みなさんこんばんは、鷹です!
私は今季、オオクワガタのブリードにもチャレンジしているのですが、今年最初に組んだ産卵セットからは幼虫1頭のみしか回収できないという、まさに『惨敗状態』での2017年度ブリードスタートとなってしまいました。
さすがにこれでは将来の飼育に繋げていくことができませんので、1回目の産卵セットを割り出す前から2セット目を用意していたのですが、そろそろ割り出しを行ってもよさそうな雰囲気です。
そこで先日、産卵セットの割り出しを行いましたので、今回はその様子についてご報告させて頂きたいと思います。
目次
産卵セットの概要
まずは最初に、今回割り出しを行う産卵セットの概要について、ご説明させて頂きたいと思います。
オオクワガタのペア
今回のブリードに使用した成虫は、こちらの2頭になります。
・オス=産地・累代不明 約71㎜
・メス=産地・累代不明 約48㎜
この2頭は昨年の12月にYahooオークションで落札し我が家へやってきた個体で、いわゆる『同腹(兄妹)』という間柄になります。
ペアリング
前回のブリードではペアをいきなり産卵セットに投入し、後に様子を見ながらオス⇒メスの順に取り出すという方法を取りましたが、今回は別の飼育ケースで先にペアリングを行い、その後にメスのみを産卵セットに投入するという方法にしてみました。
ちなみに同居生活は5月1日にスタート。5月10日に先にオスを取り出した後、メスには単独生活をさせ、ゼリーをたっぷり与えつつ休養を取っていただいておりました。
産卵セットへの投入
そして約1週間の『充電時間』を取らせた後の5月18日、準備完了ということでメスを産卵セットに投入しました。
その後の産卵セットの経過
メスの産卵セットへの投入は当初から約1か月を予定していたのですが、時折ゼリーの交換をしつつ中の様子を伺ってみると、産卵木はとてもいい感じに削られていました。
上の画像は6月21日のものです。
また、さすがに画像に収めることはできませんでしたが、ゼリーの交換時に偶然にもメスが産卵木に産卵している姿も、この目でしっかりと確認することができました。
そこで翌22日、メスを産卵セットから取り出して、ゆっくりと単独生活で休養に入ってもらいました。
その後の産卵セットは『半放置状態』で、時折中の様子は確認していたのですが、6月27日にはこんな感じで、
産卵木の表面に幼虫の食痕が見られるようになりました。
これをアップで見てみると、
さらに6月29日には、
27日の画像と比べていただければ、食痕の形状が変化しているのがお分かりいただけるかと思います。
オオクワガタの産卵セット割り出し
そんな感じで観察を続けていたのですが、7月に入ってからは飼育ケースの底面に幼虫の姿もちらほら見られるようになりました。
(分かり難いですね^^;)
そこでそろそろ良いころ合いだと判断し、7月13日に割り出しを行ってみることにしてみました。
マットの中から
まずはこちらが割り出し直前の産卵セットの様子です。
とりあえずはマットの中から確認作業を進めていきますので、産卵木は取り出しておきます。
で、新聞紙を広げそこにマットを広げてみると、
早速、幼虫発見です。
さらにこちらにも、
こちらにも、
こんな感じで次々と幼虫が姿を現し、気がついてみると、
なんとマットの中から12頭!
大漁です!^^
産卵木の中から
本音で言えばマットの中から12頭もの幼虫が取り出せ、これだけでも十分満足だったのですが、産卵木も放置するわけにはいきません。
そこで順番に割り出しを進めていくと、
良い感じで削られていますね。
幼虫の食痕が至る所にあるためとても柔らかくて、ほぼ素手で割っていくことができます。
そして予定通り、
幼虫発見です。^^
こちらには大きな食痕が、
こちらにも幼虫のお尻が、
そんな感じで2本の産卵木から回収できた幼虫の数は、
こちらも大漁!10頭です。
最後に最も削り跡の少ない材を割っていきますが、
削り跡は少ないにも関わらず、こちらからも4頭の幼虫を回収することができました。
最後に
結局、この産卵セットからは、合計26頭の幼虫を回収することができました。
しばらくはプリンカップで飼育し、菌糸ビンの準備ができれば順次菌糸ビン飼育をはじめていきたいと思います。
大きめ(2齢)幼虫は単独で管理し、1齢幼虫は少し大きめのプリンカップで集団飼育にしました。
それにしても今回の産卵セット、自分の中では大成功という結果になりました。
専門的にオオクワガタのブリードをされている方の中には、1回の産卵セットで80頭ほどの幼虫や卵を回収される方もいらっしゃるようですが、私にとっては1回のブリードで20頭オーバーというのは十分すぎる数なのです。
今季最初のオオクワガタのブリードは『大失敗』という結果になってしまいましたが、今回のブリードで何とか将来につなげていくことができそうです。
今回、回収できたこの幼虫たち、できるだけ多く立派な成虫にしてあげたいので、頑張って飼育していきたいと思います。
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