国産クワガタたちの冬眠(越冬)準備

みなさんこんばんは、鷹です!

今年は本当に変な天気が続いていますね。

大阪は台風25号の影響はほとんどなかったものの、通り過ぎた途端に『真夏』というより『梅雨』に舞い戻ってしまったような天気です。

気温は30℃を超えることはありませんが、台風と雨の影響か?湿度がものすごく高く、またしても『エアコン生活』に逆戻りしてしまいました。^^;

とは言っても9月下旬ごろから、夜中はかなり気温が下がっています。

それに伴い私の『常温飼育スペース』でも、最高気温が25℃を超えることはほとんどなくなってきました。

そこで夏の間は高温を避けるために『自作保冷庫』で飼育していた国産クワガタたちを、冬眠(越冬)準備もかねて常温飼育スペースに移動させましたので、今回はその様子をご報告させて頂きたいと思います。

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目次

クワガタの冬眠(越冬)準備

クワガタの冬眠(越冬)

これまでにも何度かご紹介してきましたが、日本のクワガタたちの中には寒い冬を冬眠(越冬)し、数年に渡って活動する種がいます。

代表的なのは『オオクワガタ』・『コクワガタ』・『ヒラタクワガタ』などのドルクス系ですが、厳密にいえば夏から秋にかけて羽化したノコギリクワガタやミヤマクワガタも、そのまま地上に出てこず蛹室内で冬を越し、翌年の春から初夏にかけて活動を開始します。

これには気温が下がると彼らが食料としている樹液が出てこないということもありますが、基本的にクワガタは変温動物であるため、気温が下がると行動が鈍くなったり動けなくなってしまうからです。

自然界で彼らが冬眠(越冬)するのは樹洞樹皮の裏側土中であったりしますが、これは動けない時期に外敵から身を守るためと、少しでも温度を確保できる場所を選んでいるからだと考えられています。

そのため飼育下においても外気温が下がってくれば、自然界と同じような環境を作ってあげることで、クワガタたちはそこにじっと身を潜め、活動できる時期が来るのをじっと待っています。

ちなみにここでは分かり易くするため『冬眠(越冬)』と表記していますが、これは一般的に生物が活動を停止して冬を越すことを『冬眠』もしは『越冬』と表記されることが多いためです。

ただクワガタが冬を越す際は眠っているわけではなく、気温が低くて活動できない状態であるため、厳密にいえば『越冬』というのが正しいですね。

冬眠(越冬)準備

これも毎年のことですが、私はクワガタを冬眠(越冬)させる場合は基本的に個別飼育で(飼育種にもよります)、マットを深めに入れ、樹皮や倒木を多めに入れた飼育ケースで行います。

ちなみにこの時使うマットは産卵セットや幼虫飼育で使い古したマットです。

こちらを集めておいてザルでふるいにかけ、できるだけ細かい粒子のものを集めて、一度乾燥させてから加水して使用しています。

成虫飼育のためマットの成分(発酵度合いや添加物)などは必要なく、一度乾燥させることで殺菌効果もあります。

また粒子の細かいものを使うことで、大きな温度変化を極力抑えるという狙いがあります。

飼育ケースの交換

それでは順次飼育ケースの交換を行っていきますが、今年はこちら、

  • ノコギリクワガタ=オス1頭・メス3頭
  • コクワガタ=オス2頭・メス6頭
  • オオクワガタ=オス4頭・メス5頭

ということで21頭です。

まずはこちらから、

ノコギリクワガタ

『ノコギリクワガタが冬眠(越冬)?』

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この4頭は昨年ブリードの幼虫が6月~8月にかけて羽化したもので、掘り出して成虫飼育ケースで飼育していたため、少しはゼリーも食べていました。

ただ9月に入ってからは全く活動しなくなりました

これはおそらく飼育下であったため少しは活動したようですが、本来ならばそのまま出てこずに休眠していたものと思われます。

本来の流れとは少し違う飼育をしてしまいましたが、現在の状況から休眠に入ったものと判断し、『冬眠(越冬)ケース』ならぬ『休眠ケース』に移動させることにしました。

まずはケース底面に少しだけ硬めにマットを詰め、クワガタが入れるようにくぼみを作ります。

そしてそこへノコギリクワガタたちを投入!

最後に樹皮を被せて、さらにうっすらとマットを入れて完成です。

ノコギリクワガタたちは9月初旬ごろからゼリーも食べず、全くと言っていいほど活動していません。

そのため冬季間もゼリーは入れず、マットの乾燥にだけ注意して来年までほぼ放置です。^^

オオクワガタのオス

お次はオオクワガタのオスです。

こちらは今年羽化のオスが3頭、2016年羽化のオスが1頭で、このオスは3回目の越冬にチャレンジということになります。

ちなみに昨年羽化した山梨産のオス2頭はこの夏☆に。^^;

1頭は今年のブリードに使用し5頭の幼虫を残してくれましたが、もう1頭は羽化不全だったため短命だったのか?

いずれにしてもこの2頭は、オオクワガタにしては少し寿命が短かったような気がします。

少し話がそれてしまいましたが、オオクワガタのオスはこのような感じで、

大きめの倒木を入れて、少しでも隠れやすいようにしています。

オオクワガタのメス

続いてオオクワガタのメスはこちら、

今年我が家で羽化した個体が1頭、2016年に我が家へやってきた3度目の冬を迎える個体が2頭、そして今年のブリードで使用した2017年羽化の山梨産の個体が1頭です。

で、早速移動!

メスはほとんどマットの底の方に潜って行きますのでこんな感じで。

オオクワガタのメスはあまり気を遣わなくていいので楽ちんです。^^

コクワガタ

最後にコクワガタです。

で、こんな感じで、

少し見難くて申し訳ありません。^^;

コクワガタは『オス2頭』『メス6頭』に分けて、集団飼育することにしました。

もちろんケンカしてしまうこともあるでしょうが、コクワガタは相手に致命傷を与えてしまうことはほとんどありません。

またゼリーを少し多めに入れておくことで、リスクも少なくなるようにしています。

最後に

ということで9月下旬から国産クワガタたちは常温飼育へ移行しました。

ノコギリクワガタは思った通り、多少気温が上がっても全く出てくることはありませんので、このまま来年の初夏を楽しみにしておきたいと思います。

ただオオクワガタとコクワガタは、、、、

これまでの飼育経験ではこの2種は、下手をすると外気温15℃くらいまで平気で活動していることがあります

そのためおそらく年内はゼリーの管理が欠かせませんが、なんとか全頭冬を越して来年元気な姿が見られるよう、頑張って飼育管理していきたいと思います。

ただ不思議なことにオオクワガタのメスは、比較的早めに活動を停止する傾向があるようで、今年羽化の1頭は飼育ケースの移動後、全くゼリーを食べていません。

オオクワガタは一般的に成熟まで半年以上かかると言われていますが、このような行動の違いもその辺りに関係しているのかもしれませんね。^^

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