みなさんこんばんは、鷹です!
2020年もあっという間に四半期(3ヶ月)が過ぎ、とうとう4月に入ってしまいましたね。
振り返ってみれば年が明けて1ヶ月が過ぎたころから、『コロナウィルス』という言葉を耳にするようになりました。
正直なところ当初は『無縁』だと感じていたのですが、この短期間の間に実感してしまうほど身近に迫ってきています。
私が住んでいる『大阪府』は東京都に次ぐ感染者が確認されており、これ以上感染を増やさないためには、何より一人一人の意識が重要です。
私自身もより一層意識を高め、感染拡大を防ぐためにできることを、確実に実行していきたいと思います。
さてこんな状況ということもあり、私自身も約1ヶ月ほど前から休日はできるだけ外出を避けるような生活を続けています。
そのため『おかげさまで』というのもなんですが、集中してカブクワの飼育管理を進めることができています。
そしてそろそろブログ記事もタイムリーなご報告に追いつきつつありますが、今回は『近況ご報告』の最後となる、『ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの飼育状況』です。
目次
最後の菌糸ビン交換
前回ローゼンベルクオウゴンオニクワガタについてご報告させていただいたのは、12月29日のことでした。
この時はR-4ラインからの第1号のメスの羽化、そして各ラインで蛹化ラッシュを迎えていることをご報告させていただきました。
その後は次々と羽化ラッシュを迎えているのですが、もちろん成長には個体差があり、またR-6ラインはR-4ラインから約1ヶ月遅れてブリードを開始したということもあって、数頭は菌糸ビンの交換も行いました。
まずはR-6ラインの1頭と、R-4ラインで唯一蛹室を作っていなかった1頭です。
左がR-6ライン、そして右がR-4ラインですが、どちらもそこそこ体色に黄色みがかかっており、今回の交換を最後に蛹化してくれるものと思われます。
そのため体重測定もこれが最後になると思われますが、
R-6ラインの19gは間違いなくオスだと思われ、この時期にこれぐらいの大きさだと60㎜は確実にオーバーして羽化すると思われますが、できれば20gは超えて欲しかったというのが本音です。
ただR-4ラインの15gは、、、、
そこそこ大きな(50㎜強)メス?、それとも50㎜強のオスなのか?
はっきり言って全く分かりません!^^;
とりあえずどちらでも大丈夫なように、この2頭は1400㏄の菌糸ビンへ投入しました。
お次は共にR-6ラインですが、
こちらは13gと17gでした。
現時点で今期のローゼンベルクオウゴンオニクワガタは、残念なことに20gを超える幼虫は1頭も確認出来ていません。
ただ前期のブリードで唯一羽化してくれたオスは幼虫最終体重が17gで約62㎜でしたので、今回ご紹介した19gと17gは、うまくいけば60㎜~65㎜前後で羽化してくれるかもしれませんね。
羽化ラッシュ
ということで蛹室を作っていない幼虫は順次菌糸ビンの交換を行いましたが、1月に入ってから各ラインで羽化ラッシュが始まりました。
R-4ライン
まずはR-4ラインのメスからです。
こちらのラインではメスが5頭、12月下旬から1月中旬にかけて羽化してくれました。
少し見づらいですがなかなか元気なようで、さっそく体長測定をしてみたいと思います。
それほど大きな個体差は見られず、
『47㎜・43㎜・46㎜・46㎜・43㎜』
という結果になりました。
続いてはオスです。
こちらは11月7日に16gで1400㏄へ投入し、2月14日に羽化を確認することができました。
そして約1か月後の3月12日に掘り出してみましたが、
幼虫時の体重から50㎜台で羽化すると思っていたのですが、うれしい誤算でちょうど60㎜ほどありました。
ただ改めて思い返してみれば昨年羽化したオスは17g⇒62㎜でしたので、この辺りが60㎜オーバーの一つの目安になるのかもしれませんね。^^
R-5ライン
続いてR-5ラインです。
まずは12月20日、そして12月23日に第一陣の羽化が確認できました。
この2頭は、
画像では少し大きく見えるかもしれませんが、実測は46㎜と47㎜でした。
続いては1月11日と17日です。
そしてこのラインでもついにオスが羽化してくれました。
メスは46㎜と先に羽化した2頭とほぼ同等で、オスは約60㎜でした。
実はこのオス、最終的に幼虫体重を確認できたのが15gだったので60㎜には達しないと思っていたのですが、これもちょっと意外です。
9月18日に最終ビンに投入し11月28日には蛹化を確認したので、15gからそれほど大きく育っていることはないと思われますが、これも一つの目安になりそうですね。
そしてこのライン最後の1頭。
このラインは確保できた幼虫数が少なかったため、こちらのメスが最後になりますが、
47㎜でした。
ということでこのラインは、
- オス=60㎜
- メス=46㎜・47㎜・46㎜・47㎜
ということで終了となりました。
R-6ライン
最後にR-6ラインです。
このラインでは珍しく、最初に羽化を確認できたのはオスでした。
また菌糸ビンの側面に綺麗に蛹室を作ってくれ、さらにタイミングが良かったこともあり、このような場面を画像に収めることもできました。
こうして見てみると蛹化を直前に控えた前蛹ですが、少し角度を変えて見てみると、
ちょうど幼虫の頭部が2つに割れ、今まさに蛹化を始めた瞬間でした。
クワガタは『幼虫』⇒『さなぎ』⇒『成虫』と、成長の段階で全く違った形態に変化する『完全変態』という成長をしますが、知ってはいても実際にこの目で見ると本当に神秘的です。
で、4日後には、
見事なオスのサナギへと変化してくれました。
そして蛹化から約1ヶ月後の2月23日に無事羽化してくれ、約3週間後の3月12日にいよいよ掘り出してみました。
このオスは11月7日時点で幼虫最終体重が17gでしたが、かろうじて60㎜を超えてくれました。
お次はこちらの3頭ですが、11月の菌糸ビン交換の際はそれぞれ『12g』・『12g』・『13g』であったためメスと判断して観察を続けていたのですが、ご覧のように容器が少し白みがかっているため中の様子が全く見えません。^^;
しかしさすがに投入から約4カ月ですのでこのままにしておくこともできません。
その為、念のため新しい菌糸ビンを用意しておき、掘り出してみることにしました。
すると、
やはり想像した通り、すでに羽化したメスが2頭出てきてくれました。
そして体長はなんと2頭とも約46㎜で、ごく平均的なサイズでした。
しかし、
1頭は完全に予想が外れ、なんと小型のオスでした。^^;
ただ体色もかなり黒っぽくなっており、『これは近日中に羽化してくれるのでは?』と思い、毎日観察を続けていると、
なんと5日後の3月17日に無事羽化してくれました。^^
ということでもう1頭の羽化したオスと同時に掘り出してみることにしたのですが、
こちらは3月15日に羽化を確認しています。
ではまずは3月15日羽化の1400㏄から。
勢いあまって蛹室から出てきてしまいました。^^;
まだ羽化から間もなく湿度も高いためオニクワガらしい金色ではありませんが、これぐらいのサイズだと『らしさ』を感じることができますね。^^
ちなみに体長は、
画像ではそれなりに見えるかもしれませんが、ノギスで測ったところ約60㎜でした。
そして最後はメスと思い込んで飼育していたこちら、
まだ腹部は赤いままですが、ちょっと気になることもあったため、ここは掘り出しを決行です。
やはりこうして見てみただけでも、先程の60㎜とは大あごの形状も変わってきますね。
やはり体長も約54㎜と、今期我が家で羽化したオスの中では最も小型となりました。
最後に
昨年は3ライン体制ということで、それなりに忙しいローゼンベルクオウゴンオニクワガタの幼虫飼育となってしまいましたが、これで残りは
- R-4ライン=1頭
- R-6ライン=3頭
の幼虫を残すのみとなしました。
これまで羽化した成虫を改めて見直してみると、メスは43㎜~47㎜とほぼ平均的なサイズが羽化してくれています。
一歩オスは54㎜~61㎜ですが、種親のオスはいずれのラインも62㎜(WD)のオスだったため、今のところはほんのわずか及ばずといったところです。
これは残り4頭の幼虫に期待するしかないですね。
ちなみに先程ご紹介させていただいた54㎜と61㎜を並べてみると、
上から見てみても大あごの形状がずいぶん誓うことが分かりますが、
こうして横から見てみると顎先の二股が全く違うことが分かります。
小さくてもローゼンベルクオウゴンオニクワガタであることには変わりありませんが、
やはりこのフォルムは独特で、ついつい惹きこまれてしまいますね。^^
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