みなさんこんばんは、鷹です!
2月のはじめに割り出しを行ったタランドゥスオオツヤクワガタの産卵セットからは、幸いながら14頭もの幼虫を取り出すことができました。
この幼虫たちは割り出しと同時にカワラ菌糸プリンカップへ投入し管理していましたが、思った以上に成長が早く、つい先日食痕が広がりはじめたと思ったら、一気に暴れ出す幼虫もちらほら。^^;
そこで先日、急遽菌糸ビンを用意し幼虫たちを投入しましたので、今回はその様子をご報告させて頂きます。
目次
菌糸ビンの用意
さてまずは菌糸ビンの準備ですが、今回は初こちらの菌糸ブロックを用意してみました。
DOSさんのYSO−3500ccカワラタケです。
これまでタランドゥスやローゼンベルクにはブナカワラ菌糸ブロック SRD−4000ccを使用していましたが、ブナということもあり少し粒子が粗いような気がしていました。
そこで今回はクヌギオガで中粗粒子約60%・微粒子約40%ということで、こちらの菌糸ブロックを選んでみることにしました。
と言っても幼虫もすでにそこそこ大きくなっているみたいなので、そこまでこだわる必要はなかったのかもしれませんが、とりあえず崩してビンに詰めていきます。
とりあえず袋から出して表面の菌糸を削り、
ここまで削ることができたら、一度元の袋に戻します。
そして少しずつ袋越しに手で崩しながらざるに移し、
さらに細かく砕いていくとこのような状態に。
これをコツコツとビンに詰めて、
はい!出来上がりです。
あとは23℃~25℃くらいの場所に置いて、菌糸が回れば出来上がりです。
菌糸ビンへ投入
さて、準備ができたところで幼虫を投入していきますが、実は少し焦っていたのには訳があって、それがこれです。
これはちょっと遅すぎましたね。^^;
暴れるどころかプリンカップを食い破っています。
ちょっと取り出してみるとこんな感じで、
よく幼虫が外に出てしまわなかったことですが、とりあえず体重を測ってから菌糸ビンへ投入します。
10g。なかなか順調なようです。
ところで今回のタランドゥスの菌糸ビン投入。
ここのところ少し時間が無かったため、夜な夜な菌糸ビンを詰め、2日渡って幼虫の投入を行いました。
4月20日
まずは4月20日。こちらの5頭です。
こちらにも幼虫が暴れて上に上がってきてしまっているものもいますね。^^
まずは暴れていた幼虫から。
またして10gですね。
お次は、
こちらも暴れ寸前です。^^;
が、ちょっとかわいいサイズでした。メスでしょうか?
またしても表面に姿が見えていますが、なんとなく少し大きそうです。
やはり11gありましたが、3齢になって間がないようで頭部がすごく大きいですね。
ということで、最初のプリンカップを食い破っていた幼虫と合わせて5頭、すべてを菌糸ビンへ投入です。
少しづつ時間をかけながら、無事に中へ潜って行ってくれました。
が、さすがに夜中だったためこの日はここで撃沈。^^;
残りは翌日へ持ち越しです。
4月21日
ということで翌21日、残るはこちらの7頭です。
手前のプリンカップの4個は昨日の5頭と同じくワインセラーで管理していたのですが、奥の3本は飼育スペースの関係から常温で管理していました。
またこの奥の3本は1400㏄×2・1100㏄と大きさ的には余裕があるのですが、元々産卵用に作った菌糸ビンを流用していたため、このタイミングで新しい菌糸ビンへ入れ替えることにしました。
それではまずは、プリンカップから。
掘り出してみるとそこそこの大きさです。
こちらも3齢初期のようですね。
続いて、
菌糸の劣化が見られますが、幼虫は少し小さそうです。
やはり小さかった。^^;
次は食痕がそれほど広がっていないプリンカップです。
きれいにプリンカップの形が残っていますが、少しだけ幼虫の姿が伺えます。
お次も同じような感じですが、
プリンカップから取り出し、
少しづつ周りを削っていくと、
幼虫を取り出せるところまで来ました。
こちらも3齢初期?頭部は大きいのですが、重量から見ればメスのような気もします。
ということでプリンカップからは最大が12g、最小が3gという結果になりました。
続いて菌糸ビンの3本を掘り出していきます。
まずは外から幼虫の姿が確認できていたこちら、
が、外から見る限りではそんなに大きくなさそうです。
幼虫が見えるところまで掘り出してみましたが思った通り。
体重も6gでした。
それでは最後の2本ですが、この2本は投入直後に食痕が見られたものの、ここ最近は全く幼虫の姿を確認できていません。
少し古めの菌糸ビンを使ったことと高めの温度で管理していたこともあり、正直不安な気持ちもありますが、とにかく中の様子を確認していきます。
まずは1400㏄。
フタを開けてみると、
これぞ『カワラタケ』といった雰囲気です。
オオヒラタケやヒラタケ菌糸と違った独特の弾力と硬さがありますが、外から幼虫の姿を確認できていないため、少しづつ慎重に掘り出していきます。
すると内部に大きな空洞が現れ、そこに幼虫の姿が!
しかもこれまでに見たことのない大きさです!
早速取り出して体重を測ってみると、
なんと21g!
プリンカップで飼育していた幼虫たちの約2倍ぐらいの重さです。
ちなみに幼虫が居た空洞がこちら、
1400㏄の菌糸ビンですので、その大きさがお分かりいただけるかと思います。
ただこれはあまりにも予想外で、
500㏄の菌糸ビンでは小さすぎました!^^;
仕方がないのでここは『つなぎ』ということで、、、、
それでは最後の1100㏄を見ていきたいと思います。
こちらも全く幼虫の姿を確認できていませんが、幼虫は無事なのでしょうか?
なんかすごく嫌な予感がするのですが、、、、
あら?かなり上の方から食痕が見られます。
そして掘り進めていくと幼虫の頭部を発見!
が、こちらもかなり大きそうです。
なんとこのライン最大の22g!
やはりこちらも500㏄では失敗です。^^;
ということでこちらの記事時点での12頭全てが生存しており、さらに意外な結果まで見られたタランドゥスオオツヤクワガタの菌糸ビン投入となりました。
最後に
今回の菌糸ビン投入では、非常に興味深い結果が得られました。
プリンカップの9頭はワインセラーにて22℃~23℃で管理。最大は12gでしたが、1400㏄と1100㏄に投入した3頭は常温(25℃前後)で管理し、最大が22gでした。
よくクワガタの幼虫飼育の方法で見られるのですが、成長盛りである3齢初期までは少し高めの温度で食料をたくさん与え、その後は低温でじっくり成虫まで育てるという手法があります。
ひょっとすると今回の極端な体重差が、この飼育方法の成果なのかもしれません。
ただまさかここまで大きく育っているとは夢にも思わなかったため、今回の500ccは失敗だったかもしれません。^^
ここからは少し低めの温度で飼育管理して、じっくりと成虫まで育て上げたいと思います。
コメント
鷹さんおはようございます。
タランドゥスも順調ですね❗️
うちのタランドゥスはまだ玉子を産む気配も無いので暫く同居が続きそうです。
また報告を楽しみにしてます。
ちっきー様
こんばんは。
ありがとうございます!
初期に2頭が☆になってしまいましたが、
タランドゥスは基本的に丈夫な種のようで
その後はなんとか順調に育っています。
と言うより、この時期で20gオーバーは予想だにしていなかったので、
正直なところ『嬉しい悲鳴』です。^^
ただこの幼虫たちのメス親は、
その後2ラウンド、3ラウンドとチャレンジしたものの
全く産卵してくれません。
非常に元気なのですが、
どうも『産卵スイッチ』が入っていないようにも思えます。
タランドゥスはある程度の条件が揃わないと、
産卵してくれない種なのかもしれませんね。
ちっきー様もブリード、頑張って下さいね。^^
無事に育っていて順調ですね。
おめでとうございます㊗️
暴れたり、菌糸が古くなったり、ケースを食い破ったりと、温度管理以外にも幼虫の飼育はすごく手間がかかるんですね。
お疲れさまです。
私はニジイロクワガタの産卵待ちです。無事に採卵できたら、マネをさせていただこうと思っています!
まろ様
こんばんは。
ありがとうございます。
確かに暴れは原因がはっきり分からないため悪戦苦闘していますが、
プリンカップを食い破ってしまったのは、明らかに私の管理ミスです。^^;
そもそもプリンカップは短期間の保管に使うべきですし、
普通に考えてクワガタの幼虫は、あの硬い朽木の中を食い進んでいくのです。
少し大きくなれば、こんな柔らかい素材はひとたまりもありませんね。^^;
ニジイロクワガタ無事産卵してくれるといいですね。
『爆産報告』楽しみにしています。^^