菌糸ビンの作成

基礎知識

みなさんこんばんは、鷹です!

梅雨時期らしく雨の多い日が続いていますが、今年は少し極端すぎますね。

私の住む大阪では大きな水害は出ていませんが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

私がこういうことを言うのもなんですが、今年の大雨被害の報道では頻繁に、

『これまでに体験したことのない』

という言葉が使われています。

そしてこれは2年前の台風21号の際、私自身も身をもって痛感させられました。

とにかく被害を最大限に抑えるためには、早め早めの行動しかありません。すこし過剰に思えるくらいが、今の時代には必要なのかもしれませんね。

さて少し前置きが長くなってしまいましたが、そろそろスマトラオオヒラタとパラワンオオヒラタの菌糸ビン交換時期が近づいてきましたので、7月9日に菌糸ビンの作成を行いました。

ただこれまでは菌糸ビン作成にかなり時間がかかっていたため、様々な情報を元にこれまでとは少し手順を変えてみましたので、ご報告させていただきたいと思います。

目次

菌糸プレスの自作

まずは今回、最初に変更したのがこちらです。

ここ数年愛用してきた自作の菌糸プレスですが、実はこれで500㏄~2300㏄まで全てを補ってきました。

ただこちら菌糸を押さえる円盤の部分を500㏄サイズで作ってありますので、せいぜい800㏄くらいまでなら使い勝手は良いのですが、さすがに1400㏄以上になると少し小さすぎて、菌糸を詰めるのにかなり時間がかかってしまいます。

そこで今回用意したのはこちら、

どこのホームセンターでも売られている角材2本と、円形のMDFパネルです。

角材は1辺が1.8㎝ととても細いため、糸鋸でも簡単に切ることができます。そこで菌糸ビンの大きさを見ながら15㎝と20㎝にカットし、

このようにT字に組み合わせ、

木ねじを使って固定します。

そして反対側には円形のMDFパネルを取り付け、

あっという間に完成です。^^

あまりにもあっけなく完成してしまったため、ついでにマット用も作成。

こちらは主に飼育ケースでの産卵セット作成時に使うため、押さえの部分は手持ちの四角形のMDFパネルを利用しました。

ということで僅か30分ほどで、菌糸プレスとマットプレスの完成です。

菌糸ビン作成

それでは新たな菌糸プレスも完成したことですし、いよいよ菌糸ビンの作成に取り掛かっていきます。

今回はスマトラオオヒラタとパラワンオオヒラタ用ということで、菌糸ブロックはこちらを使用します。

DOSさんのSRD−3600ccです。

こちらは価格がお手頃なのも魅力的ですが、比較的供給状態も安定しており、何より菌糸の回りも早くてこれまでに一度も失敗したことがありません。

過去にはもう少し安価なYSO−3500ccも使用したことがあるのですが、こちらは数回菌糸が回らず失敗したことがあったため、それ以降はSRD-3600ccを使用しています。

まずは菌糸ブロックを袋から取り出し、

ここは大阪人らしくお好み焼き用のコテを使って、表面の白い部分を削り取っていきます。

実はこのコテ、私にとってはとても使い勝手が良く、画像のように立てて削ったりナイフのように剥ぎ取ることもできるんです。^^

で、表面を剥ぎ取ったらこれまたNEWアイテム、ホームセンターで買ってきたコンテナBOXに移し替え、

ここでまたまたコテが大活躍!

崩して、

崩して、

これで下準備の出来上がりです。

各画像の時間を確認していただければお分かりいただけると思いますが、菌糸ブロックを袋から出してここまで約20分弱です。

今まではザルとすりこ木を使ってブロックを崩していたため、そこそこ時間がかかっていましたが、今回はかなり短縮することができました。

そして次にビンに詰めていきますが、

私はほぼ3~4回で詰めるようにしているため、最初はこれぐらいの位置までオガを入れ、

いよいよ先程ご紹介した菌糸プレスの出番です。

画像は2300ccのビンに詰めているところですが、使ってみた感想は、

『早く作っておけば良かった!^^;』

の一言です。

道具一つでこんなにも変わってしまうとは、、、世の中で菌糸プレスなる製品が販売されているのもうなずけますね。

ちなみに菌糸を詰める強さは人によって様々ですが、強すぎても弱すぎても菌糸が回らなかったりしてしまうようです。

こればっかりは数を作り、強度を変えてみて覚えていくしかありませんが、私の経験上では

『極端』

ということさえなければ、失敗したことはありませんでした。

最後に

そんなこんなで休憩を挟みながら3600㏄を6袋、出来上がったのがこちらです。

  • 2300㏄×2本
  • 1400㏄×11本
  • 800㏄×2本

今回はスマトラオオヒラタとパラワンオオヒラタの2~4回目の交換ということで、大きめのビンで作成を行いました。

順調にいけば1週間もすれば菌糸が回り、約10日~14日で幼虫を投入することができると思います。

またこの日は延べ4時間ほどで、休憩を挟みながら6ブロック全てを作成することができましたが、私はこれまで1日に4ブロックしか作ったことがなかったため、かなり効率が上がったようです。

それだけでなく道具を見直し手順を少し変えることによって、疲労も軽減されました。

菌糸ビンが完成すればいよいよ交換ですが、スマトラ・パラワン共にオスがメインですので、どれほど大きく育っているか?

非常に楽しみです。^^

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