みなさんこんばんは、鷹です!
以前、こちらの記事でご紹介させて頂いたのですが、
昨年12月に割り出しを行ったスマトラオオヒラタの産卵セット(2セット)からは、たくさんの幼虫を回収することができたため、観察の意味も込めて菌糸ビンとマットの飼育分けを行っています。
ところでスマトラオオヒラタは大型になることから幼虫の成長も早く、割り出し時に菌糸プリンカップに投入した数頭とマットへ投入した数頭に、早くも交換時期がやってきたようです。
目次
交換時期
さて、今回交換が必要と思われるのはこちらになります。
手前の菌糸プリンカップ11個は、12月20日の割り出し時と1月25日に投入したものになり、奥のマット入り容器8本は1月25日に投入したものになります。
ちなみに今回のマット交換を行ったのは3月22日になりますので、それぞれ2か月~3ヶ月での交換ということになりますね。
ただ菌糸プリンカップ11個のうち6個はまだ食痕の広がりがそれほど大きくないため、今回は
- マット飼育組=8頭
- 菌糸プリンカップ飼育組=5頭
の、計13頭を交換したいと思います。
マットの用意
それでは事前にマットの用意ですが、今回も使うのはこちら、
DOSさんの3次発酵クワガタマットです。
まだ使いはじめたばかりですが、今回の交換候補に挙がったマット飼育組はすでにこのマットを使用しており、なかなか感触は良好です。
で、こちらをビンに詰めていきますが、そこそこ大きくなっている幼虫も見られるため、今回からは800㏄の容器を使います。
実はこの容器、昨年スマトラオオヒラタとパラワンオオヒラタの幼虫飼育に使っていたXL−POT 800ccの空き瓶です。
こういった用具は使いまわしができるので経済的ですね。^^
そして今後はできるだけ飼育環境を揃えるために、重量を500gに合わせながらマットを詰めていきます。
ということで完成!
今回交換分の13本が詰め終わりました。
マットの交換
それでは交換を進めていきますが、まずはマット飼育組から。
マット飼育組
交換前に少し様子を伺ってみると、同じ日に割り出し、同じ日に同じマットへ投入していても、これだけ大きさに差が出ています。
もちろんこの2頭がオスとメスという可能性もありますが、こんなにも差が開いてしまうものなんですね。
改めて『目から鱗』です。^^
それではまず、上の画像の大きめの幼虫から。
とりあえず幼虫が見えていますので、上から掘り起こしてみると、
なかなか立派で、早くも睨んでくるではありませんか。^^;
ここで幼虫を取り出しますが、このような好戦的な幼虫を取り出すにはこれが一番!
向こうから噛みついてきてくれますので、うっかり幼虫を傷つけてしまうこともありません。^^
で、とりあえず体重を測ってみると、
この幼虫は8gでした。
すぐにマットを詰めたビンに入れてあげます。
ということで次々に交換を進めていきますが、代表的なものだけご紹介すると、
最大が12gで最小が3gという結果でした。
この最小の3gの幼虫ですが、頭部を正面から見てみると、
他の8g以上の幼虫と比べると、頭部が随分小さいのがお分かりいただけるかと思います。この幼虫は恐らくメスだと思われますね。
菌糸プリンカップ飼育組
続いて菌糸プリンカップ飼育組ですが、こちらは1頭だけこのような輩がいます。
完全に暴れた後ですね。^^;
少し掘り返すと姿を現しましたが、やはり予想通りかなり小さいです。
当然と言えば当然のことなんですが、
『暴れてる=食事をほとんど摂っていない』
はずですので、大きくなっているわけもありませんね。
ということでこの大きさですので体重を測るまでもなく、今後の成長に期待を込めてマットへ投入です。
さて、気を取り直してこちら、
今回の菌糸プリンカップ飼育組の中で、最も大きいと思われる幼虫です。
それでは期待を込めて『プッチンプリン!』
もはやプリンカップでは窮屈そうですね。^^;
さて気になる体重は、
11g!
惜しくもマット飼育組の最大に1g及ばずです。
ということで順次交換していきますが、
ちっちゃ!
またしても暴れのような、、、^^;
これまた可愛いサイズです。
ちなみにこの幼虫の体重は、
なんと『測定不能』。
まあ、
『一番最後に孵化したメス』
ということにしておきましょう。^^;
最後に
ということですべての交換が終了です。
今回の結果だけで見てみると、
- マット飼育組最大=12g
- 菌糸プリンカップ飼育組最大=11g
ということで、マット飼育組に軍配が上がったように思えますが、実は『菌糸飼育組』の本命は、500㏄の菌糸ビンへ投入したこちらの幼虫たちになります。
この幼虫たちは500㏄を食い上げるまで掘り出すわけにはいきませんので、現時点でどこまで成長しているかは定かではありません。
ただ飼育容器の外から見る限りではそこそこ大きく育っているようですので、次回の菌糸ビン交換が今から楽しみです。
それにしても以外だったのは『マット飼育組』です。
予想以上に大きくなっており、今の段階では菌糸飼育組と大差がないように思えます。
もちろん飼育温度が高い(24℃~26℃)ということも影響しているのでしょうが、ここまでの成長スピードはマットと菌糸による差は見られないようです。
ただ注目すべきはこれからで、最終的には『羽化時期』が、成虫の大きさの差となって表れるような気もします。
こうやって飼育方法の違いに要る観察をしてみると、本当にクワガタの飼育は単純なようで奥が深いと実感してしまいました。
コメント
鷹さんおはようございます。
スマトラヒラタ順調ですね!
うちも幼虫はそこそこ育ってきているので、更に増やす為に♀二匹をペアリングさせてます。
今回は顎太の♂を使用してるので成功したら楽しみです。
ちっきー様
こんばんは。
おかげ様で何とか順調に育ってくれています。^^
パラワンやスマトラは比較的丈夫な種のようで、
初齢でも食事をはじめてくれれば、安心して見ていられますね。
顎太のオスとは、これまた非常に興味深いですね~。
スマトラはもちろん大きさも魅力的ですが、
やはり横幅があったり大顎が太かったりすると
重量感が出て尚更魅力的になりますね。
ぜひとも成功させてくださいね。^^
鷹さんこんにちは。
いつも時系列がしっかりしており、非常に参考にさせて貰ってます。
うちも一匹だけですが、ドルクスグッズのLAマットで飼育してみてます。今のところ元気に育ってくれてますので、今後はマット飼育も視野に入れてみようと思います。そのうえで今回のマット飼育交換は非常に興味深く今後の参考になります。頑張って下さい。
都内40歳父さん様
こんばんは。
記事を参考にしていただいているようで、非常に光栄です。
ありがとうございます。
私自身、こうして飼育方法を分けたり観察していると色々な発見もあり、
改めてクワガタ飼育の奥深さと楽しみを実感しています。
今後も随時、経過報告をしていきますので、
楽しみにしておいて下さいね。
都内40歳父さん様もマット飼育されているのですね。
ぜひとも大きく育って欲しいですね。^^