みなさんこんばんは、鷹です!
3月に入ってからというもの大阪では、日中はかなり過ごしやすい感じに気温が上がるようになってきました。特に今日(3月4日)は4月中旬並みの気温となり、少し春を感じさせるような陽気となりました。
そんな季節の変化もあってか?我が家で飼育しているクワガタたちも、ここのところ何かと変化を見せてくれるようになりました。(と言っても常温飼育グループにはこれといった動きもなく、自作温室グループばかりなんですけどね^^;)
今日はその中でも、昨年11月から飼育しているヒラタクワガタについてご報告させていただきたいと思います。
目次
ヒラタクワガタのメスの羽化
で、早速ですが、
『ヒラタクワガタのメスが、無事羽化しました!』
今回、羽化が確認できたのは、飼育開始直後に大夢B プロスペック 1400ccに投入した3頭のうちの1頭です。
1月中旬ごろに食痕が広がるのが止まり、しばらくそのまま放置しておいたのですが、最近、菌糸の劣化やきのこの発生が見られたため、2月下旬に掘り出した物になります。
この時は外部からさなぎに蛹化しているのが確認できた個体が1頭、そして残りの2頭もすでに蛹室を作っていたため、蛹室を丸ごと取り出したのが2頭でした。
その時の様子はこちらの記事でご報告させていただきましたので、もしよろしければ参考にしてみて下さい。
で、今回、羽化が確認できたのはこちらの個体。
蛹室を取り出す際にうっかり穴を開けてしまい、さなぎになっているのが確認できた個体になります。
3月3日
実はこの3頭、菌糸ビンから取り出してから毎日様子を伺っていたのですが、最初に変化が見られたのは3月3日のことになります。
仕事から帰宅し、中の様子を伺ってみると、
少し画像では分かり難いですが、昨日まではさなぎだったものがついに成虫へと羽化していました。
前日(3月2日)まではさなぎであったことを確認していましたので、この日のうちにさなぎから成虫へと羽化したようで体はまだ真っ赤です。
3月4日
そして今日(3月4日)、羽化から丸一日が経過したことになり、どうしても中の様子を確認してみたい衝動に駆られ、蛹室の穴を少し広げてみました。
少しアップにして角度を変えてみると、
まだ体は真っ赤ですがすでに体も伸びきっており、メスであることも確認できます。
さらに角度を変えて蛹室の中を覗いてみると、
こちらには脱皮した幼虫時の抜け殻が残されていました。
このメスはあと数日もすれば体も真っ黒になり、活動をはじめると思われますが、自力で蛹室から出てくるまでは、しばらくこのままにしておきたいと思います。
飼育経緯のまとめ
不安と期待を込めてはじめたヒラタクワガタの幼虫飼育ですが、何とか無事、成虫へと育ってくれて何よりです。
それでは最後に、これまでの飼育経緯についてまとめてみたいと思います。
- 孵化=8月下旬ごろ
- 11月10日ごろ=飼育開始。当初は常温でマットにて管理。
- 11月17日=菌糸ビン(大夢B プロスペック 1400cc)へ投入と同時に自作温室内へ移動。管理温度は20℃~22℃。
- 2月25日=菌糸ビンより蛹室ごと取り出し。内部で蛹化していることを確認。
- 3月3日=羽化。
ということで、菌糸ビンを利用し温室内で飼育していた影響のためか、孵化から6か月強での羽化ということになります。
自然界ではほとんどの場合10か月~12か月で羽化することが多いようですので、かなり早い期間での羽化ということになりますね。
これはヒラタクワガタに限ったことではありませんが、
- 孵化の時期
- 食料(栄養)
- 環境(温度と湿度)
などは、幼虫の成長に大きな影響を与えるようです。
一般的に大型の成虫を目指す際には、少し低めの温度で管理し幼虫期間を長くさせる(ゆっくり大きく成長させる)という手法が取られているようです。
先に挙げた要素をうまくコントロールすることができれば、より大型の個体を生み出すことができるかもしれません。
今回の飼育経緯をしっかりと記録しておいて、今後のブリードの参考にしていきたいと思います。
羽化後の経過
3月5日
さて、無事に羽化してから2日が経過しました。
もはや『日課』となってしまっているのですが、帰宅してすぐに自作温室内のクワガタたちの様子をチェックしてみます。^^
そうすると3月3日に羽化したヒラタクワガタのメスは、
何と、ひっくり返っています!
少し確認し難いかと思いますので、角度を変えてもう一枚。
はじめて見られる方は驚かれるかもしれませんが、これは何も弱っていたり以上が起こっているわけではなくて、羽化したばかりのクワガタにとっては自然なことであり、必要な行動なのです。
羽化したばかりのクワガタは画像でもご確認できるように体が赤く、本来の黒色になるまで数日間の時間を要します。
それと同時にこの時期は体全体が柔らかく湿っており、人が指で軽く抑えただけで凹んでしまうほどなのです。
そのためクワガタは体を乾燥させることによって、屋外で活動することができる硬い外骨格を手に入れることができるのです。
つまりヒラタクワガタのメスがひっくり返っていたのは、背中だけではなく腹部も乾かす(乾燥させて硬くする)ためであり、この行動はクワガタではごく自然にみられる行動なのです。
実際、数分後に再度確認してみると、今度は元の体勢になり背中を乾かしていました。
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