライン)

というペアになります。

S-2ラインとS-3ラインについては少し説明が長くなってしまうため、お手数ですがカテゴリー『スマトラオオヒラタ』を参照してみて下さい。

簡単に言えばこの2頭は『いとこ同士』ということになります。

この2頭でブリードを始めた理由はただ一つ、

『小さな親からどれだけ大きな子が生まれてくれるのか?』

ということの考察のためですが、この考えに至るまでには、別途飼育している小さな本土ヒラタクワガタ(約40㎜のオス)の幼虫が大きく育っていたり、この58㎜のオスが幼虫時、すごい速さで36gまで育っていた経緯などがあります。

その後私の管理不足で早期に、そして小さく羽化してしまいましたが、このオスのポテンシャルはそれなりのものがあるのではないかと?

そしてメスはそのポテンシャルに追い打ちをかけられるように、大きさではなく最も元気なメスを選んでみました。

また『いとこ』とは言えど別血統でペアリングしたことには、更なる可能性を検証してみたいという考えもあります。

ペアリングの経緯

さてこの2頭、ペアリングのため同居生活を開始したのは11月8日のことでした。

開始当初は数回ハンドペアリングも試しましたが、2頭とも明るかったり人が見ているとかなり興奮してしまうようで、オスは威嚇を止めず、メスは逃げ回るばかりです。

ただオスはご覧の通りかなり小さく、さすがにメス殺しは起こらないと思いますので(あくまでも個人的な考えです)、11月10日から同居生活に切り替えました。

そして産卵セットに投入したのが11月15日

今回のペアは目視での交尾も明確なメイトガードも確認できなかった(メスが隠れていることが多かった)ため、産卵セット内でも同居させていましたが、とりあえず11月22日にオスを取り出して離婚させておきました。^^

メスと引き離されたオスは、いじけているか怒っているかですね。^^;

産卵セットの割り出し

その後メスはマットの中へ潜ったり出て来たりを繰り返していましたが、実は産卵セット投入から2、3日後には、飼育ケースの底に卵を確認することができていました。

今回は少しでも多く産んでもらいたかったため、できるだけ長い期間のメスの投入を予定していましたが、さすがに底面に多数の幼虫の姿が見えてきたため、12月20日に産卵セットの割り出しを行いました。

恒例にはなりましたが、とりあえず産卵セットをひっくり返してみます。

もうすでに数頭の幼虫が見えていますね。^^

拡大してみると、

もうこの時点でどれだけ出てきてくれるのか楽しみでなりませんが、とりあえず飼育ケースを取り除いてみます。

より鮮明に幼虫の姿が確認できますが、中央付近にメスの脚も見えますね。^^

とりあえずメスは救出してこちらのVIPルームへ。

セリーもたくさん与えておき、割り出し作業の続きです。

で、ここからは作業に専念してしまったため画像はありませんが、結果はご覧の通り、

幼虫14頭

卵18個

ということで、またしても30越えの『爆産』となってしまいました。^^;

さて割り出した幼虫と卵たちですが、しばらくはこんな感じで管理していきます。

幼虫は7頭ずつ、

卵は9個ずつ、

少し大きめのプリンカップを使い、個別飼育に切り替えるまでは産卵セットに使用していたマットで管理していきます。

最後に

というわけでS-2、S-3ラインのブリード以降、スマトラオオヒラタの産卵セットでは『爆産』続きで嬉しい限りです。

ちなみに使っているマットは相変わらずこちら、

DOSさんの3次発酵クワガタマットです。

もちろん無事卵が孵化してくれ、幼虫がマットを食べ始めるまでは安心とは言えませんが、現時点での様子を見ていると相当数が育ってくれるものと思います。

今後の幼虫たちの飼育方法(マット・菌糸・飼育温度)については思案中ですが、検証も含めて幼虫飼育を楽しんでいきたいと思います。^^