2018年、カブトムシのブリードスタート

カブトムシ

みなさんこんばんは、鷹です!

梅雨が明けてからというもの、みなさんこの言葉を幾度となく口にし、耳にされたかと思いますが、あえて申し上げさせていただきます。

『本当に、暑いです!』^^;

日本各地で最高気温が35℃を超え、場所によっては40℃に達してしまっているところもあるようです。

またあくまでも私のちらこちらで熱中症にかかってしまう事例が報告されています。しかし人間に限らず生物というものは、普段遭遇しない状況にはなかなか対応ができないものです。

『自分だけは大丈夫』

なんてことは絶対にあり得ませんので、大事を取って早め早めの対応を心がけていきたいものです。

かく言う私も先日、芦屋(兵庫県)へ魚釣りに行って来たのですが、日焼けで体中が真っ赤に、、、。^^;

あっちこっちがヒリヒリしておりますが、先日から国産カブトムシのブリードをスタートさせましたので、ご報告させて頂きます。

目次

種親の選定

先日こちらの記事でもお伝えしましたが、

2018年、無事羽化したカブトムシたちのご紹介
みなさんこんばんは、鷹です! 約1年に渡って飼育してきたカブトムシの幼虫たちも、6月に入ってからは無事成虫へと羽化して地上へ出てきてくれました。 第一陣はこちらのオス2頭だったのですが、その後次々と地上へ姿を現し、飼育していた幼虫10頭、全...

今年は我が家で生まれた個体の中から種親を選定し、『累代』という形でブリードをしていきたいと思います。

同血統での累代を何年も続けると『血の弊害』が起きてしまう可能性がありますが、過去の経験上、2年~3年で起こってしまうことはまずありません。

そこで今年は『血統の構築』を目的として、『WF2』として累代してみることにしました。

ちなみに今年誕生したカブトムシは、

  • オス=77㎜~80㎜
  • メス=50㎜~55㎜

ということで、昨年の種親

  • オス=75㎜
  • メス=48㎜

を僅かながら上回ることができました。

さらにオスの赤味がかった体色や、角と体のバランスを引き継いだ個体も誕生してくれました。

そこで来年は『より大きく』『よりバランス良く』『より強く』を目指して、この2頭を種親に選定しました。

オス親

カブトムシ オス CBF1 約77㎜

オスは6月14日ごろに地上に出てきた、約77㎜の個体です。

メス親

そしてメスはこちら、

カブトムシ メス CBF1 約53㎜

こちらもほぼ同時期に地上に出てきました約53㎜のメスです。

この2頭、今年我が家で羽化した中では共に最大の個体ではありませんが、『体色』『バランス』『色合い』が最も私の好みなのです。

そして何より1,2を争うぐらい元気です。^^

大きさや色・形などはブリードにおいて重要な要素ではありますが、やはり元気であることは私にとっての第一条件です。

ペアリングと産卵セットへの投入

さて、この2頭を種親に選定したところで、早速ペアリングに取り掛かっていきます。

カブトムシもクワガタと同様、後食を開始していることがペアリングの最低条件ですが、元々国産カブトムシの成虫は6月~9月ぐらいの短い期間しか活動していません。

つまりこの期間内に繁殖活動を行う必要がありますので、屋外に出てきて活動を始めた時点からペアリングが可能です。

ということでこの2体は6月中旬から屋外に出てきて後食も開始していますので、いつでもペアリング可能な状態です。

国産カブトムシのペアリングについては、メスが産卵することができるくらいの深さ(約10㎝くらい)までマットを入れ、その中でオスとメスを同居させておけばほぼ100%に近い確率で産卵してくれますが、より確実に産卵を管理したいため、あえて以下のような手順で行ってみました。

ペアリング

まずはペアリング。

と言っても何も大げさなことではなく、一つの飼育ケースにオスとメスを一緒に入れます。

すると、

ものの数秒でこの状態!^^;

ペアリング(交尾)完了です。

産卵セット

で、ペアリングが確認できればメスを産卵セットに投入します。

まずは飼育ケースの底に10㎝くらいマットを硬めに詰め

その上から3㎝~5㎝程、ふんわりとマットを入れ、転倒防止の木片やエサ皿を設置。

後はこの中へメスを投入するだけですが、今回は飼育スペースの関係上、オスも一緒に入れておくことにしました。

 

そうすればメスは自然にマットの奥深くへ潜って産卵を始めます。

またカブトムシのオスは日中、マットの中へ潜って体を休めていることが多いですが、上記のように固く詰める部分と軽く詰める部分を分けることによって、オスがメスの産卵している場所まで潜っていくことを防ぐことができます

これによりメスが産卵した卵や、産まれたばかりの幼虫に被害が出てしまうことを防ぐことができるのです。

最後に

実はこの産卵セット、7月12日にセットしており、メスはその後マットに潜りっぱなしで一度も地上に出てきていません。

おそらく産卵に集中しているものと思われますので、今から割り出しに期待が持てそうです。

毎年少しづつサイズアップしてくれている国産カブトムシですが、今年の羽化状況から考えるとオスの『80㎜』というのが一つのボーダーラインのようにも思えます。

来年はなんとか85㎜くらい、、、。

目標にしていきたいと思います。

また今年羽化した個体たちの飼育状況ですが、オス1頭・メス1頭がそれぞれ☆になってしまったものの、残りの8頭は元気に暮らしております。

最も早かった個体は6月7日に地上に出てきたため、そろそろ1ヶ月半です。

飼育環境やブリード状況によっても変わりますが、過去の例から考えればブリードで生まれた成虫の平均寿命は長くても2か月以内です。(あくまでも私の飼育事例で)

ただ今年生まれたカブトムシたちは例年に比べても元気そうなので、1日でも長く生きられるようにしていきたいと思います。^^

コメント

  1. ちっきー より:

    鷹さんおはようございます。
    国産カブトも順調そうですね。
    我が家のクワカブ達は、昼間は常温になるので何匹かは暑さで亡くなった個体もいます。
    何故か国産カブトがバタバタと死んでしまい後♂2匹と♀1匹になってしまいました。
    不思議な事にヒメカブトは暑くなった方が調子が良くなり、マットに産卵を開始しています。
    次の日曜日に採卵する予定です。
    暑い日が続きますが、お体に気をつけてください。

    • taka より:

      ちっきー様

      こんばんは。
      本当に暑い日が続きますね。

      飼育種や個体差もあるかもしれませんが、
      やはり高すぎる気温はカブクワにはあまり良くありませんね。

      ただ以前から感じていたのですが、
      国産種に関しては単に気温だけでなく湿度も影響しているようです。

      外気温が35℃前後まで上がった時でも、
      できるだけ通気性の良い飼育ケースを使い風通しを良くしてあげれば
      思った以上に長生きしてくれた例もあります。

      カブクワの生態に関しては、
      まだまだ計り知れない部分がありますね。

      ヒメカブトの採卵、大成功ですね?^^
      私は飼育したことがありませんが、23個なら良い方じゃないでしょうか?
      無事孵化してくれるといいですね。

      ちっきー様も体調管理には十分気を付けて下さいね。

  2. まろ より:

    本当に暑いですね。
    体温より気温が高いなんて、以前は信じられませんでしたが、最近では普通にありますよね。

    さて、我が家もカブトムシのペアリングを始めました。目視していませんが、1週間一緒にしておけば大丈夫かと。
    明日、メスを産卵箱に移す予定です。
    楽しみです!

    • taka より:

      まろ様

      こんばんは。
      本当に暑い日が続きますね。^^;
      油断は大敵ですので、体調管理には十分気を付けて下さいね。

      カブトムシのペアリングは、
      一般的には2,③日もあれば大丈夫なんじゃないかと思われます。

      もし産卵の気配がないようであれば、
      オスとメスを産卵セット内で飼育するというのも効果的かと思います。

      もう産卵セットにメスを入れられたかと思いますが、
      これからが楽しみですね。

      『爆産』、お祈りしております。

      • まろ より:

        返信ありがとうございます!
        想定外のことがおきまして…。

        産卵ケースを用意していて、この初夏まで使っていた培養土を破棄しようとしたところ…なんと、小指大のカブトムシの2令(?)幼虫がゴロゴロ。
        同腹での繁殖を防止するため、成虫を確認し次第、オスメスにケースを分けていたのですが、私が気づかないうちに、交尾→産卵していたようでして…エサを食べる前だったのに。
        カブトムシの繁殖力は物凄いのですね。
        驚くやら、呆れるやらです

        • taka より:

          まろ様

          こんにちは。
          これは、、、、喜んでいいのか?
          複雑ですね。^^;

          ただ2年目の累代ではほとんど問題は起こらないと思いますので、
          ここは『良し』として育ててみては以下化がでしょうか?

          確かにカブトムシやカナブンでも、
          私も同様の経験をしたことがあります。

          ただそれだけ繁殖力が強いということは、
          卵から成虫までの生存率が非常に低いということなのでしょう。
          また成虫機関が短いため、
          活動を始めた時には既に成熟しているのですね。

          それでも自然界でいられる数が減少していると思うと、
          それはそれで複雑でもありますね。

          • まろ より:

            なるほど。
            成熟が早くて多産だから、単純に繁殖力が強いなと思いましたが、その逆ですね。
            生存競争が厳しいからこそ、成虫になったら、一刻も早く産卵して、時期に命を繋いでいく必要があるのですね!
            鷹さんの視点は、虫たちへの優しさが溢れていますね!

            先ほど、ニジイロ用に菌糸のプリンカップを買ってきました。どう育つのか楽しみです。

          • taka より:

            まろ様

            こんばんは。
            まろ様の仰る通り、基本的にカブトムシは繁殖力の強い昆虫だと思います。

            ただカブトムシの卵が成虫になるまでには、様々な生物が関わっており、
            ある意味、食物連鎖の一端を担うことで生態系が成り立っているのですね。

            かなり以前に聞いた話ですが、
            この世から突然カブトムシがいなくなってしまったら、
            それこそ多くの生物が絶滅の危機に扮してしまうそうです。

            だからこそ私たち人間はカブトムシのことをよく知り、
            生態系に影響を与えないように接していかなければと感じてしまいます。

            ニジイロ、大切に育ててあげて下さいね。^^

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