みなさんこんばんは、鷹です!
私は5月4日~7日までが仕事休みだったのですが、世の中の流れもあり、かつて経験したことがないほど自宅に引きこもっていました。^^;
おそらく自宅から出たのは延べ時間にして2時間ほどで、お買い物もすべて奥様に任せてしまい、同行することもありませんでした。
で、その間にしていたことといえば、
『自作保冷庫の改装』
なんですが、その様子はもう少し整理してからご報告させていただくとして、今回は前回のパラワンに引き続き、もう1種飼育しているオオヒラタ、スマトラオオヒラタクワガタの飼育状況のご報告です。
目次
S-6ライン
それではまずは『S-6』ラインから。
こちらのラインはたった3頭の幼虫しか取ることができなかった、スマトラオオヒラタのブリードでは珍しく『不発』に終わってしまったラインですが、よくよく思い返してみれば、産卵セットの割り出しから1年以上が経過していることになりますね^^。
ところで前回の記事でもご紹介させていただいたとおり、3頭のうち1頭はメスで昨年の12月に早々に羽化してくれたのですが、残りの2頭はこんな感じです。
左の2300㏄は後程お話させていただくとして、まずは右の500㏄から。
こちらは昨年ほとんど成長してくれなかったのですが、ここにきてようやく食痕が広がるようになってきました。
ご覧のように約半年かけてようやく500㏄を食い上げてくれたので、いよいよ菌糸ビンの交換を行いました。
約1年強でようやく18gです。^^;
一般的にこの体重だとメスのような気がしますが、この成長が遅いパターンは以前にも経験があり、非常に小さなオスが羽化してくる可能性もあります。
いずれにしても今回は予備の菌糸ビンがあったこと、そしてオス・メスどちらでも対応できるように1500㏄へ投入、もうしばらく様子を見守っていきたいと思います。
で、ここへきて問題なのがこちら。
1月に44gで2300㏄へ投入したのですが、投入直後に食痕が見られてからは、全く幼虫の痕跡を見ることができていません。
まさか40gオーバーの幼虫がいきなり☆になってしまうこともないでしょうが、すでに投入から4ヶ月以上が経過しています。
もちろん居食いからそのまま蛹化ということも考えられますが、これまでの飼育経験ではこのサイズの幼虫が、外から確認できないままに蛹化したこともありません。
ということでこのまま放置もできませんので、ここは中の様子を確認してみたいと思います。
中の状態が全く把握できていませんので、上部から少しづつ菌糸を取り除いていきます。
すると、
これは想像通り見事に居食いしてくれていたようです。食痕が見えると同時に中が空洞になっているような感触もあります。
と思った瞬間、
なんといきなり幼虫の方から頭を出してきました。^^;
少し中を覗いてみると見事な空洞になっており、やはり蛹室を作っている真っ最中だったようです。
少し掘り出すタイミングが悪かったようですが、ここはこれ以上刺激を与えず、できればこのまま蛹化してくれないかと、
こんな小細工が通用するかどうかはわかりませんが、最初に取り出した菌糸の皮で穴を塞ぎ、しばらくこのまま様子を見ていきたいと思います。
S-7ライン
お次は昨年6月6日に産卵セットの割り出しを行った『S-7ライン』ですが、こちらは既にメスは全て羽化しており、残りはオスが8頭となっています。
そして3月中旬に2300㏄へ投入したうちの数頭は、
4月下旬に蛹室を作りはじめてくれました。
そして、
5月17日に第1号が羽化してくれました!
その後もこのS-7ラインでは着々と蛹化・羽化が見られ、現時点では3頭が羽化し、1頭が羽化直前という状況です。
ただ個体差も出ており残りの4頭の幼虫はいまだ蛹室を作っておらず、最近になってようやく少し暴れがみられ、そろそろ蛹化の準備に入ってくれそうです。
これまでに羽化してくれた3頭はそろそろ体も固まりつつありますので、近日中に掘り出してみたいと思います。
S-8ライン
それでは最後に現時点では本命となる、昨年11月20日に産卵セットの割り出しを行った『S-8ライン』です。
こちらは10頭の幼虫飼育で進めてきましたが、
割り出しからずっと常温(25℃)で管理していたこともあり、3月の下旬には早くも蛹室を作りはじめる個体も見られるようになりました。
オスの菌糸ビン交換
それから約1か月後の様子がこちらですが、
その中で蛹室を作っているのがこちらになります。
右端の800㏄は前回の交換時までオスだと思い込んでいたのですが、ご覧のようにすでに蛹室を作っており、どうやら雌雄判別を誤っていたようです。^^;
そしてこの時点で蛹室を作っていないのがこちら、
右端の500㏄はこの時点では蛹室を作っていませんが、外から見る限りではメスのようです。
ただ左端と中央は間違いなくオスで、ご覧のように菌糸を食い上げた状態ですので、菌糸ビンの交換を行いました。
800㏄の菌糸ビンが小さく見えるほど順調に育ってくれており、
体重の方も43g・44gということで2ヶ月弱の投入期間でしたが、それぞれ10g以上の成長を見せてくれました。
ここは当然のことながら、2300㏄の菌糸ビンへ入っていただきました。
メスの羽化
ところで先程記載させていただいたように、早い個体は3月下旬に蛹室を作りはじめました。
その後も蛹化ラッシュは続いていたのですが、
5月1日に第1号が羽化してくれました。
そして、
5月1日から8日までに羽化してくれた6頭を、5月21日に掘り出しました。
さすがに幼虫時の飼育環境はほぼ同じ、さらに羽化日も1週間の間に集中していたため、
- 45㎜×3頭
- 46㎜×3頭
と見事なぐらい大差のない結果となっていますが、本来はこれが自然な形なのかもしれませんね。^^
2ラウンド目の幼虫
そして最後にご紹介するのがこちら。
それほど期待はしていなかったのですが、2ラウンド目の産卵セットで回収できた幼虫たちです。
割り出し時は
- 幼虫7頭
- 卵8個
だったのですが、結局卵2個は孵化してくれなかったため、結果的に幼虫が13頭です。
2月13日に割り出しを行い当初は里子に出すことも考えていたのですが、飼育スペースが確保できたことや、こちらもパラワンと同じくオスとメスで大きな羽化ずれが起こる種でもありますので、結局こうなってしまいました。
はい!すべて飼育することになりました。^^
どうしようか迷っている間ずっとマットで管理していたためこんな幼虫も見られましたが、
かなり大きくなってしまいました。^^;
最後に
今回は少し菌糸ビン投入のタイミングが遅すぎたかもしれませんが、この時期だとまだまだ大きく育ってくれる可能性もあるということで。^^;
ということでパラワンに引き続きスマトラもかなりの数を飼育することになってしまいましたが、産卵時期をずらすことで様々な過程の飼育を観察することもでき、また飼育スペースの問題も何とかなりそうです。
S-8ラインのオスはまだまだこれからですが、今後当面はS-7ラインのオスたちが楽しみですね。
幼虫時に際立って大きな個体は見られませんでしたが、ほぼ暴れずに蛹化・羽化までしてくれた個体も見られますので、これが成虫体長にどれくらい影響してくるのか?
そろそろ掘り出しても大丈夫そうな個体も見られますので、タイミングを見計らって順次、掘り出していきたいと思います。
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