みなさんこんばんは、鷹です!
スマトラオオヒラタクワガタと言えば、ヒラタクワガタの仲間でありながらオオクワガタにも似た太い大顎、そして幅広の体や力強い風貌などから、愛好家の方もたくさんいらっしゃるようです。
私も例に漏れずその一人なわけですが、^^;
昨年末に2ペアを入手し早速ブリードにチャレンジしてみたものの、WD 45mmのメスを投入した産卵セットは不発に終わり、
WD 81㎜オスとCBF1 47㎜のメスをペアリングしたセットからは、様子を伺った際に卵1個を発見、改めてセットし直すという、少しグダグダなブリードを続けています^^;。
しかしこのセットし直した産卵セットのメスが、夜になればマットの上に出てきて徘徊しているという行動が、かなり目につくようになってしまいました。
また考えてみるとこの産卵セットは12月の末に作ったもので、すでに3か月近くが経過しようとしています。
そのため『一度割り出しを行い、新たなブリードを計画しよう』ということで割り出しを行いましたので、今回はその様子をご報告させていただきたいと思います。
産卵セットの割り出し
それでは早速、割り出しの様子をご覧下さい。
まずこちらが、割り出し前の産卵セットの様子です。
産卵木はとりあえず取り出しておき、後程割っていきたいと思います。
以前にもお伝えしたように、そこそこ削られてはいます。
ところで産卵木を取り出してみると、マットの上には削られた木片が多数見られました。
これはひょっとすると幼虫が削った跡かもしれません。
マットの割り出し
期待を込めて産卵セットをひっくり返してみると、
何と、いきなり幼虫とご対面です!
これまでにケースの外からは幼虫の姿が全く確認できていませんでしたので、これは全く予想外の展開です。
とりあえず取り出してプリンカップに移動させます。
しかしマット内から取り出すことができた幼虫はこの1頭のみでした。
ただこれも全く想定外だったのですが、
卵を4個取り出すことができました。
以前、産卵セットを作り直した際には卵は確認できませんでしたので、これらの卵は3月3日以降に産卵されたものだと思われます。
産卵木の割り出し
それでは続いて産卵木の割り出しを行っていきます。
こちらはかなり柔らかくなっており、素手で簡単に割っていくことができました。木の筋に合わせて少しづつ割っていくと、
いきなり幼虫発見です!
こちらも慎重に取り出して、プリンカップに移動させます。
先程のマットから取り出した幼虫と違い、こちらは材を食べていたため体の色が材の色をしていますね。(マットを食べていた幼虫は黒っぽい色をしています)
さらに作業を続けると、
このような食痕が見られ、それに沿って材を割っていくと、
こちらにも幼虫発見です。
さらに作業を続けているとこんなことも、
ぽろっと、卵がこぼれ落ちてきました。(潰さなくて良かった^^;)
その後、こちらにも卵発見!
結局、産卵木からは幼虫2頭、卵2個を取り出すことができました。
産卵セットの結果
さて、それではこの産卵セットの結果をまとめてみると、
- 3月3日=卵1個取り出し(3月5日孵化済み)
- マット=幼虫1頭・卵4個
- 産卵木=幼虫2頭・卵2個
合計=幼虫4頭・卵6個(3月16日現在)ということで、10頭前後の幼虫の取り出しを計画していた私にとっては、思い通りの結果となってくれました。(もちろん卵が全て孵化すればの話ですが)
試行錯誤を繰り返しながら進めているスマトラオオヒラタクワガタのブリードですが、何とかこの幼虫と卵たちを無事成虫へと育て上げていきたいと思います。
ところで今回の産卵セットに使った産卵木とマットですが、万が一幼虫や卵の取りこぼしがあるといけませんので、再度、埋め戻して、1か月後にもう一度確認作業を行ってみようと思います。