みなさんこんばんは、鷹です!
以前こちらの記事でご報告させていただきましたが、
スマトラオオヒラタのブリード状況に不安を感じ、11月の初めにオス1頭・メス2頭を新たに迎え入れ、44㎜のメスは以前から飼育していた95㎜のCBF1のオスと、そして43㎜のメスは81㎜のWDのオスとペアリングさせました。
その後、内容を大幅に見直した産卵セットに投入しておりましたが、
ついに先日、割り出しを行ってみました!
目次
産卵セットの経緯
今回は2ペアを使用し2つの産卵セットを組んだのですが、ペアリングから割り出しまでをほぼ同じ日程で行ってみました。
ちなみに管理の都合上、95㎜×44㎜のラインを『S-2』、81㎜×43㎜のラインを『S-3』としています。
- 11月2日~11月4日:同居によるペアリング
- 11月13日:両ラインともメスを産卵セットに投入
- 12月9日:『S-2』ラインよりメスを取り出し
- 12月10日:『S-3』ラインよりメスを取り出し
- 12月20日:2つの産卵セットを割り出し
ペアリングの後、メスの投入まで少し時間が空いていますが、これはマットのガス抜きや産卵セットの温度慣らしを入念に行っていたこと。
またメスが十分な食事を摂り産卵スイッチが入るのを伺っていたためです。具体的にはすごい速さでゼリーを食べ(16gを1日1個ペース)、次第にゼリーを食べずに飼育ケースの中を徘徊し始めます。
入念な準備のおかげか?メスを投入した翌日には、早くも産卵を確認することができていました。
またメスの取り出し日に1日のずれがあるのは、メスが地上に出てくるタイミングを見計らっていたためです。
極力、産卵セットを崩さずにメスを取り出したかったので、2,3日前から様子を伺っていました。
割り出しについては当初、メスを取り出してから1か月前後を予定していたのですが、両セット共に2齢幼虫の姿が見え始め、活発に動き出したため予定を早めることにしました。
こんな感じですね。^^
『S-2』ラインの割り出し
それでは割り出しの様子です。
こちらは95㎜のオスと44㎜のメスの『S-2』ラインです。
現在飼育しているスマトラの中では最大のオスとメス。つまり少しでも大型を狙ったラインになります。
飼育ケースのフタを取ってみると、
所々にメスが地上に上がってきた際にできた穴が開いています。
とりあえずそのままひっくり返してみると、
所々に幼虫の姿が確認できますが、お分かりいただけますでしょうか?
それではいよいよ飼育ケースを取り除いてみます。
この画像でも3頭の幼虫が確認できますが、2頭は既に2齢に加齢しています。
これは幸先の良いスタートです。
ということで画像を撮る暇もなく割り出し作業を進めた結果、
- 初齢幼虫=4頭
- 2齢幼虫=5頭
- 卵=10個
なんと!個人的には『爆産』の一歩手前です!
飼育ケースの外からはここまで確認できていなかったのですが、数か所に3~5頭(個)ずつが集まったような感じで産卵されていました。
で、私の場合はここからの管理でつまずいてしまうことが多いのですが、今回は以下のように分けて管理してみることにしました。
卵
少し大きめのプリンカップで産卵セットで使用したマットを使い、5個づつに分けて管理していきます。
管理温度は24℃~25℃。産卵セットを置いてあった場所と全く同じ環境です。
とりあえず孵化してマットを食べてくれるまでが勝負です。
2齢幼虫
そして2齢幼虫はこちら。
すでに2齢に加齢していることも想定していたため、少しだけ200㏄のプリンカップに菌糸を詰めておきました。
とりあえずはこちらに投入しておきます。
初齢幼虫
最後に初齢幼虫ですが、こちらは産卵時に使ったマットでプリンカップを使い管理していきます。
最後に
今回の産卵セット。
メスの投入期間は1か月足らずでしたが、予想を上回る数を産卵してくれました。
もちろん卵で割り出した分が無事孵化し、菌糸やマットに投入した幼虫たちが元気に育ってくれての話ですが、なんとか無事に成長してくれるよう、注意深く見守っていきたいと思います。
ということで少し長くなりましたのでここまでにして、『S-3』ラインの割り出しは後日別の記事でご紹介させていただきます。
コメント
鷹さんこんにちは。
私からしたら爆産です(笑)良かったですね!
先日二回目のセットでも卵5個の私からしたら羨ましいです。
ところで質問があるのですが、マットはどちらのマットをお使いですか?
それと、ブヨブヨ対策でやってる事があれば教えて欲しいです。
ちなみに、うちのパラワンはフォーテック社の産卵一番のみでやってます。
都内40歳父さん様
こんにちは。コメントありがとうございます。^^
実は個人的には十分『爆産』だったのですが、
世の中には30以上の産卵事例もたくさんあることから、まだまだかなと。
少し控えめな表現となってしまいました。
マットの件ですが、
現時点では月夜野きのこ園さんの『くわマット』を使っています。
ただしこちらは12月をもって販売終了となってしまいましたので、
手持ちがなくなれば、また再検討しなければなりません。
『ブヨブヨ病』に関しては正直、まだまだ不可解な部分が多いのですが、
幸いなことに今回の産卵セットでは1頭も出ていません。
これはひょっとするとマットを変えたことが大きな要因かもしれませんが、
その他には、
・マットの加水(手で握った時に塊となり、水がにじみ出ない程度)
・管理温度は24℃~26℃
・マットを詰めた飼育ケースの上部にも十分な空間を持たせ、
温室内にファンを設置し通気を良くする
思いつくのはこれくらいです。
あとはヒラタ系の産卵には『1次発酵マット』が適していると聞いたことがあり、
現在使用している『くわマット』は、正に1次発酵マットです。
以前はチャームさんで購入した『微粒子無添加マット』を使用していましたが、
この時は様々な種でブヨブヨ病が発生してしまいました。
こんな感じですが参考になりますでしょうか?
詳しくは『スマトラオオヒラタの産卵セット見直し』の記事も
参照してみて下さいね。^^