バイクの盗難防止対策と盗難保険(補償) その2

基礎知識

バイクの盗難の現状や実情については、以前こちらの記事でご説明させて頂きました。

バイクの盗難裏話

そしてバイクの盗難防止対策と盗難保険(補償)の概要についてはこちらの記事でご説明させて頂きましたが、

バイクの盗難防止対策と盗難保険(補償) その1

今回は実際に盗難防止対策に有効なものにはどんなものがあるのか?について、具体的にご説明していきたいと思います。

目次

盗難抑止装置

『バイクの盗難防止対策と盗難保険(補償) その1』でご説明させて頂いた『1、バイクを隠す』という方法は、お住いの環境や経済的な問題もあるため、ここでは詳しいお話は割愛させて頂きます。

今回は『2、できるだけ盗みにくい状況を作り出す』という部分で重要な役割を果たす、『盗難抑止装置』について、少し詳しくお話しさせて頂きたいと思います。

盗難抑止アラーム

まずは車体に振動が加わったり持ち去ろうとした時に、大きな警告音を発する盗難抑止アラームについて。

車体に取り付ける場合

車体に盗難抑止アラームを取り付ける際は、迷わずメーカー純正品を取り付けることをお勧めします。

盗難抑止アラームも各二輪メーカーが純正品を販売するようになったのは、かれこれ10年以上も前のことです。発売当初は様々なトラブルもありましたが、現在ではそのようなことはほとんどありません。

また各車種専用に設計されているため、現在では配線の加工や取り付け場所に困るといったこともほとんどありません。これはつまり長期間の使用においてトラブルが起こりにくいということも意味しています。

またほとんどの製品はアラーム機能だけでなくイモビライザー機能も装備されています。これはアラーム装置を故意に取り外したり、配線を加工したりメインキーを無理に回してエンジンを掛けようとしても、電気的にエンジンが掛からないようにする装置のことです。

  1. 車種専用に設計されている
  2. トラブルが少ない
  3. 耐久性がある
  4. イモビライザー機能が備わっているものが多い

このような理由から愛車に盗難抑止アラームを取り付ける際はメーカー純正品がお勧めです。

車体以外で使用する場合

この場合は後程ご紹介させて頂きますが、U字ロックやチェーンロック・ワイヤーロックと一体になったものがお勧めです。(というよりこれしかないかもしれません^^;)

バイクを盗もうとする者は、必ず周囲にある窃盗を妨げるものを取り除こうとします。というよりそうしなければ盗み出すことは不可能です。

そのため必ず車体カバーやロック等を動かさざるを得ないのです。つまり必ず動いてしまうものにアラームが装備されているのが何よりも有効なのです。

盗難抑止装置の選び方

それでは次に一般に市販されている盗難抑止装置について、それぞれのタイプや特徴・お勧め度についてご説明していきたいと思います。

盗難抑止装置についてはその大きさや強度・使い勝手によって、主に自宅で使用するもの出先で使用するものに大別できると思います。

自宅で使用するもの

バイクが盗難に遭ってしまう一番多いケースは長時間の駐車です。そのため自宅で使用するものはとにかく頑丈なものがお勧めです。

頑丈なものになればそれなりに大きくて重くなってしまうのですが、実はこれも盗難抑止に役立つものです。(窃盗犯も大きくて重いものは避ける傾向にあります)

お勧めその1

まずはこちらのタイプ。極太のチェーンで作られており長さも2.4mと長いため、1本で前輪と後輪をつないでしまうことができます。

また片方はバイク、片方は固定物といった使い方も可能です。チェーンもこれだけの太さになれば、なかなか切断することはできません。

お勧めその2

こちらも極太のチェーンで作られており、さらにロック(南京錠)にアラームが組み込まれています。

長さはそれほどでもないためバイク単体での使用がほとんどかもしれませんが、バイク2台や自転車などと繋ぐといった方法なら使用可能です。

何といってもアラームが組み込まれているというのは心強い味方です。

お勧めその3

こちらも極太のスチールチェーンで作られています。シンプルな作りですが南京錠のカギもしっかり特殊形状で作られており、これならカギを回して南京錠を開けることもできません。

お勧めその4

こちらはこれまでご紹介したスチールチェーンではなく、スチールケーブルにスチールリンクをかぶせた2重構造になっています。

そのため動きがしなやかなのと、金のこややすりでもほとんど切断できないという特徴があります。(内部でスチールリングが回ってしまうため)

また鍵もダイヤルロックになっているため、鍵穴内部の錆付きによる固着(カギが回らない)やカギの紛失いったトラブルも防ぐことができます。

出先で使用するもの

出先で使用するものは大前提として持ち運びができるということが絶対条件となります。そのため小さいものやコンパクトに収納できるといったことが大前提となるのですが、それは同時に強度面で落ちるということを覚えておいて下さい。

その中でお勧めなのは、小さくて金属の塊でもあるディスクロックです。

お勧めその1

こちらはディスクロックの中にアラームが組み込まれたものです。

さらにディスクロックは小さくて頑丈というメリットもありますが、その反面外し忘れてしまうというデメリットもあります。

それを防ぐためにディスクロックとハンドルに繋げ、外し忘れ防止に役立つ伸縮式のワイヤーも装備されています。

お勧めその2

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こちらはご覧のように一般的なディスクロックではなく、南京錠の形状をしておりアラームも組み込まれています。

少し大きめなので車種によってはホイルにそのまま取り付けることも可能です。また他のチェーンなどと組み合わせて使用することもできますね。

お勧めその3

こちらは定番のワイヤータイプです。ディスクブレーキじゃないバイクではこのようなワイヤータイプやU字ロックを使うしかありません。

しかし最低でもこれくらいの大きさの物は必要です。

あまりお勧めできないもの

実は一般的に市販されている盗難抑止装置の中にも、あまりお勧めできないものというのも存在しています。

まずはこちらの画像をご覧下さい。

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これらの物をお勧めしない理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  1. 簡単に切断できる
  2. 簡単にカギを回せる
  3. カギがすぐに壊れてしまう(すぐに使えなくなってしまう)

特に細めのU字ロックやワイヤーロックは、それなりの道具を使えば一瞬で切断することが可能です

最後に

大切な自分の愛車。

転倒や事故ならまだ納得できるのかもしれませんが、盗難に遭ってしまうととてつもない怒りと共に絶望感にも襲われてしまいます。

残念ながら盗難を防ぐには、自分自身で愛車を守ってあげるしかありません。

後から後悔しないようにしっかりと盗難防止対策をしておきましょう!

それでも不安だという方には盗難保険(補償)への加入をお勧めします。

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