みなさんこんばんは、鷹です!
前回の記事では11月に組んだスマトラオオヒラタの産卵セットのうち、『S-2』ラインの割り出しについてご報告させていただきました。
で今回はその続き。
同時に組んでいたもう一つのライン、『S-3』ラインの割り出しについてのご報告です。
前回の『S-2』ラインでは幼虫・卵を合わせて19頭(個)取り出すことができましたが、果たして今回の結果はどうだったのでしょうか?
それでは早速、割り出しを行っていきたいと思います。
目次
『S-3』ラインの割り出し
それでは『S-3』ラインの割り出しをはじめます。
こちらのラインはWDのオス81㎜とWF1のメス43㎜をペアリングしたものです。
それほど大型ではありませんが、WDの血が入ることによってどんな子たちが産まれてくるのか?そんな期待と楽しみが持てるラインです。
とりあえずフタを取って中を見てみるとこんな感じです。
そして産卵木の様子を見てみると、
少しは削られているようですね。
そういえば以前の記事で書き忘れていましたが、『S-2』ラインの産卵木は全く削られた跡がありませんでした。
念のため飼育ケースに入れ温室で保管してありますが、おそらく材には産卵していないような雰囲気です。
やはりスマトラヒラタはマットの方に良く産むようですね。
で『S-3』ラインも産卵木は後回しにして、とりあえず飼育ケースをひっくり返してみます。
少しだけ幼虫と卵の姿が確認できるのですが、、、、ちょっと見にくいですね。^^;
少し角度を変えてみて、
これだと卵は見えるでしょうか?
しかし『S-2』ラインほど大きな幼虫の姿を確認することはできません。
とりあえず飼育ケースを取り除いてみると、
すぐに幼虫3頭を取り出すことができました。
しかしすぐに確認できたのはこの3頭のみです。あとは画像には映っていませんが卵が3個ほど。
『これはひょっとすると『S-2』ラインほどの数は期待できないかな?』
などと考えながら割り出しを進めていくと、、、
なんと!こんなにたくさんの幼虫と卵が隠れていました!
- 初齢幼虫=12頭
- 2齢幼虫=7頭
- 卵=18個
てことはつまり合計、、、37頭(個)!
これぞ正に『爆産』ですね。^^
この数は今年の夏のオオクワガタ以来かな?
小型のメスであり、飼育ケースの外からはそんなに多くの卵や幼虫が確認できていたわけではありませんので、まさに『開けてみてビックリ』です。
元々の個体が良かったのか?それとも産卵セットを見直したことが良かったのか?
ともあれこのラインは『大成功』となりました。^^
幼虫と卵の管理
さて、前回の記事でも記載しましたが、私は過去に何度も割り出し後の管理で苦い経験をしています。
そのため前回の『S-2』ラインから管理方法を見直しているのですが、今回も同様の方法で卵と幼虫を管理していきたいと思います。
卵
とりあえず卵は大きめのプリンカップで管理しますが、さすがに数が多すぎるのと手持ちのプリンカップが足りなかったため、9個ずつ入れてみました。
もちろんマットは産卵セットで使っていたものをそのまま使っています。
プリンカップにマットを固く詰め、小さなくぼみを作ってその中に卵を落とし込んでいます。
初齢幼虫
初齢幼虫は2頭のみを菌糸へ、6頭は90㏄のプリンカップへ1頭ずつ入れ、残りの4頭は200㏄のプリンカップへ2頭ずつ入れておきます。
さすがにここまでの数は想定していなかったため、手持ちのプリンカップが足りなくなってしまいました。^^;
今後、幼虫の成長具合を見ながら、随時、移動させていこうと考えています。
2齢幼虫
2齢幼虫7頭は200㏄の菌糸プリンカップへ投入です。
最後に
先にも記載しましたが、今回のスマトラオオヒラタの産卵セットは『大成功』と言える結果となりました。
元々多産の血統のメスだったのかもしれませんが、
『産卵セット・マット・温度・湿度』
これらを見直し注意していたことが、好結果につながったのかもしれません。
今回は2つの産卵セットで
- 幼虫=28頭
- 卵=28個
を取り出すことができました。
少し多すぎるような気もしますが、全てが無事孵化し成虫まで育つことができるとは限りません。
飼育スペースと相談しながら、しっかりと管理を行っていきたいと思います。
また現在、パラワンに関しても同様の方法で産卵セットを組んでいますので、できればこちらも『爆産』といきたいところですね。^^
最後にこの『S-3』ラインのオス親ですが、以前こちらの記事の最後に『少し動きが鈍くなってきた』と記載させていただきました。
やはりと言ってはなんですが、この記事の2日後に残念ながら☆となってしまいました。
最後に大仕事を達成し、こんなにも多くの子孫を残してくれました。
本当に感謝です。<m(__)m>
どうか安らかにお眠り下さい。
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