やっぱり癖のあるローゼンベルクオウゴンオニクワガタの産卵

ローゼンベルクオウゴンオニ

みなさんこんばんは、鷹です!

ここ数日大阪では、急に暖かくなったと思ったらまた冷え込んだりを繰り返しています。

それもそのはず、ついこの間年が明けたばかりだと思っていたら、早くも3月に突入していましたね。^^;

もうそろそろ春の足音が聞こえてきてもおかしくない時期です。^^

ところでなかなかタイムリーにブログでご報告することができていませんが、それでも休むことなくカブクワ飼育だけは頑張っています!

ということで今回は、ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの飼育状況のご報告です。

目次

オスの体長測定

まずは前回の記事でご紹介させて頂きました、1月21日に無事羽化してくれたオスのその後の様子です。

さすがに唯一のオスということもあって羽化の確認はできているものの、今回はかなり慎重に管理して参りました。^^;

もちろん早く取り出して体長測定をしてみたいという欲望もありましたが、ここは『グッと我慢の子』です。

そうして密かに観察を続けること2週間強、クワガタ特有の『ひっくり返って腹部乾燥』の動作もしなくなり、ほぼ赤みも見えなくなったため、満を持して2月7日にいよいよお引越しです!

で、いきなりこの画像です。^^;

ちょっと予想外でしたが、蛹室を掘り出したことでびっくりしたのか?自らはい出てきてしまいました。

独特の湾曲した大顎がとても魅力的です。

ではさっそく体長の方を、

と思いきやなかなかじっとしてくれず、ノギスではピンボケの写真しかとることができませんでした。

そこで、

ようやく落ち着いてくれました。^^

たった1頭しか成虫にしてあげることはできませんでしたが、それでも親を大幅に上回り、約62㎜ありました。

ちなみに親はこちらですね。

ノコギリクワガタ等でもそうですが、これだけ大顎の形状が変わってくると、全く別の種類かとも思ってしまいますね。

ただ上からの画像よりも、おすすめはやっぱりこちらです。

実は横から見てみるとローゼンベルクオウゴンオニクワガタの大顎は、根元の方でそこそこの太さがあったりもします。

しかも先はミヤマクワガタのように二又になっています。

これは個人的には『カッコいい』の言葉しか出てきませんね。^^

さて、この不安定な時期の成虫はあまり長く鑑賞していても良くありませんので、こちらの休眠室へ入って頂きました。

1月21日羽化ですので、本格的に活動を始めるのは4月以降になるかと思いますが、このオスにはしっかり休眠を取って頂き、是非ともブリードに活躍して頂きたいと思います。

ブリード開始

さて話は変わりますが、1月末に『補強』という形で我が家にやってきたこちらのペア。

共にWD(現地飼育品)ということで、メスはやってきた当初から大量のゼリーをたいらげ、成熟度バッチリです。

オスは後食を始めた頃かな?とも思っていたのですが、ただ単に輸送の影響でおとなしかっただけのようです。^^;

ということで我が家で羽化したローゼン達とのペアリングも含め色々考えた結果、こういうことになりました。

ペアリング

とりあえず、今期のローゼンベルクオウゴンオニクワガタブリード初チャレンジということで、同居生活をスタートさせました。

みなさんすでにお気付きかもしれませんが、実は以前から少しでも飼育状況を詳しくご報告するため、あえて画像に日付けと時間を入れるようにしています。

上の画像はちょうど日付けが変わった2月12日午前0時3分です。

そしてその約30分後には、

早速ペアリング開始です。^^

タランドゥスやローゼンは同居をスタートさせてからのオスの行動が早いため、ペアリングは比較的容易だと感じています。

またオスがメスを攻撃することもほとんど無いようで(少なくとも私は一度も見たことがありません)、その点では安心してペアリングすることができますね。

それではその後の様子を、

まさに交尾しようとしている瞬間ですね。

で、ここで人間様(私^^)の方がエネルギー切れでダウンです。

なんせ夜中の1時半ですから。^^;

とりあえずペアリングは問題なさそうですのでそのまま放置し翌朝、

しっかりメイトガードしています。

そして仕事を終え帰宅し、再度確認してみると、

これだけしっかりメイトガードしていればペアリングは問題ないでしょう。

ローゼンベルクのオスはかなりの長時間、ゼリーも食べずにメイトガードを続ける傾向がありますので、同居期間が長ければそれだけ消耗してしまいます。

そのためメスにはこの日のうちに、早速産卵セットへ入って頂きました。

悪戦苦闘

さて、2月12日に産卵セットへ入って頂いたローゼンベルクオウゴンオニクワガタのメスですが、『やはり』と言うか、『予想通り』と言うか、すぐには産卵行動に移ってくれません。

それどころか小さい飼育ケースから広い産卵セットへ移った途端、この有様です。

昨年飼育していた時もそうだったのですが、ローゼンは比較的飛翔能力が高いようで、飼育ケースの中で飛び回っています。^^

ここで少し冷静に考えてみたのですが、クワガタが飛翔する理由は、主にこの2つではないでしょうか?

  1. エサ場を求めて
  2. 産卵場所を探して

エサ場を求めるということは結果的に繁殖活動にも繋がりますが、交尾を終え栄養を蓄えたメスがとる行動は唯一つです。

ということはこのメスは、現在の産卵セット内を『産卵場所』とは認めていないということになります。

でここは私なりに少し悪あがきを。

まずは飼育ケースを変えてみます。

DOSさんで販売されている、仕切り板付き飼育ケースです。

縦・横・深さはこれまで使用していたSANKO クリーンケースM iconと変わりませんが、上蓋がより通気性の良いものになっています。

そして産卵木はこちら。

こちらもDOSさんで販売されているニクウスバタケ産卵材です。

今までタランドゥスやオウゴンオニクワガにはカワラ菌床レイシ材を使ってましたが、産卵木の検証とガラッと環境を変えるという目的から、産卵木も変えてみることにしました。

これにより飼育環境に変化をつけ、さも産卵場所にやってきたように見せかけようという作戦ですが、果たしてうまくいくでしょうか?

産卵セットのその後

さて2月18の深夜に新しい産卵セットに入って頂きましたが、翌日産卵セット内を確認してみると、

穿孔しかけた跡はありましたが、まだ潜りきってはいないようです。

ただこれは明らかに『メスが産卵木を削った跡』で、産卵木に興味を持ったということで産卵スイッチが入ってくれたのかもしれません。

となればここからはできるだけ刺激を与えないよう、暗くて静かな場所で管理していきます。

すると2月20日

ようやく穿孔してくれました。^^

最後に

あれやこれやと悪あがきしてなんとか穿孔してくれましたが、これはあくまでも第一関門を突破しただけのことです。

昨年も経験しましたが、穿孔したからと言って必ず産卵してくれるとは限りませんので、今後もメスが産卵に集中できるよう、できるだけ静かな環境で管理していきたいと思います。

しかしやはり、ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの産卵には癖があると改めて実感してしまいました。

ただ穿孔に至るまでの状況を思い返してみると、管理温度ももちろん重要でしょうが、それ以上に湿度が大きく影響しているのでは?と感じています。

もちろんカラカラに乾燥した状況も良くないでしょうが、湿度が高すぎても産卵スイッチが入ってくれないようです。

まあ、しっかりと湿度を測ったわけではありませんので、あくまでも感覚にはなりますが。

安定してブリードを続けるにはもう少し経験と観察が必要ですが、とりあえずは産卵を期待して、1か月後の割り出しを楽しみにしたいと思います。^^

コメント

  1. ちっきー より:

    鷹さん今晩は。
    ローゼンの画像綺麗ですね。
    ブリード成功おめでとうございます。
    最近、ローゼンかなり高いような気がします。
    ニクウスバ材を使いましたか❗️
    結果を楽しみにしています。

    • taka より:

      ちっきー様

      こんばんは。
      嬉しいコメントありがとうございます。

      ただ正直なところ、
      『ローゼンの画像』が奇麗なのではなく、
      単純に
      『ローゼンが奇麗』なだけだと思います。^^;

      オウゴンオニクワガタはとても奇麗なクワガタですから、
      光の加減で様々な見え方がしますね。
      飼育・ブリードだけではなく、
      写真を撮影することも楽しめるクワガタです。^^

      割り出しをしてみるまでは何とも言えませんが、
      とりあえずは穿孔してくれただけで『良し』としておきます。

      材を変えてみたのはあくまでも『検証』が第一です。

      タランドゥスやオウゴンオニクワガタのブリードに関してはまだまだ自身がありませんので、
      様々な方法を試し、安定してブリードできるようにしていきたいと思います。

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