みなさんこんにちは、鷹です!
カブトムシ・クワガタムシ採集に川遊び、時にはサファリパークでの移動式展望台と大活躍してくれている我が家の愛車・デリカスペースギア。
中古車で購入したのが2012年の10月ですので、早いもので乗り始めてから4年の月日が流れてしまいました。その間全くのノントラブルで絶好調だったのですが、先日はじめてのトラブルに見舞われてしまったのです。
この車については以前、三菱自動車の燃費不正問題の記事で軽く触れたことはありましたが、今回まさかこんな形で記事にすることになるとは思ってもみませんでした。
目次
デリカスペースギアに起こった不具合
不具合が発生したのは9月29日(木)のことです。
この日は仕事が休みだったのですがちょっとした私用があり、約15㎞離れた場所へ愛車のデリカスペースギアで出かけていました。
台風が通り過ぎた後ということもあり、朝から雨が降ったり止んだり。しかしこの時、車には何の異常も感じられませんでした。
目的地で約15分ほどの用事を済ませ再び車に乗り込みます。
施設から道路に出ると前を大型トラックが走っていました。そのトラックの後部がちょうどこんな感じで鏡のようになっており、
ボケ~っとそこに映し出される愛車の姿に見とれながら運転していたのです。
時間にして施設から出て1、2分といったところでしょうか?前方のトラックが信号で停止したため、私も普通に停止します。
『?????』
何かいつもと様子が違うぞ?メーターの警告ランプがたくさん点灯し、そういえば止まる瞬間ほんの少しハンドルが重くなったような?
『エンジン止まっとるやんけ!』
あまり深く考えずシフトをニュートラルに入れセルを回します。
『よし!掛かった!ってあれ?一瞬で止まる?』
この時、セルを回すとエンジンはかかるのですが、ものの1秒もしないうちに止まってしまいます。しかし反応がないわけではないので、今度はアクセルを踏み込みながらエンジンを掛けてみます。
V6エンジン特有の大きな音がして、エンジンは普通に高回転まで吹け上がってくれます。
『なんや、イケるやんけ!』⇐(心の声)
と思ったものの、アクセルから足を離すとやはり止まってしまいます。
ちょうどそのころ前方の信号が青になり、前の大型トラックが進み出します。不思議なことにそれほど慌てもせず、すぐにハザードを灯けて後方の車には窓から手を出して、トラブルが発生したことを知らせます。
現場は片側1車線・交互通行の道路なのですが、バス通りにも関わらずこの時は交通量が少なかったのが幸いでした。(通勤時間帯だったら大渋滞を引き起こしていたところです^^;)
それから何度かトライしてみたものの状況は変わらず。かと言ってここに長時間留まっていれば、いずれ渋滞が起きてしまうのも目に見えています。
そこで私は車を移動させることにしました。
目の前の信号を左折すればそこは片側2車線の道路です。道幅も広く車を止めていても全く問題ありません。
で、このような強行手段に出ることにしました。
①ギアはニュートラル、パーキングブレーキを引いたままエンジンを掛け、アクセルを少し踏みながら止まらないように回転を維持する。
⇓
②前方の信号が青になった瞬間にギアをドライブに入れる。
⇓
③そのまま交差点を左折し、少し走ったところで車を止める。
注)ちなみにこの信号はT字路です。私の進路は『直進』もしくは『左折』のみで、歩行者もほとんどいない地域ですので横断歩道もありません。(大きな植木があり歩道から車道に出ることもできません)
今にして思えばこのような場所だったのが幸いです。
そして何とか車を移動させることに成功。
しかも前方にコンビニエンスストア(セブンイレブン)が見えるではありませんか?さらにうまい具合に止めやすい場所が空いている!何とか駐車場まで車を走らせ、店員さんに事情を話して少しの間車を止めさせてもらえることとなりました。
はじめてのレッカー移動
しかしここで何度エンジンを掛けてみても結果は同じ。
また職業柄、ボンネットを開けて悪あがきなんかもしてみます。
デリカスペースギアのオートマには自己学習機能なるものが付いており、バッテリーを交換した際にはエンジン回転が不安定になってしまうこともあります。
『もしかして、バッテリー?』
なんてことを考えながらバッテリー端子の配線を外したり付けたりしてみたものの、現実はそんなに甘くはありませんでした。(泣)
ここで普段から機械をいじっている私は、苦渋の決断をすることにしました。(触りはじめてから時間にして約10分後)
『よし!レッカー呼ぼう!』(早っ!)
だって仕方ないじゃないですか?^^;
バイクと車、同じようにガソリンエンジンを使っていても、その構造(外見)は全くと言っていいほど違います。さらにこれは私の勘で、例え原因が分かったとしてもどうすることもできません。⇐(言い訳)
ということで早速レスキューに電話です。
幸い私は『あいおい損害保険』の任意保険に加入しており、こちらには事故や故障時のレスキューサービスが付帯されています。これによると、
- トラブル時の修理工場までのレッカー費用は30万円まで補償される。
- 自宅に帰るまでの交通費も1万円を限度に補償される。
- 修理後に修理工場まで車を引き取りに行くときの交通費も1万円まで補償される。
などなど至れり尽くせりです。^^
やはり任意保険・レッカーサービスは必須ですね。
早速電話するとオペレーターの女性が詳しく案内してくれ、およそ30分後にレッカー車が到着しました。
事情を説明して早速車を積み込むことに。そうです、来てくれたのはこんな感じのキャリアカーです。
<出展:Wikipedia> 画像はイメージです
実は車を積み込むときも周りの状況が気になって写真どころじゃなかったんですよね。いくら快く承諾してくれていたとは言え、コンビニの駐車場を借りていたわけですから。
そんなこんなで無事積み込み完了!しかも修理工場まで私も乗せていってもらえるとのことです!
というわけでいつもお世話になっている修理工場へと向かいました。
トラックの運転手の方とも何かと話題が合ったため話が弾み、30分ほどで修理工場へ到着。デリカスペースギアはそのまま入院、私は徒歩で自宅まで帰ることとなりました。(と言っても20分程です)
不具合の原因はISCVバルブだった!
車を運び込んだ時も整備工場の方が気を遣って下さり、すぐに車の点検をはじめてくれました。
しかし私は日常的にこの車を使っているわけでもなく、休みの日やレジャーに使用しているだけです。しかもよくよく見てみれば、購入してからの4年間での走行距離は約14,000㎞。(年間3,500㎞)^^;
ということで「ゆっくり点検してください」と告げて、修理工場からの連絡を待っていました。
そして2日後の10月1日、修理工場から原因が判明したとの連絡がありました。
「不具合の原因はISCVバルブでした」とのこと。
残念ながら?この言葉を聞いただけですぐに分かってしまうのは職業病ですね。^^;
『ISCVバルブ』とは『アイドル・スピード・コントロール・バルブ』の略です。(バルブ・バルブと2回続けているとのツッコミは無しにして下さいね^^)
そもそもエンジンの回転数制御は、車もバイクもほとんどの場合が『吸入空気量』で制御されています。空気量を制御しそこへ最適な燃料(ガソリン)を送るといった方法です。
もうお分かりですね?
『アイドル・スピード・コントロール・バルブ』とはアクセルから足を話した状態、すなわちアイドリング時の回転数を制御する(吸入空気量をコントロールする)部品なのです。
これが壊れてしまえばエンジンが止まってしまうのも当たり前のことですね。
その後無事修理を終え、10月8日に車を引き取りに行きました。
不具合箇所と修理代金
さて、今回不具合が発生した部品ですが、まずはデリカスペースギアのエンジンルームを見てみると、
こんな感じになっています。
そしてこれが今回の諸悪の根源です。(赤丸の部分)
さらにアップにして。(赤丸の部分)
こいつが悪いんです。(指をさしてる部分)
さらにそれぞれの部品の位置関係を見てみると、
- エアクリーナー=空気を吸い込みフィルターが付けられている
- ISCVバルブ=アイドリング時の吸入空気量を制御している
- スロットル=アクセルを踏むと開く=エンジンの回転が上がる
という感じになっています。
で、気になる今回の修理代金ですが、
- 部品代金=¥25,920
- 点検費用=¥5,119
- 作業工賃=¥6,826
- 合計=¥37,865
値引きしていただいて、総額¥35,000-の修理代金となりました。
実はこの部品、近年のインジェクション化されたバイクにもほとんど装備されています。(中にはこの機構を使っていないものもあるんですよ)
そのため悲しいかな、故障原因を聞いただけでほぼ修理代金の予想はできてしまってたんです。(50㏄のバイクに装備されているものでさえ、部品代金だけで¥6,000程してしまいますから)
これを高いと捉えるのか、安いと捉えるのか?
人それぞれだとは思いますが、個人的には『この程度で済んでよかった』というのが素直な気持ちです。
最後に
デリカスペースギアに乗り始めてから4年余り、はじめてのトラブルとなってしまった訳ですが、今回の1件で一番印象に残ったことは、
『レッカーサービスに加入していて良かった』
ということです。
この車は頻繁に使っているわけではありませんが日常の点検整備は全て修理工場でお世話になっており、昨年の12月(2015年12月)にも、車検を兼ねてそれなりには整備もしてもらっていました。
しかし今回のようなトラブルを未然に防ぐのはほぼ不可能です。(と言うより、トラブルが起こる瞬間までは全く正常でした)
どれだけ点検整備していてもやはり機械は機械。
『この世に壊れない、永遠に使い続けることのできる機械なんて存在しない』
今更ながら改めて実感した次第であります。
それより何より後から考えてぞっとしたのは、
『もしレッカーサービスに加入していなかったら?実費で車をキャリアカーで運んだら、どれぐらいの費用がかかっていたんだろう?』
ということです。
やはり車やバイクに乗る際は、任意保険やレッカーサービスに入っておくべきですね。
今回は身を持って痛感いたしました。<m(__)m>
コメント