みなさんこんばんは、鷹です!
改めまして、新年あけましておめでとうございます。
先日、新年のご挨拶でご報告させて頂いた通り、今年はできるだけブログの更新をしていきたいと思います。
そこでしばらくは現在のブリード状況、昨年の推移を飼育種ごとにご紹介していきたいと思います。
ではまずは、初ブリードとなるミヤマクワガタの飼育状況から。
目次
産卵セットのその後
昨年の7月、初採集で奇跡的にペアリング中のミヤマクワガタを採集することができました。
ってこれ、恥ずかしながら昨年最後の記事になってしまいましたね。^^;
ともあれ採集後すぐに産卵セットに投入し、約1か月後に割り出しを行ったところ、回収できたのはなんと卵4個のみでした。
ただこのペアはまだまだ元気なため、マットを月夜野きのこ園さんの『黒土マット』に変更し再度産卵セットに投入。そこからは定期的にゼリーを入れ替えながら、できるだけ静かに様子を見守る状況が続いておりました。
一方、回収した4個の卵のうち無事孵化してくれたのは1頭のみ。ただこの幼虫はゆっくりながらも順調に育ってくれており、現時点でもマットで飼育を続けております。
ミヤマクワガタの寿命って?
さて8月下旬に2ラウンド目の産卵セットに投入したミヤマクワガタのペアですが、オスはゼリーを入れ替える際には必ず姿を確認することができましたが、メスは2ラウンド目投入以降、行動に変化が見られるようになりました。
1週間~10日ほど姿が見えないと思えば、2~3日はオスにメイトガードされながらゼリーを食べ、そしてまた数日姿を消す。
これは典型的なメスの産卵行動ですので期待して様子を見ていたところ、10月下旬には飼育ケースに卵が見られるようになりました。
しかしこの頃から少し違和感を感じるようになりました。
10月下旬に産卵?
もはや自然界、特に私の採集ポイントではクワガタはおろか、昆虫の姿もほとんど見ることはできません。
それがいくら20℃で温度管理しているとはいえ、メスは元気に産卵行動を続けオスまでも元気にしています。
採集したペアは7月下旬に繁殖活動をしていたため、羽化時期は2020年の秋から冬にかけてだと思われますので、既に羽化からは1年以上が経過していることになります。
いくら外敵にさらせれることなく温度管理しているとは言え、まさかミヤマクワガタがここまで長生きしてくれるとは思ってもみませんでした。
で、画像を残したつもりが紛失してしまったのですが、オスは結局11月下旬(確か29日か30日だったと思います)まで生存してくれ、その後メスがマットの上に出てくる時間が増えたため、タイミングを見計らって12月16日に産卵セットの割り出しを行いました。
ミヤマクワガタの産卵セット割り出し
さて恒例の割り出し前の産卵セットの様子ですが、中の様子はこちら。
もうお分かりでしょうが、この時点でメスは健在です。^^;
ただこの時点では顎も動かなくなっているようで、マットが付着したままになっています。
それでも動きそのものはそこまで衰えている様子でもありませんので、ここからは個別飼育で余生を送ってもらいたいと思います。
それではいよいよ産卵セットの割り出しです。事前に卵や少しづつ幼虫の姿も確認することができておりましたので、一気に割り出し作業を進めていきます。
何度経験してもこの瞬間は格別のものがありますね。
飼育ケースの外から幼虫の姿は確認できていましたが、こうして割り出しを行ってみるとより多くの幼虫が出てきてくれました。^^
そしてここからは見落としのないようにマットの内部を調べていき、結果はこちら、
予想以上の結果で卵14個、幼虫26頭を回収することができました。
この結果から皆さんもお気づきでしょうが、幼虫の状態や以外にも卵が多かったことから、このメスは2ラウンド目の産卵セット投入後から産卵を始め、つい最近(12月初旬)まで断続的に産卵を繰り返していたことになります。
私はこれまで夏の間だけミヤマクワガタの成虫を飼育したことはありますが、しっかり温度管理した上でブリードするのはこれが初めてです。
まさか自然界でも同じような時期に産卵しているとは思えませんが、ミヤマクワガタの意外な生態を発見することができました。^^
最後に
さて、割り出した卵14個はプリンカップ3個を使い、孵化を目指して管理していきます。
そして幼虫は大きさに合わせたプリンカップを使い、1頭ずつ個別飼育していきます。
1ラウンド目の結果からは想像できないほどの爆産となったため、今後の卵の孵化状況にもよりますが、管理しきれないと判断した際は里子に出すことも検討しようかと思います。
ミヤマクワガタの幼虫飼育は初めての経験ですが、1頭でも多く成虫として羽化できるよう頑張って管理していきたいと思います。
で、最後に。
個別飼育に切り替えたメスですが、顎に詰まっていたマットは取れ、なんと元気にゼリーを食べています。^^;
そして今日、1月10日現在も生存しております。
ミヤマクワガタはここまで成虫寿命の長いクワガタだったのでしょうか?
本当に驚かされることばかりです。^^
コメント
ミヤマ、大収穫ですね!
以前自宅の近くの雑木林でなぜか12月にのノコギリ捕まえたことはありましたが、ミヤマの年越しは聞いたことがないです。すごいですね!
ミヤマ、自分も2年目でよくわかりませんが、猪名川のが蛹化しだしました。実はしばらく多頭飼育したせいか、親からの遺伝なのか幼虫体重も20グラム行かないのばかりですし、2年目なのにまだ幼虫ばかりで少々不安です。鷹さんはきちんと単独飼育されているので大丈夫ですし、無事今年末位に蛹化されることを祈ってます!
全く予想外の出来事で、
『カブトムシの産卵か?』
と思ってしまうような状況です。^^;
とはいえブリードにおいて必要数を確保できないとそれはそれで不安になりますし、
これはこれで『結果オーライ』ととらえることにしています。
ところで記事でご紹介したメスが、本日☆となりました。
採集日から約6か月生存していたことになります。
ひょっとするとミヤマクワガタは、
適した外気温の下では成虫寿命の長いクワガタなのかもしれませんね。
私もミヤマのブリードに関しては全くの初心者ですので、
とりあえずは温度管理に気を付けながら、成虫羽化を目指していきたいと思います。