みなさんこんばんは、鷹です!
例年より遅かった梅雨もようやく明け、大阪でもついに夏がやってきました!
これから本格的なカブクワシーズン到来ということで思う存分楽しみたいところですが、採集に出かけようにも、どうも条件が揃ってくれません。^^;
ただ採集には行けなくても飼育に関しては年から年中休む間もなく、飼育状況のご報告に関しても『例のごとく?』遅れ気味ですので、少しずつ追いつけるように頑張っていきたいと思います。^^;
ということでまずは5月の投稿から3ヶ月以上も空いてしまいましたが、ローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリード状況の続編です。
ちなみに今期のローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリード計画については、こちらの記事を参照して下さいね。
目次
R-6ライン
それでは早速、R-6ラインから。
ペアリングと産卵セット
こちらは上の記事でもご紹介させて頂いている通り、WD 62㎜のオスとCBF1 50㎜のメスとの組み合わせになります。
このペアは3月初旬からペアリングを開始しすぐにメスを産卵セットに投入したのですが、一向に産卵する気配を見せないため3月下旬にカワラ菌床レイシ材の入れ替えを行いました。
すると約2週間が経過した4月13日、
飼育ケースを底から見てみると、ようやく穿孔を開始してくれたようです。
これまでも何度も経験してきたのですが、タランドゥスやオウゴンオニクワガタは条件が整わないと、なかなか産卵してくません。
温度や湿度はもちろんのこと産卵材にもかなりこだわりがあるようで、比較的柔らかめの材や少し劣化しはじめた材の方が、スムーズに穿孔を開始してくれる傾向が見られます。
何はともあれ穿孔はしてくれたので一安心と思ったのですが、
4月25日にはなんとこのような姿が!^^;
姿は見せるもののゼリーには全く手を付けていないため卵を護っているようにも思えますが、既に産卵していないことだけは確かなようです。
そのためとりあえずメスは取り出して、産卵材の入れ替えと割り出しを行ってみることにしました。
割り出し
上から見るとこのように何の変化も見られませんが、
産卵材をひっくり返してみると、先程顔を見せていたメスが再び潜り込んでいました。
とりあえずメスを取り出し産卵材を見ていくと、
半信半疑でしたがしっかり産卵してくれていました。^^
ただ見たところまだ産卵してからそれほど時間が経過していないようなので、今回はもう少しこのまま保管してみることにしてみました。
そして約2週間が経過した5月4日、そろそろ孵化している可能性もあるため、再度割り出しに挑んでみます。
すると、
まだ1頭も孵化はしていませんでしたが、なんと12個もの卵を産んでくれていました!
卵の孵化と幼虫飼育
さて取り出した12個の卵ですが、
とりあえずいつもと同じように産卵材の削りカスで管理していたところ、
割り出しから2日後の5月6日から、次々と孵化をはじめてくれました。^^
てことは割り出しをあと1週間遅らせれば、幼虫で回収することができたということになりますね。^^;
それはさておき孵化した幼虫はこれまた例のごとく、菌糸ブロックの表皮を使って一時保管しておきます。
すると残念ながら孵化できなかった卵もありましたが、なんとか10頭の幼虫を確保することができました。。
で、ここからは順次、菌糸ビンへ投入です。
上の画像は割り出しから1ヶ月強が経過した6月13日のものですが、これも更に1ヶ月が経過すると、
早くも交換が必要な菌糸ビンがちらほら。^^;
この時点での最大は3gでした。
そしてまた時間が経過し次は8月1日。
左から3本は食痕がかなり広がり交換が必要な状態ですが、右端のビンは全く食痕が見られません。
投入から1ヶ月半が経過しているにも関わらず食痕が見られないのは異常ですので、他の3本の交換も含めて中の確認を行ってみます。
やはり思った通り食痕が見られなかった菌糸ビンでは、幼虫の姿を見ることができませんでした。
そして3頭は新しい菌糸ビンへ。
これでR-6ラインは9頭まで減ってしまいましたが、生き残った幼虫たちは元気そのものですので、頑張って飼育管理していきたいと思います。
R-7ライン
それでは今期のブリード計画最後となるR-7ラインです。
ペアリングと産卵セット
こちらは昨年のブリードから我が家で誕生してくれた、WF1 62㎜のオスとWF1 47㎜のメス(別腹)の組み合わせになります。
こちらはまず5月11日に産卵セット内で同居生活を開始。
翌日にはこのようにしっかりとメートガードが見られたため、メスは産卵セットへ残って頂き、オスには独身生活へ戻って頂きました。^^
が、またしても全く穿孔してくれません。^^;
そのため6月20日にとりあえずカワラ菌床レイシ材を交換。
すると約1週間が経過した6月28日、
ようやく穿孔を開始してくれました。
その後メスは全く出てくることもなかったため順調に産卵してくれていると判断し、今回は卵での回収を狙って7月17日に割り出しを行いました。
産卵セットの割り出し
まずはいつものように割り出し前の様子から。
メスは穿孔後、一度も産卵材から出てきていないため、ほとんど変化は見られません。
とりあえず産卵材をひっくり返してみると、
産卵材を貫通しており、あっさりとメスの姿を確認することができました。
そこでこの穴を広げメスの救出に取り掛かります。
昨年のブリードではでメスが☆になって出てきたこともありましたので、とりあえず元気そうで何よりです。^^
で、メスがいた周辺から徐々に材を割っていきます。
メスが作った産卵床も見え、期待が高まります。
そしてここまで割り出しを行って結果は、、、、、
何と!
ゼロでした。^^;
厳密に言えば孵化できなかった卵や、☆になってしまったと思われる幼虫が数頭見られましたが、幼虫や卵は全く回収することができませんでした。
最後に
今年の春頃から4ライン体制で挑んできたローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードですが、ここまでを振り返ってみて感じたことは、
『とにかく手強い!』
この一言に尽きると思います。
温度や湿度だけでなく産卵材の状態にもシビアなようで、全ての条件が揃わないとローゼンベルクは全く産卵してくれません。
また例えしっかりと穿孔して産卵床を作って産卵していても、今回のR-7ラインのように産卵後の材の状態によっては卵が腐敗してしまったり、孵化した幼虫がそのまま☆になってしまうこともあります。
それに加え産卵数も決して多い方ではなく、これこそがオウゴンオニクワガタが
『難攻不落』
と言われる所以なのかもしれませんね。
ただそれでもR-4ラインからR-6ラインまではそこそこの幼虫を確保することができたため、立派な成虫を目指し飼育管理していきたいと思います。
またできれば『累代ライン』のブリードも何とか確保したいので、元気なR-7ラインのメスにはもう一頑張りして頂きたいと思います。
コメント
鷹さん今晩は。お久しぶりです。
ローゼンも順調で何よりです。
最近はなかなか公私共に忙しくなかなかクワカブ飼育もままならず、更にコケ栽培を始めてしまいよくわからない事になっています。
またの報告を楽しみにしています。
ちっきー様
こんにちは。お久しぶりでございます。
返答が遅くなり申し訳ありませんでした。
ローゼン、順調なのか不調なのかよく分からない状況です。^^;
というのも産むかと思いきや産んでくれなかったり、
諦めたと思ったらいきなり穿孔を開始したり。
良くも悪くもこちらの予想を裏切った行動をしてくれますね。
ただ4ライン体制で臨んだことでそこそこの幼虫を確保することはできましたので、
大切に成虫まで育て上げていきたいと思います。
ちっきー様もカブクワだけでなく、花やコケリウムなどいろいろ趣味をお持ちなようですね。
カブクワ飼育は少し手が回っていないようですが、
『趣味』である以上、根を詰めず楽しめるようにして下さいね。^^
今晩は。
実は下の子供に部屋を明け渡さないといけなくなり、ひたすら縮小傾向になっておりまして、小スペースで飼育出来る品種を選別中なのですよ。
最終的には国産オオクワとニジイロとパプキンで落ち着きそうなのですが、後何種類かは残したいと思っておりますm(_ _)m
ちっきー様
こんばんは。
カブクワ飼育、特にブリードにおいては、
何を差し置いても『スペース』というのが最も重要ですよね。
国産種であればある程度の隙間を使って飼育することもできるでしょうが、
温度管理が必要な外国産であればそうもいきませんね。^^;
かといって無理な状況でしていても良い結果は得られませんし、
こればっかりはどうしようもないのかもしれません。
何かと工夫は必要でしょうが、
頑張って飼育を續けて下さいね。
ありがとうございます。
何とか粘ってはみますね