近況のご報告、タランドゥスオオツヤクワガタ

タランドゥスオオツヤクワガタ

みなさんこんばんは、鷹です!

私が現在飼育している外国産クワガタは、

  • パラワンオオヒラタクワガタ
  • スマトオオヒラタクワガタ
  • タランドゥスオオツヤクワガタ
  • ローゼンベルクオウゴンオニクワガタ

の4種です。

これはあくまで『傾向』のお話ですが、パラワンやスマトラは産卵セットを組めばほぼ確実に産卵してくれ、また1回の産卵数も10個を超えてくれることがほとんどです。

それに引き換えタランドゥスとローゼンは、、、

カワラ菌糸で幼虫を育てるということで似ているのでしょうが、世間でもよく言われているように産卵傾向にムラがあり私も随分苦労させられています。^^;

ということで今回は近況ご報告の第3回目、タランドゥスオオツヤクワガタの飼育状況をご報告させて頂きます。

目次

T-3ライン

それではまずT-3ラインから。

このラインの前回の記事は、こちらから確認してみて下さい。

タランドゥスオオツヤクワガタ、ホワイトアイの羽化報告
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6頭の幼虫のうち5頭が羽化したことをご報告させて頂きましたが、最後に残った1頭がこちらになります。

こちらは12月28日に羽化し天井掘りして生存を確認していたのですが、羽化から約3週間が経過し体も固まってきたようですので、1月16日にいよいよ掘り出しと体長測定を行いました。

この個体は9月18日に時点では31gあり、このラインでは最大だったため期待が持てますが、

なんか微妙です。^^;

ただこうして見てみるととても立派で、これまで羽化したオスの中では最も大きいことは一目瞭然です。

それでは、

が、約73㎜ということで、残念ながらオス親(約75㎜)を超えることはできませんでした。

ただしっかりとホワイトアイであること、そして綺麗に完品羽化してくれたので、とりあえずは『良し!』としておきたいと思います。

T-5ライン

続いてT-5ラインですが、このラインのこれまでの経緯はこちらの記事で。

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3ラウンド目の産卵セット

このラインのメスは2ラウンドで21個の卵を産んでくれました。

ただ2ラウンド目の割り出し時もメスが非常に元気だったこと、そしてこのメスの親が4ラウンドの産卵をこなしたこともあったため、そのまま3ラウンド目の産卵セットに入っていただいたのが12月19日のことでした。

が、本当はもう少し早く割り出しをするつもりだったのですが都合が合わず、結局割り出しを行ったのは2月13日のことでした。

メスは時々外に出てきてゼリーを食べていましたが、基本的にはほぼ産卵材の中に潜ったままです。

とりあえずメスを取り出してみると、

さすがに顎先が少し丸くなってきましたが、3ラウンド目とは思えないほど元気です。^^

そして割り出しを進めていくと、

食痕らしきものが見え期待が高まりますが、

残念ながらこの3ラウンド目の産卵セットからは、1頭の幼虫も取り出すことができませんでした。

食痕らしきものが見られたため産卵・孵化はしていたのかもしれませんが、やはり少し割り出しのタイミングが遅かったようです。

とりあえず今回でS-5ラインの産卵は一時休止し、メスは個別管理でしばらく様子を見ていきたいと思います。

幼虫飼育の状況

続いて幼虫飼育の状況です。

このラインでは

  • 11月7日 幼虫7頭
  • 12月19日 幼虫12頭

と取り出すことができました。

前回の記事では1ラウンド目の1頭目の菌糸ビン交換、そして2ラウンド目の割り出しと菌糸ビン投入の様子をご報告させて頂きました。

ただ1ラウンド目はすでに割り出しから4カ月、2ラウンド目は3ヶ月が経過していますので、それぞれ様子を見ながら順次交換作業を進めています。

まずは2月10日、1ラウンド目の幼虫ですので割り出しからほぼ3ヶ月です。

この時期、このぐらいの大きさの時が最も雌雄の判別がつきにくいように思います。

これは私だけかもしれませんが、タランドゥスやローゼンの幼虫はどうも卵巣の有無が分かりづらく、頭部の大きさの差もそれほどないように感じます。

その為体重で区別するならおおむね20g前後が目安になるのですが、そうするとここから大きく育つか・育たないかが、雌雄判別の目安となってきそうです。

用意していた菌糸ビンの都合もありますが、今回は15gを1400㏄へ、14gを800㏄へ投入しました。

続いては12月19日割り出しの2ラウンド目、3月1日の交換の様子です。

今回の5頭では最小が10g、最大が16gでした。

さらに11月7日割り出しのこちらの2頭。

共に17gでしたが、少しづつ全体的にサイズアップしてきましたね。

お次は3月5日、12月19日割り出しのこちらの3頭ですが、実はちょと不思議なことが。

16g・19gとようやく20g目前の幼虫が現れましたが、

1頭だけ3gと、とびぬけて小さな幼虫が、、、^^;

以前スマトラオオヒラタで育たない幼虫を飼育した経験がありますが、ひょっとしてタランドゥスでも?

まあでも生き物である以上そういうことが起こっても不思議ではありませんし、それより何より今後この幼虫がどのような変化を見せてくれるのか?

興味深いところではありますね。

そして同じ日に1ラウンド目のこちらの3頭。

ここでもいよいよ20g目前の幼虫が見られました。

ただ、

こちらの2本は投入直後は食痕が見られたのですが、3ヶ月経過してもこの状態です。

掘り出してみたところ幼虫の姿を見ることができず、現時点でT-5ラインは19頭の幼虫飼育で進行しています。

T-6ライン

それでは最後にT-6ラインです。

こちらは11月14日に1ラウンド目の産卵セットの割り出しを行い、9頭の幼虫を取り出すことができました。

そしてT-5ラインと同じように、割り出しと同時に2ラウンド目の産卵セットに入って頂いたのですが、まずはそちらの割り出し時の様子から。

その後の産卵セット

2ラウンド目の割り出しはメスの投入から1ヶ月と5日後、12月19日に行いました。

今回もメスは綺麗に穿孔し、ほぼ材から出てくることはありませんでした。

が、材の中に潜んでいるものと思いきや、材の下に潜り込んでいました。

通常タランドゥスのメスは産卵を終えた後、まるで卵を護るかのように産卵床の側に潜んでいます。

その為この状態だと少し不安を感じますが、とにかく割り出し作業を進めていきます。

結局悪い予感が的中し、2ラウンド目の産卵セットからは卵も幼虫も取り出すことができませんでした。

材、もしくは温度や湿度の条件が合わなかったのか?

ただメスは相変わらず産卵セットに入っていたとは思えないほど元気ですので、そのまま3ラウンド目の産卵セットに入ってもらいました。

3ラウンド目の割り出し

ということでT-6ラインの3ラウンド目もT-5ラインと同じ日程になってしまい、少し長めの投入期間で2月13日に割り出しを行いました。

今回はしっかり材の中に潜んでいましたが、

なんとかボウズは免れました。^^

ただ取り出せたのはこちら、

幼虫が2頭のみでした。

さすがに続けて3ラウンドは少しきつかったのか?

とりあえずT-5ラインと同様メスには一時休止していただき、今回は菌糸の準備が間に合わなかったため、幼虫はしばらくこちらで管理することにしました。

これは初めての試みですが、マットで管理してみたいと思います。

幼虫飼育の状況

ところでこちらのT-6ライン、1ラウンド目で割り出した幼虫9頭は500㏄の菌糸ビン4本を使い、2頭ずつが3本、1本には3頭という振り分けで初期管理を行っていました。

これはタランドゥスが産卵床を作り、密集して産卵していることから幼虫同士の争いが発生しにくいと考えたためですが、はやり複数管理だと1ヶ月も経過するとそろそろ交換が必要なようです。

1本T-5ラインが混じっていますね。^^;

ということでこちらも頃合いを見計らい順次菌糸ビンの交換、そして個別管理への切り替えを行いました。

幼虫2頭が500㏄の菌糸ビンの中で、しっかりと住み分けを行っているようです。

また年が明けた1月3日には、

こちらもなかなか順調な様子でした。

ところで2ラウンド目のマット管理していた2頭の幼虫ですが、

ちょうど1週間が経過し菌糸ビンの用意もできましたので、いよいよ菌糸管理をスタートしたいと思います。

プリンカップのマットをひっくり返してみるとしっかりと幼虫の痕跡が見られ、

たった1週間でマットを食べながらしっかり成長してくれていました。

そしてこちらも初期は、2頭1ビンで管理していきたいと思います。

T-6ラインの菌糸ビン交換

さて、1ラウンド目の幼虫たちも個別飼育に切り替えてからほぼ2ヶ月が経過し、順次菌糸ビンの交換が必要になってきました。

まずこちらの4頭は『13g』・『13g』・『15g』・『19g』ということで、

画像は最小と最大の幼虫です。

続いてこちらは、

13gと15g。

そして、

割り出しから約4カ月になりますが、ようやく20gの幼虫が出てきてくれました。

実は1ラウンド目では9頭の幼虫を取り出せたのですが1頭は☆になっており、このT-6ラインは1ラウンド目が8頭、2ラウンド目が2頭ということで、10頭の幼虫飼育を進めています。

最後に

ということで少し長くなってしまいましたが、現在進行しているタランドゥスのブリード、T-5ラインとT-6ラインの近況、そしてT-3ライン最後のオスの羽化をご報告させていただきました。

両ラインとも1ラウンド目の割り出しが11月初旬だったということもあり、ほぼ同じような成長を見せてくれています。

ただ割り出しからそろそろ5ヶ月を迎えようとしていますので、早いメスはそろそろ蛹化してくる頃かと思われます。

あとオスはここからが正念場ですね。

とりあえずの目標は30gオーバーということで、これまでの教訓を生かし早め早めの菌糸ビン交換を心掛けていきたいと思います。

コメント

  1. ちっきー より:

    鷹さんご無沙汰してます。
    タランドゥスを再開しまして、これからブリードになりますが、いい勉強になります。
    大阪もコロナの感染者が増えていますので、気をつけて下さい。

    • taka より:

      ちっきー様

      お久しぶりでございます。^^
      タランドゥス、再開されたのですね?

      何度チャレンジしてもクセのあるクワガタだと感じますが、
      それ故に産卵セットがうまくいった時や、
      成虫が羽化してくれた時の喜びは格別なものだと感じています。

      私のブログ記事が参考になるかどうかは分かりませんが、
      うまくいかないときは様々な方法を試してみるのが一番だと思いますので、
      よろしければ参考にしてみて下さいね。

      コロナに関しては、、、、
      かなり緊迫した状況になってしまいましたね。

      実は3月初旬からかなり身近なところで感染の話を聞くようになり、
      それ以来、仕事以外ではほとんど外出しないようにしています。

      こういう時は自宅でカブクワの世話をしているのが一番かもしれませんね。

      ちっきー様もお気をつけ下さいね。

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