みなさんこんばんは、鷹です!
実は先程、この記事を書き始める前に気付いてしまったのですが、なんと私、
『今年に入ってからスマトラとタランドゥスの記事しか書いていません』^^;
元々飼育種がそんなに多いわけでもありませんが、特に国産種は常温飼育していることもあり、幼虫・成虫共々小康状態が続いています。
それに加えふとブリードスペースを見渡してみると、幼虫・成虫共にスマトラとタランドゥスでほぼ占領されています。
特にタランドゥスは別血統の幼虫も多数飼育していることから、そろそろ成虫たちの今後を考えなければいけない時が来たようです。
目次
タランドゥスのブリード計画
これまでも何度かご報告させて頂いておりますが、昨年の2月1日に産卵セットの割り出しを行った際に得られた幼虫たちは、11月28日のオスの羽化をもって、全数の羽化が終了いたしました。
成虫に羽化してから63㎜のオスが1頭☆になってしまいましたが、現時点ではオス4頭・メス5頭が元気に暮らしています。
元々タランドゥスは累代でのブリードを予定していたため、別血統でのペアリングでスタートしました。
ただ先程も記載したように、昨年の8月から産卵を開始したメスは4ラウンドもの産卵をこなしてくれ、現時点で26頭もの幼虫を飼育しています。
そのため本来はF2で数ペアの累代を予定していたのですが、1ペアのみを選別し、累代飼育を進めていきたいと思います。
思いがけないハンドペアリング
さてそれでは改めて成虫たちをよく観察し、種親選別を進めていきます。
繰り返しにはなりますがオスが4頭、
そしてメスが5頭。
もちろん種親に使用するには少しでも大きくて元気な個体が望ましい、と個人的には感じています。
オスは70㎜オーバーが2頭でメスは1頭のみ35㎜と小さいですが、そのほかはいずれも40㎜台後半です。
そんなことを考えながら眺めていると、ふと気付いたことが。
この中で最初に羽化したメスは7月31日で、大きさも49㎜とこのラインの中では最大です。もちろんとっくに後食は開始しており、毎日大量のゼリーを食べています。
一方1オスは10月17日羽化の75㎜と11月28日羽化の74㎜の2頭だけが70㎜オーバーです。
しかも75㎜のオスは1月に入ってから後食を開始しており、ここ最近は毎日16gのゼリーをたいらげているだけではなく、タランドゥス特有の『バイブレーション』も確認しています。
『これひょっとして、そろそろブリードOK?』
と考えて軽い気持ちでメスをオスのケースに入れたところ、
アッという間にこの体勢に!^^;
そして次の瞬間には、
なんとまあ、あっさりハンドペアリング成功です。^^
実は今回のハンドペアリングでは少し気付いたことがありまして、メスの方からオスを誘うように、オスの下に潜り込んでいきました。
メスは羽化からちょうど半年になろうとしていたので(7月31日羽化)、繁殖欲が高まっていたのかもしれませんね。
また改めて思い返してみると、これだけはっきりとタランドゥスのペアリングを見ることができたのは初めてだったと思います。
そういうわけでそこそこの枚数を『記念撮影』させて頂きましたので、少し連続でご覧になってみて下さい。
とまあこれで悩みに悩んだ『種親選定』はあっさり終了!
とりあえずこのペアで累代飼育にチャレンジしていきたいと思います。
産卵セットへ投入
さてこのハンドペアリングが成功したのは1月24日のことだったのですが、これだけはっきりとペアリングを目視できていますので、翌25日、メスには早速産卵セットへ入って頂きました。
本来なら小さい飼育ケースで一週間ほどゼリーを食べてもらった方が良かったのかもしれませんが、産卵セット内にも十分なゼリーは入れてありますので、あとはメスの本能に任せてみたいと思います。
そして例によってメスと引き離されたオスは『イジケモード突入』ですが、
こうして見てみると、本当にいじけているようにしか見えませんね。^^
成虫たちの行方
さてこれで9頭のうち2頭は種親が決定し、残りは7頭(オス:3頭、メス4頭)です。
ただこの成虫たちはブリードの予定もないためこのまま我が家に居ても、ただひたすら狭い飼育ケースの中で毎日を過ごすだけです。
『それならばどなたか天命(子孫を残すこと)を全うさせてくれないだろうか?』
ということで非常に名残惜しいのですが、この子たちは里子に出すことにさせて頂きました。
もしタランドゥスに興味がある方は、一度ご覧になってみて下さいね。
ただ今回のペアリングがうまくいかなかった時のことも考え、メス1頭は手元に残しておき6頭を里子に出すことにしました。
できることならせっかく我が家で誕生してくれたので、最後まで飼育したいのは山々ですが、現実的に飼育スペースや資金の問題もあります。
カブクワを飼育するだけでなくブリードをしていると、こういう部分もしっかりと考え、対処していかなければなりませんね。
最後に
ということで里子はさておき、あれよあれよという感じでF2のブリードがスタートしてしまいました。
F1は61㎜のオス親と47.5㎜のメス親でスタートし、オスは75㎜、メスは49㎜となんとか親越えを達成することができました。
F1の幼虫飼育を振り返ってみれば、もう少ししっかり飼育管理できれば、まだまだ大型を生み出せる血統ではないかと感じています。
今回は75㎜×49㎜のペアリングですので、まずは『80㎜』を目標に頑張っていきたいと思います。